2024.09.18
2020.09.02
2021.03.20
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第1回:医学博士に聞く! 脳や身体に良い影響をもたらす音楽の力
第2回:音楽系の習い事で得られる“幸福度”調査の結果とは?
第3回:目指すのは「音楽で遊べる子供たち」非認知能力が“自然に伸びる”音楽教育のメソッドとは?
第4回:お子さま&パパママのリアルレビュー! 非認知能力を伸ばす音楽教室、その効果の実態とは?
第5回:自分の能力を活かして人生を切り開く! 活躍中の人に聞く、成功につながる「音楽体験」とは?
メディアでも大活躍中の脳科学、認知科学のオーソリティー・茂木健一郎先生は、幼少期に音楽の他ひと通りの習い事を親にやらせてもらったという。大人になった今なおぞっこんの蝶においては、近所に住む蝶研究の大学生のところへ弟子入りした経験を持つ。
「いろいろなことを親にやらせてもらいましたよ。でも実はね、環境を整えることにそんなにこだわる必要なんてないんです。僕の友人 に、“21世紀のリスト” と称される反田恭平(そりた きょうへい)くんというピアニストがいます。彼が言うには、ショパン国際ピアノコンクールなどに行くと、コンディションの悪いピアノでしか練習したことがないようなピアニストなども多数参加しているんだそうです。
つまり才能は、音環境が良いから開花するというわけではなく、非常に自由で、楽しいワクワクによって伸ばされるものなのです」。
反田恭平氏といえば、狂気と至芸、恐れを知らない大胆さと自在さ、言葉を超えた圧倒的な感動体験をもたらす本能のピアニストとも称され、幼少期にヤマハ音楽教室で学んだことでも知られる。
「僕がこれまで出会った音楽家、特に楽器を演奏する方は、ほぼ100%、情緒的に非常に安定していて穏やかです。なぜなら音楽は脳の前頭葉の栄養剤だからです」。
前頭葉といえば、記憶や感情のコントロール、判断、応用、アイデアを出すなど、人間にとって重要な働きを担う場所だ。人間が人間らしくあるためにもっとも必要な存在であり、前頭葉の栄養になるのが音楽だという。
人間の脳は3歳までに80%が完成するといわれ、0歳から5歳までの間にできるだけドーパミンを出すような経験が大切だという。夢中になれることを見つけ、熱中し、やり遂げる、このドーパミン・サイクルを幼児期に作り上げることで、子供は「社会で生き抜くたくましさ」と「本当のかしこさ」を持った大人になる。
ではどうしたらドーパミンを出すことができるのだろうか。その1つが体を動かす・勉強をする・ピアノを弾くなど、実際に身体的行動を起こしているとき。もう1つが音楽を聴いているときだ。
「音楽を聴くとドーパミンが出て、脳への素晴らしい報酬になります。しかし、どんな音楽でもいいというわけではありません。自分が好きだと感じられる音楽でないと人間の脳には栄養にならないんです。音楽ってすごいですよね!」
2009年、カナダ・マギル大学の研究チームが米科学誌『ネイチャー・ニューロサイエンス』に発表した論文によると「音楽はドーパミンを分泌させる効果がある」、しかも好きな音楽を聴いてワクワクしているときに身体活動が活発化し、脳内からドーパミンが分泌されることが判明した。好きではない音楽を聴いても、ドーパミンの分泌の活性化は確認されなかった。
特に耳の力が最も伸びる4歳、5歳といった幼少期に、音楽を「きくーうたうーひくーよむ」というプロセスで丸ごと身体の中に取り込むことで、音の高さ、リズム、拍子、強弱、ハーモニーなど音楽の様々な要素を聴き取る耳の力=音感が育まれる。他にも、幼児期に音楽を身につけると外国語の習得やIQ、EQといった知能の発達が促進されることが知られている。
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