首都圏の「子どもと楽しめる科学館」10選! 好奇心を引き出すおすすめガイドブックも

首都圏の「子どもと楽しめる科学館」10選! 好奇心を引き出すおすすめガイドブックも
親子でのお出かけにおすすめな首都圏の科学館を10ヶ所厳選! 恐竜や昆虫から科学、テクノロジーまで、子どもの知的好奇心をくすぐる科学館とは? 科学館めぐりをさらに楽しめるガイドブックもご紹介。

<目次>
1.いま、親子のお出かけに科学館がおすすめ!
2.親子で楽しく学べる首都圏の科学館10選
 国立科学博物館
 港区立みなと科学館
 日本科学未来館
 東京消防庁 本所防災館
 板橋区立教育科学館
 ギャラクシティ こども未来創造館
 足立区生物園
 コニカミノルタ サイエンスドーム
 はまぎん こども宇宙科学館
 つくばエキスポセンター
3.科学館をさらに楽しめるおすすめガイドブック

 

いま、親子のお出かけに
科学館がおすすめ!

子どもとのお出かけといえば、公園やアウトドア、レジャーランドもいいけれど、この春は「科学館」も選択肢の1つに入れてみたい。“難しそう” “勉強するところ”のように思われがちだが、いま科学館では、子どもたちの興味を引くような趣向が凝らされた展示や実験が盛んに行われている。

本物に触れる体験は、子どもたちの好奇心を刺激する。首都圏にたくさんある魅力的な科学館の中から編集部が10ヶ所ピックアップしたので、まずは親子が直感で面白そうと感じるところをチェックしてみよう。

親子で楽しく学べる
首都圏の科学館10選

国立科学博物館

画像提供:国立科学博物館

東京都台東区の上野恩賜公園内にある「国立科学博物館」は、2万5,000点以上の標本・資料を常設展示している日本最大級の総合科学博物館だ。

常設展では、日本列島の自然と生い立ち、生き物たちの進化、日本人をテーマに紹介している「日本館」と、地球の多様な生き物同士の関わり、生命の誕生、絶滅と進化の歴史について幅広く紹介している「地球館」がある。

画像提供:国立科学博物館

4~6歳児とその保護者を主な対象に遊びの要素を取り入れながら感じる力・考える力を養う「親と子のたんけんひろば コンパス」もファミリーにおすすめ。迫力のある恐竜の全身骨格や、たくさんの動物のはくせいを間近で観察することができる。コンパスの入室には事前のチケット購入と日時予約が必要だ。(詳細は下記ホームページを参照
www.kahaku.go.jp/learning/compass

さまざまなテーマで開催されている特別展・企画展も面白い。

〈施設概要〉
国立科学博物館
・所在地:東京都台東区上野公園 7-20
・開館時間:9:00~17:00(最終入館は16:30 まで)
・休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)、年末年始(12月28日~1月1日)※特別展開催中は休館日が変更する場合あり
・入館料:一般・大学生 ¥630(税込)、高校生(高等専門学校生含む)以下および65歳以上の方無料※特別展は内容により料金が異なる
・公式サイト:www.kahaku.go.jp

港区立みなと科学館

2020年6月に虎ノ門にオープンした、子どもから大人まで楽しみながら科学に触れることができる「港区立みなと科学館」。

「“まちに息づく科学”の発見と探究」をコンセプトに、「しぜん」「まち」「うみ」「わたし」の4つをテーマとした常設展示を行っている。港区の自然や地形、インフラや交通などの情報を展開するデジタルマップモードが搭載された大型スクリーンは必見だ。

800万個を超える美しい星空と、4Kデジタルで臨場感あふれる映像を楽しめるプラネタリウムや、学校での学びを支援する理科実験や工作が行える実験室も備えられている。

〈施設概要〉
港区立みなと科学館
・所在地:東京都港区虎ノ門3-6-9
・開館時間:9:00~20:00(最終入館は19:30 まで)
・休館日:第2月曜日(その日が祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)、その他臨時休館日あり
・入館料:無料※プラネタリウムは有料
・公式サイト:minato-kagaku.tokyo

日本科学未来館

画像提供:日本科学未来館

1階から7階まで、バラエティに富んだテーマの常設展示の他、トークセッション、ワークショップなどのイベントも豊富な「日本科学未来館」。昨年11月からは、「ロボット」「地球環境」「老い」をテーマに、“展示体験が未来の社会課題を自分ごととして考える第一歩になる”ことを目指して制作された4つの新しい常設展示が一般公開されている。

画像提供:日本科学未来館

さらに、迫力ある3D映像で科学や宇宙を学べるドームシアター(全席指定制・要予約)や、小さな子どもでも体験型の展示を無料で楽しめる「“おや?”っこひろば」など、家族みんなで楽しめるのも嬉しい。

〈施設概要〉
日本科学未来館
・所在地:東京都江東区青海2-3-6
・開館時間:10:00~17:00(入館券の購入および受付は16:30まで)
・休館日:火曜日、年末年始(12月28日~1月1日)※祝日、春・夏・冬休み期間等は火曜日も開館する場合あり
・入館料:常設展 大人¥630(税込)、18歳以下¥210(税込)、6歳以下の未就学児無料※特別展等やドームシアターは別料金
・公式サイト:www.miraikan.jst.go.jp

東京消防庁 本所防災館

科学は日々進歩しているとはいえ、未だ予知が難しい自然災害。実際に体験しておくことも重要な備えになるはず。東京消防庁 本所防災館は、地震の揺れの体験、初期消火や応急救護、火災の煙からの避難要領など、防災に関する知識や技術を学ぶことができる施設だ。

「都市型水害体験コーナー」では、局地的集中豪雨や津波に関する映像、地下のドアや自動車が浸水して水圧がかかっているドアの開放体験で、大変さを身をもって知っておくことができる。

「応急手当体験コーナー(対象:小学校4年生以上)」では、心肺蘇生法などの応急手当を訓練用の人形を実際に使って体験したり、AED(自動体外式除細動器)を使用して訓練することもできるので、災害に限らず、いざという時に役に立つスキルを親子で身につけられる。

〈施設概要〉
東京消防庁 本所防災館
・所在地:東京都墨田区横川4-6-6
・開館時間:9:00~17:00(最終入館は16:30 まで)
・休館日:毎週水曜日・第3木曜日(国民の祝日に当たる場合は直後の平日)、年末年始(12月29日~1月3日)
・入館料:無料
・公式サイト:tokyo-bskan.jp/bskan/honjo

板橋区立教育科学館

「板橋区立教育科学館」の常設展には、科学の不思議を発見できるアトラクションが20個以上備わっている。特に、床から出た霧がだんだんうずになって上がっていく様子を観察できる「竜巻体験」が人気のようだ。

プラネタリウムは土日祝日には1日5回投影されており、季節にあわせてスタッフが行う星空の生解説が好評だ。
週末をメインに頻繁に開催されており、気軽に参加できるワークショップや科学教室・プログラミング教室もチェックしたい。爬虫類などの生き物や、昆虫標本、恐竜の化石標本など幅広く展示されているので、親子で飽きずに楽しめる。

〈施設概要〉
板橋区立教育科学館
・所在地:東京都板橋区常盤台4-14-1
・開館時間:9:00~16:30(地下展示室利用時間 平日:13:00~16:00、土日祝:9:00~16:00)
・休館日:月曜日(祝日にあたる場合は、その翌日)、年末年始(12月29日から1月3日)、その他臨時休館日あり
・入館料:無料
・公式サイト:www.itbs-sem.jp

ギャラクシティ こども未来創造館

国内最大級のネット遊具やクライミング施設など、たくさんのアトラクションで遊びながら「しる・まなぶ・つくる・うごかす・あじわう・かなでる」体験を通して学べる入場無料の体験型複合施設。

なんと、工作やワークショップは毎日開催! プラネタリウム「まるちたいけんドーム(有料)」では、星空はもちろん、小さい子どもも楽しめる多彩な映像プログラムも。

〈施設概要〉
ギャラクシティ こども未来創造館
・所在地:東京都足立区栗原1-3-1
・開館時間:9:00~21:30(こども体験エリアは18:00まで)
・休館日:毎月第2月曜日(祝日の際はその翌日、8月は休館日なし)、元日※1・3・9月に連続休館日あり
・入館料:無料※まるちたいけんドーム(プラネタリウム)は別途料金
・公式サイト:www.galaxcity.jp/future-creation-hall

足立区生物園

大温室(外観)

「ふれあい・いのち・共生」をテーマに開園し、2023年の10月に30周年を迎えた「足立区生物園」。1年中いろいろな種類の蝶々を間近で観察することができると人気の「大温室」をはじめ、昆虫や両生類・爬虫類、熱帯魚などが棲む生息環境を模した水槽を、さまざまな角度から見ることができる観察展示室やふれあいコーナーなど、生き物好きな子どもにおすすめのコンテンツが満載。

吸蜜皿のチョウ

随時開催のイベントはもちろん、解説員がその日羽化したチョウを大温室に放つ「チョウを放そう!」(土日祝日と長期休みは「知ろう! チョウの豆知識」)や、スタッフが解説をしながら生きものにエサを与える「ごはんの時間」など、毎日行われているプログラムもあるので、いつ行っても存分に楽しめるはずだ。

〈施設概要〉
足立区生物園
・所在地:東京都足立区保木間2-17-1
・開館時間:2-10月 9:30-17:00(最終入場は16:30まで)、11-1月 9:30-16:30(最終入場は16:00まで)
・休館日:月曜日※休日及び都民の日(10月1日)は開園し、翌平日に休園、年末年始(12月29日~1月1日)
・入館料:大人(高校生以上)¥300(税込)、小人(小中学生)¥150(税込)
・公式サイト:seibutuen.jp

コニカミノルタ サイエンスドーム(八王子市こども科学館)

見る・触る・創るの3つの体験を通して子どもたちの“科学する心”を育てる「コニカミノルタ サイエンスドーム(八王子市こども科学館)」。1階の展示室では、未就学児も多数の装置を触って科学の力を感じることができる

2階の展示では、国際宇宙ステーションを舞台にしたシミュレータや地球の水資源やエネルギー資源の“量”を知る展示など、小学校高学年から中高校生を対象としたよりアカデミックな内容が楽しめる。土日祝日や夏休みなどには、科学をテーマにした工作や体験教室も開かれているので事前確認がおすすめだ。

〈施設概要〉
コニカミノルタ サイエンスドーム(八王子市こども科学館)
・所在地:東京都八王子市大横町9-13
・開館時間:土日祝日および市立学校の夏季・冬季・春季休業期間10:00~17:00、火~金曜日12:00~17:00
・休館日:月曜日(その日が休日に当たる場合は、その週の水曜日)、休日の翌日(その日が土曜日・日曜日に当たる場合は、その日後最初の火曜日)、年末年始、その他臨時休館あり※市内小中学校および義務教育学校の長期休業期間は原則無休
・入館料:4歳~中学生¥100(税込)、高校生以上¥200(税込)※プラネタリウム観覧料は別料金
・公式サイト:www.city.hachioji.tokyo.jp/shisetsu/003/p011705.html

はまぎん こども宇宙科学館

巨大な宇宙船をイメージした建物が印象的な、神奈川県横浜市にある「はまぎん こども宇宙科学館」。

実物の隕石などの展示を通して宇宙の広がりをさぐる「宇宙船長室」、「ビーコロ®」や「サイクロイド滑り台」など玉の動きを通して物理の法則を体感できる「宇宙研究室」、「月面ジャンプ」や「空間移動ユニット」などを通して宇宙飛行士体験ができる「宇宙トレーニング室」、カミナリやオーロラの不思議に触れることができる「宇宙発見室」、T3パズルを自分で並べて模様を鑑賞できるテセレーション万華鏡やロボットなど親子で楽しめる「あそびの広場/特別展示室」の5つの展示室で、科学や宇宙の不思議を学ぶことができる。

〈施設概要〉
はまぎん こども宇宙科学館
・所在地:神奈川県横浜市磯子区洋光台5-2-1
・開館時間:9:30~17:00(最終入館は16:00まで)
・休館日:第1・3火曜日、年末年始、、その他臨時休館日あり
・入館料:大人¥400(税込)、小・中学生¥200(税込)、未就学児無料
・公式サイト:www.yokohama-kagakukan.jp

つくばエキスポセンター

秋葉原駅からつくばエクスプレスで約45分、つくば駅を下車して徒歩5分ほどで、高さ50mもの「H-IIロケット実物大模型」が出迎えてくれる「つくばエキスポセンター」。さまざまな展示を見たり触ったり、身体を使って遊ぶことを通して、科学の原理や発見する楽しさを学べる。

なんとプラネタリウムは世界最大級! 直径25.6mものダイナミックなドームでは、大迫力の映像と美しい星空の世界が楽しめる。スタッフが生解説で今日見られる星や宇宙についてお話しする星空解説番組や、エキスポセンターが企画制作したオリジナル番組、こども向けの番組などプログラムも豊富。

〈施設概要〉
つくばエキスポセンター
・所在地:茨城県つくば市吾妻2-9
・開館時間:9:50~17:00(最終入館は16:30まで)
・休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌平日休)、年末年始、その他臨時休館日あり
・入館料:大人¥500(税込)、4歳~高校生¥250(税込)、3歳以下無料
・公式サイト:www.expocenter.or.jp

科学館をさらに楽しめる
おすすめガイドブック

なぜ?を考える力がつく 東京 科学館めぐり

編集・出版:ジー・ビー ¥1980(税込)

これから科学館めぐりを楽しもうという親子向けのガイドとしてはもちろん、すでに科学館が好きな子がさらに楽しめるような内容が満載の一冊。子どもの好奇心のタネを育む科学館や科学博物館、全76館の紹介に加え、なんと各施設から出題されたクイズも150問以上掲載されている。

答えは載っておらず、「ヒント」に掲載されている展示場所に実際に行ったり調べたりして見つける。親子でクイズの答えを目指して、お出かけからより豊かなコミュニケーションが生まれるはずだ。

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文:FQ Kids編集部

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