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毎年、国や民族、宗教を超えて世界各国で盛り上がりを見せるクリスマス。南国イメージの強い東南アジアでも、街にはツリーが飾られ、イルミネーションで彩られる。南半球のオーストラリアでは、サーフボードに乗ってサンタクロースがやってくるのだとか。
日本ではホワイトクリスマスを期待してしまうが、今年は熱帯気分を味わいながらのクリスマスはどうだろうか。子供もきっと大喜びの、ひと味違ったイベントを紹介しよう。
12月25日(日)まで、東京都板橋区立熱帯環境植物館(通称:ねったいかん)で、館内の生きものや植物をモチーフにしたクリスマスの企画を楽しめる「おいでよ! ねったいかんクリスマス」を開催している。
目玉は土日祝限定の「ムッちゃんのクリスマスツリーの点灯式」。アジア最大のリクガメであるビルマムツアシガメのムッちゃんが、ツリーのイルミネーションを点灯するというものだ。ムッちゃんにエサをあげたり触れたりすることもできる。
また、「トワイライト ジャングル探検」では、暗くなった夕刻(16:15~17:30)、懐中電灯の明かりを頼りにしてジャングルのような温室を探検! “夜に特徴のある植物”のスタンプラリーを楽しみながら、植物の中に隠れた動物パネルを探し出すのがミッションだ。
広い館内観賞を楽しんだら、キッズミニシネマコーナー・絵本コーナーで、クリスマスにちなんだアニメや絵本を楽しみながら一息ついてもいいだろう。子供用のクリスマスコスプレ衣装を着て撮影できるフォトスポットで、記念写真を残すのも忘れずに。
ミニポインセチアやガーデンシクラメンといった、このシーズンにぴったりの花の販売コーナーもある。お土産にして自宅を彩ってはいかがだろうか。
近隣の板橋清掃工場の余熱を有効利用し、省エネルギー施設として作られたこの「ねったいかん」では、東南アジアの熱帯雨林が再現されている。
温室には潮間帯植生、熱帯低地林、集落景観の3つの植生ゾーンに分けられ、それぞれの特性や違いを学ぶことができる。冷室では、熱帯の高山帯の樹林である雲霧林も再現され、東南アジアを中心とした約150種の魚や生物が観察できるミニ水族館もあるなど、もりだくさんだ。
ねったいかんを訪れたら、環境に配慮した施設の特性についても子供に話してあげよう。地球温暖化が進むと、初雪が遅くなるとも予想されている。地域によってはほとんど雪が降らなくなってしまったり、大気中の湿度が増し大雪のおそれもあるという。※
これからもロマンチックなホワイトクリスマスや適度な雪が期待できるよう、さまざまなイベントなどをきっかけにして、環境を守る意義もわが子に伝えていきたい。
※参照:sdgs.yahoo.co.jp/originals/76.html
〈開催概要〉
「おいでよ! ねったいかんクリスマス」
・日程:2022年11月29日(火)~12月25日(日)※月曜休館
・開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
※温室での「トワイライト ジャングル探検」は16:15~
※ムッちゃんの「クリスマスツリー点灯式」は土日祝の14:00~
・会場:板橋区立 熱帯環境植物館(所在地:東京都板橋区高島平8-29-2)
・参加費:無料(入館料別途)
・入館料:大人¥260、小・中学生¥130、65才以上¥130(すべて税込)
※未就学児無料
※土・日曜日は小・中学生入館無料
文:平井達也
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