2020.11.15
2024.07.10
2024.06.07
2024年開催のテーマは『しずく融け合う、水模様』
毎年5月に東京大学の本郷・弥生キャンパスで開催されている「東京大学 五月祭」は、今年で97回目を迎えた歴史ある学園祭だ。ダンスやジャグリング、応援部のパフォーマンスをはじめ模擬裁判といった大学生ならではのステージ企画や、「遊べる工学」「東大研究最前線」など、東大生の研究内容を体験できる特別企画が盛りだくさん。
創立147年の歴史を感じられる建造物が見られるのも楽しみの1つ
さらに、家族で楽しく学び、遊ぶことができる企画も。日本を代表する大学の学生たちや雰囲気、学びに触れる貴重なイベントは、親子のお出かけ先として必見だ。
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東京大学五月祭がキッズフレンドリーなイベントであることは、公式マスコット「めい」の存在からもわかる。「めい」ちゃんは、2011年の第84回五月祭以来マスコットキャラクターとして親しまれている、かわいいひつじの女の子だ。ふわふわでほんわかした雰囲気が親しみやすく、人気は公式グッズも販売されているほど。
そんな「めいちゃんと遊ぼう」企画では、『めいの水万華鏡工房』『めいと写真をとろう』『本郷おさんぽラリー』といった親子で楽しめる体験があり、今回編集部は『めいの水万華鏡工房』を取材した。
『めいの水万華鏡工房』は、水のりを使った水万華鏡(上下に動かすと水のり内のビーズがゆっくり動き、きれいな模様ができる万華鏡)を作る工作教室。
実行委員の学生たちがついていてくれるので、刃物を使う場合や難しい場合なども手伝ってくれて、小学1年生前後の小さい子どもも気軽に体験することができる。
万華鏡の巻紙は、デザインされているものから自分で塗り絵ができるものまで、自由に選ぶことができる。
教室内はめいちゃんの装飾で彩られ、フォトスポットでは記念撮影もOK。
Q.子ども向けコンテンツは毎年実施されているのですか?
A.子ども向けの工作教室は、数年前から実行委員会が主催で行っています。昨年はうちわ作りで、今年は文化祭のテーマにちなんで水万華鏡作りでした。
Q.なぜ子ども向けのコンテンツを実施しているのですか?
A.東大のイメージというと「受験」となりがちですが、受験一辺倒ではなく、子ども時代は経験・体験が大事だと思っています。学術的な学びだけではなく、多様な経験をすることが大切だと子どもたちに伝えたいのです。
大きいお姉ちゃんお兄ちゃんと遊んでいるようで、子どもたちはみんな楽しそうに実行委員の学生たちと工作していたのが印象的でした。大人でもなく、子どもでもない、大学生くらいの年齢の人と触れ合う機会は、小さい子どもにとってとても貴重な体験だなと実感しました。
若者世代だけでなく、老若男女どの層も楽しめるコンテンツが多く、五月祭全体を見渡しても、子ども連れや年配の方も多く、あらゆる世代の方々に親しまれている印象でした。子どもとのお出かけスポットとしてもおすすめできます!
わが子の進路を大学まで想定しているファミリーにとって、受験は重要なイベントかもしれない。しかし、実行委員の東大生が語ってくれたように、子ども時代だからこそできる体験は大切にしたいもの。さまざまな教育が早期化し、選択が悩ましい時代だが、体験からの学びは子どもたちの土台をたくましく築いていくはずだ。
学生たちとのコミュニケーションや学びに触れることができる学園祭は、親子の新たなお出かけ先の選択肢になるだろう。
文:FQ Kids編集部
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