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2022.08.22
【 9/17(土) 】てぃ先生登壇決定! 「子どもの成長」を学ぶウェビナー無料開催
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2025.02.10
子どもがあまり使ってほしくない言葉を覚えてしまったとき。僕なら、「うわ! そんな言葉使うの恥ずかしい。カッコ悪いな~!」ってストレートに言います。
親にとって「あまり使ってほしくない言葉」が、幼稚園や保育園、学校では流行ったりするんですよね。だから子どもたちは、その言葉を口にすることが、単純に面白いことだと思って使っているんです。
だから、それは恥ずかしい言葉なんだよ、君の周りの人は指摘してくれないかもしれないけれど、別の場所で言ったら笑われるような、カッコ悪いことなんだよと教えますね。
最近僕がちょっと気になっているのは、「確かに」という言葉。本来なら「確かにそうですよね」という意味で使う言葉ですよね。でも最近は、人の言葉を聞き流す時にも使っている気がします。
「“確かに”? “確かに”何なの?」と子どもに聞くと、「確かに」と言ったはずの本人が答えられなかったりする。だから、「何でも“確かに”で片づけると、君の意見がなくなっちゃうよね?」とわが家では子どもたちによく言っています。
イヤな言葉を子どもに使ってほしくないなら、親が代替できる言葉や本来使うといい言葉を教えてあげなくちゃいけない。そのための親子のトレーニングが非常に重要だと思います。例えば子どもが会話の中で「確かに」と言ったら、「え? 何が“確かに”なの? 君の意見は何なの?」とそのたびに尋ねてみる。
子どもだけじゃなく、大人だって言葉の意味がわからないまま使い続けている人がたくさんいますよね。親が「この言葉は使ってほしくない」と言うなら、親がその言葉の本当の意味を知っていて、代替できる言葉を教えられることが大切。だから、親は常に勉強しなくちゃいけないですね。わが子にその答えを教えてあげられるように。
子どもが反発するのは、親が何度も同じようなことを言うからかもしれません。例えば「今日宿題やったの?」「やってない」「なんでやってないの!?」といった言い合いをしてしまうのはよくある話です。
でも、子どもが親の言葉に対して言い返すのは、もしかしたら、いつも親が子どもに言い返しているからかもしれません。親は言い返すだけじゃなく、きちんとかみ砕いて説明する必要があるはず。また、その時に自分の気持ちも伝えてあげるといいと思います。
例えば、「どうしてパパ(ママ)が宿題やったの? と聞くかわかる? 君がいつもやっていないから聞くんだよ。聞かなくても自分でできるようになったら、パパ(ママ)は嬉しいな」と、理由と気持ちをちゃんと伝える。
子どもだって、宿題をやっていないのが自分でもわかっているけれど、指摘されるのがイヤで反射的に言い返しているんだと思うんですよね。そんな時に、親が冷静にコミュニケーションすることで、「親は敵じゃなくて、味方なんだ」と気付いてもらえたら、スムーズになるかもしれません。
子育ての悩みってたくさんあると思いますが、結局いつも親の力量が試されているなぁと思います。子どもは常に親の反応を見ているし、親の愛情を求めている。
親だって自分の感情があるから、なかなか「親」になりきれないときもあるけれど、親が子どものライバルや敵になってしまっては、やっぱり子育てはできません。「私はあなたの一番の味方でいたいと思っているんだよ」ということが伝わるコミュニケーションができるといいですね。
僕もこんな風に語っているけれど、今でも子どもからいろんなことを教えてもらいながら子育てをしています。毎日子どもと過ごしていると、「あの時、子どもはこんなことを思ったから、あんな風に言ってきたんだな」と後から気付くことも。まだまだ試行錯誤中ですが、これからも、お互いに子育てを頑張っていきましょう!
照英(しょうえい)
1974年生まれ。俳優・タレント。学生時代、やり投げで全国区の選手として活躍。その後ファッションモデルとして活動し、『星獣戦隊ギンガマン』で俳優デビュー。芸能界にフィールドを広げ、現在は司会やリポーターを務めるなど、幅広く活躍している。私生活では、3人の子どものパパとして子育てに奮闘中。等身大の子育て論が、子育て世代に強い共感を呼んでいる。
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文:藤城明子
FQ Kids VOL.19(2024年夏号)より転載