
2020.03.12
遊んで学ぶから心の成長を促進する! 子育て世代のニーズに応えたエデュケーショナルバイク

2023.05.22
子どもたちには、アウトドアで過ごしながら四季を感じてほしいですね。同じ場所を訪れたとしても、四季折々の色や香り、空気の変化があります。そこがアウトドアの良さですよね。同じ場所を何度も訪れると、そうした変化が感じられるのでおすすめです。
僕のアウトドアの趣味といえば、釣り。子どもたちを釣りに連れて行くことも、もちろんあります。子どもと一緒のときは、食べられる魚を釣って、自分でさばいて食べるまでをやらせます。釣りの魅力は、命と命の綱引きをする面白さ。生き物に実際に触れることで、何かを感じてもらえたらいいなと思っています。
一番下の娘も、去年釣り堀で釣りデビューしました。ただ、本人は釣る気満々だったのに、結局釣れないまま終了。いまだに「パパと釣りに行ったけど、釣れなかったもんね」と言っているので、魚を釣らせてあげるのが今年の子育てのテーマの1つです。
釣り堀の次は、大海原の上で釣り。自分の趣味を伝えていける歳になってきて嬉しいです。
下の娘は僕の趣味であるアクアリウムにも興味を持っていて、お兄ちゃんやお姉ちゃんとはちょっと違った感性を持っている。僕と同じ方向の趣味に進むのかな? なんて楽しみです。
わが家で家族旅行に行くときは、温泉がかならずついてきます。女房が福島県の湯どころ出身で、温泉が大好き。結婚したばかりの頃も、3ヶ月に1回は2人で温泉に行っていましたね。
子どもが小学校に入ってからは学校長期休暇でしか行けませんが、わが家の家族の和を整えるのが温泉旅行。子どもたちも小さな頃から連れて行っているので、「温泉に行くよ」と言うとテンションがMAXに上がるみたいです。
コロナ禍でなかなか機会がありませんでしたが、今年のお正月に帰省した際、3年ぶりに家族で温泉に入りました。やっぱり温泉は本当に楽しい! お湯につかると会話も弾むし、家にいる時は衝突するような会話でも、「それもいいね」と言えてしまう。いろんな話ができて、本当に楽しかった。
また、わが家の思い出の地といえばグアム。僕はグアムがすごく好きで、結婚式もグアムで挙げています。それ以来、コロナ禍までは毎年必ず家族でグアムに行っていました。
結婚式を挙げた場所にもみんなで立ち寄って、「ここで結婚式を挙げたんだよ。あの時は楽しかったな! 親戚にもこんなお祝いをいただいたんだよ」と話します。
そして帰ったら、子どもたちと結婚式のDVDを見るまでがお約束。「君たちが生まれたのはグアムがあって、この結婚式があったから。だから今みんな幸せに暮らしているんだよ」と話します。
「この恋人岬にママと来たんだよ」なんて話もします。子どもたちも「この場所写真で見たことある!」と喜んでいますよ。「ここでチューしてよ!」なんて言われた時も、照れることなく全力でして見せました(笑)。
1年に1回、夫婦の思い出の場所を家族で訪れるのは本当におすすめ。ぜひ連れて行ってあげてほしいと思います。
例えば、思い出のデートをした街。プロポーズした場所。「そんなところ、家族で行く場所じゃないよね」と言う人がいるかもしれませんが、わが家では子どもたちを連れて行って、「ここでパパとママがデートして、おつき合いを始めたんだよ。ここにはよくデートで来たよ」なんて話をよくします。
家族で同じ話を何度も繰り返せるなんて、こんな幸せはありません。
照れてしまって言いづらいかもしれませんが、時には子どもにそういう姿を見せてあげるのもいいですよ。「出会ってもう16年も経っているんだね」としみじみする親の姿を見せてあげるのが大切。子どもはそんな親の姿を心の中にしまい込んで、一生忘れずにいると思います。
毎年家族で同じ場所を訪れることで、家族の変化が感じられるのもメリットです。夫婦の思い出の地だったグアムが、今では家族にとっても思い出の場所になりました。
ここ数年はコロナ禍で海外には行けませんでしたが、子どもたちもSNSなどでグアム情報をチェックして、「みんなで行ったあの店、なくなっちゃったみたい!」なんて言っています。子どもたちにとっても、大切な場所になっているみたいですね。
もちろん、海外じゃなくても近所でもいい。場所はどこでもいいんですよ。「あなたがお腹にいた時に、よくここに散歩に来たんだよ」という場所でも素敵だと思います。
お出かけをするついでに親や夫婦の思い出も共有することが、子どもにとってのプレゼントになるんじゃないかな。
照英(しょうえい)
1974年生まれ。俳優・タレント。学生時代、やり投げで全国区の選手として活躍。その後ファッションモデルとして活動し、『星獣戦隊ギンガマン』で俳優デビュー。芸能界にフィールドを広げ、現在は司会やリポーターを務めるなど、幅広く活動している。私生活では、3人の子どものパパとして子育てに奮闘中。等身大の子育て論が、子育て世代に強い共感を呼んでいる。
文:藤城明子