【STEAM教育2022】プログラミングの能力はゲームで育む!? 専門家が推す理由

【STEAM教育2022】プログラミングの能力はゲームで育む!? 専門家が推す理由
STEAM教育といえば「プログラミング」をイメージする人も多いだろう。日本ではどんなテクノロジーの教育が実施されているのか、実際にSTEAM教育やプログラミング教育に携わる久木田さんと桶谷さんに伺った。

>>関連記事【「STEAM教育って何ですか?」遅れをとる日本で、幼児期に家庭でしておきたいこと】

プログラミングで何をしたいのか
リアルにイメージできる能力が必要

2020年には学習指導要領が変わり、日本の小学校でもプログラミング教育が必修となった。STEAM教育といえば、真っ先にプログラミングをイメージする方も多いだろう。

「プログラミングは“神様目線が必要”とも言われており、一歩先をゆく発想が大切です」と久木田さん。日本でも人気の高いゲーム「マインクラフト」はプログラミング教育に効果があると言われており、各国で取り入れられている。

久木田さんも採用するこの「マインクラフト」は、ブロックを積み上げて自由に建物を作ったり、動物を飼ったり、植物を育てたりしながら好きに世界を組み立てることができる、まさに “神様目線”の好例。神の視点から新しい世界を構築する経験は、プログラミングの楽しみを知る第一歩となるに違いない。

プログラミング入門として人気の高い、「マインクラフト」を英語で行うオンライン授業の様子。

「プログラミングを考える時に必要となるのは、コンピューターやロボットに何をさせたいのかを具体的にイメージすること。どんなタスクがあり、どんな解決法が必要なのかを考える創造力です」。

こうした創造力を培うには、前述の「マインクラフト」やプログラミングロボット「mBot」、小学校のプログラミング教材としてよく使われている「Scratch(スクラッチ)」などに幼少期から慣れ親しむのがおすすめ。

さらに、人間の代わりにロボットにしてもらいたい事や、ゲームを作るために必要な視点を考えることで、テクノロジーの視点が広がっていく。

「子供は動くものに興味を示すので、本来パソコンやゲームに嫌悪感を持つことは少ないはず。もしあまり興味を持てないという子がいるとしたら、親が横から指示を出しすぎていたり、細かくルールを決めすぎているのでは」。今や2~3歳からスマホやタブレットを手に取る時代。苦手意識のない幼少期からプログラミングに触れることは、STEAM教育の一環としても効果的だ。

ただし、欧米でスタートしたプログラミング言語は西洋の思考がベースとなっているため「日本人にはわかりづらい部分があると思います」と久木田さん。

幼児向けプログラミング教育でも、日本語より英語で教えた方がスムーズだと感じることが多いそう。実際、STEM教育協会がプログラミング学習の課外授業を受け持っている幼稚園では、英語によるプログラミング教育やSTEAM教育を実践しているとか。

バイリンガル教育を実践する幼稚園では、プログラミング教育やSTEAM教育も英語で行う。

「STEAM教育が目指すグローバルな人材は英語も必須。残念ながら日本は英語教育でも遅れを取っているので、今後の課題にしてほしいですね」と桶谷さんは語る。

教えてくれた人

桶谷早苗さん
一般社団法人STEM教育協会代表理事。2017年に同協会を設立後、幼児教育からプログラミング教室の講師育成までSTEAM教育全般に関わる。国際ロボコン「MakeX」の国内大会や、「mBot」を使ったワークショップなども開催。


久木田寛直さん
一般社団法人STEM教育協会理事。小中学生向けプログラミング教室「DOHSCHOOL」教頭。昭和女子大学現代教育研究所研究員。2015年より小学校から大学までのプログラミング・情報教育の研究を行なっている。

>>【STEAM教育】他科目の記事はこちら!
・サイエンス(科学):【STEAM教育2022】子供が科学に興味を持つには? 専門家が実践する方法


FQKids VOL.11(2022年夏号)より転載

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