わが子に合った学校と出会う！ FandAフェア2025【取材レポート】

2025.12.22

多様な学びの場と出会える
合同フェア

12/7（日）、東京都内を中心とした多様な学びを推進する団体と、趣旨に賛同する保護者によるネットワークである「東京都フリースクール等ネットワーク」が主催する、同団体初の合同イベントが開催された。

フリースクール、オルタナティブスクール、学びの多様化学校、通信制学校など、都内で活動する多様な学び場が一堂に集まり、ブースを出展。

「わが子に合ったスクールを探したい」「いろいろな学びの選択肢を知りたい」「子どもが不登校になり居場所がほしい」など、さまざまな想いで来場した保護者や家族と交流して、各スクールの特徴などを丁寧に伝えていた。

公立、私立、非営利団体……
広がる学びの選択肢

日本では1980年代頃から、子どもたちの学びのあり方を広げ、問い直す場として、民間のフリースクールやオルタナティブスクールが数多く立ち上げられてきた。

近年では、不登校の児童生徒数の増加、そしてその背景にある、教育や学校に対する価値観などの変化・多様化によって、こうした多様な学びの場はますます重要になりつつある。

東京都では2024年度から、民間の学び場・居場所であるフリースクール、オルタナティブスクール等へ通う場合の利用料助成を実施。今年10月には、都内のフリースクール等を検索できる「TOKYO　多様な学びの場　居場所ナビ」も公開された。

今回のFandAフェアに参加したスクールは、以下の19校。子どもの学び方の選択肢は、着実に広がりつつある。

●東京コミュニティスクール（中野区、小学生）
●とらすとベースフリースクール（中野区、小学生）
●東京シューレ学園（江戸川区・葛飾区、小学生・中学生）
●ヒロック初等部・中等部（世田谷区・渋谷区・三鷹市、小学生・中学生）
●ワイズアカデミー（港区・品川区、中学生・高校生）
●東京賢治シュタイナー学校（立川市、小学生・中学生・高校生）
●子ども社会塾（千代田区・オンライン、小学3年生〜中学生・高校生）
●GIFT SCHOOL（港区、小学生〜中学生）
●東京インターハイスクール（渋谷区、中学生・高校生）
●飛鳥未来中等部・初等部　立川教室（文京区・立川市、小学4年生〜中学生）
●フリースクール滝野川高等学院（北区、小学生・中学生・高校生）
●学び舎トーカ（世田谷区・品川区、小学生・中学生・高校生）
●学研WILL学園（新宿区・立川市・オンライン、小学生・中学生・高校生）
●DE-SCHOOL（新宿区、小学生3年生〜中学生）
●Loohcs高等学院（渋谷区、中学生・高校生）
●homiee フリースクール（中央区、小学生）
●瑞穂MSC高等学校（荒川区・オンライン、高校生）
●のびーくフリースクール （練馬区、小学生〜高校生）
●東村山おしゃらフリースクール（東村山市、小学生・中学生）

今回のフェアでは、学校紹介ブースの他にも、スクールのスタッフたちがざっくばらんに話し合う「スタッフと話そう」や、さまざまなスクールの卒業生が登壇する「卒業生と話そう」、都議会議員と話せる「議員と話そう」など、さまざまな企画が実施された。

また、「AI時代の子育て」や「不登校者の成功体験について」など、さまざまなテーマでのセミナーも開催され、多くの参加者が興味深そうに耳を傾けていた。

「みんなちがってみんないい」
多様な選択肢がある大切さ

参加者からは、
「いろいろな学校の様子や特色が一度にわかってとても助かった」
「共通点や違い、それぞれの想いや良さがわかり、おもしろかった」
「卒業生のお話がとても興味深くてよかった」
などの声が上がった。

取材でブースをまわっているだけでも、各学校によって雰囲気や特徴が本当に多様なことに驚いた。従来の公立学校でも、さまざまな子どもの学びをサポートする必要があることはもちろんだが、いろいろな選択肢の中から子どもに合った学びの場を自由に選べることも、これからの時代は非常に重要だと感じた。

終始にぎわいが絶えず、大盛況で終わった今回のフェア。イベント後にはスタッフ交流会も行われ、スクールの運営などについての情報共有・情報交換が盛んに行われた。

教育や学びに対する価値観が変化・多様化している今、さまざまな学びの選択肢を知り、子どもがその子らしく学び、成長していける道を考えていきたい。

文：FQ Kids編集部
写真提供：東京都フリースクール等ネットワーク

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