7歳までに知っておきたい! 選択肢が広がるイマドキ海外進学事情&おすすめの国・地域

7歳までに知っておきたい! 選択肢が広がるイマドキ海外進学事情&おすすめの国・地域
将来の進学を考える上で、「どの学校で」学ぶかだけでなく、「どの国で」学ぶか、という選択肢を考えたことがあるだろうか。日本人のほとんどが知らない「海外進学」について、専門家に最新事情を聞いてみた。

<目次>
1.世界の多様性を体験する選択肢
2.知っておけば子どもの可能性が広がる
3.海外進学、ここがポイント!
4.海外進学におすすめの“国・地域”は?

 

世界の多様性を体験する選択肢

ますますグローバル化が進み、多様な言語で多様な人々とコミュニケーションする力が必要とされるこれからの時代。世界の多様性を体験するために、最も重要なのは海外に行くことだ。

旅行、ワーキングホリデー、短期~長期の留学など、選択肢はいろいろとあるが、「海外の大学に進学する」という選択肢を考えたことはあるだろうか。海外の大学への進学支援を専門に行う『GLOBAL LEARNING CENTER』の辻村慎乃介さんに話を伺った。

「海外進学というとエリートやお金持ちというイメージがあるかもしれませんが、どんな人でも海外で学べるチャンスはあります。海外の大学は多種多様ですから、経済面でも学力面でも学べる分野の面でも、日本だけを見るよりずっと多様な選択肢がある。早くから『海外進学』という選択肢をパパ・ママが知っておけば、子どもの将来の可能性が大きく広がります」。

知っておけば
子どもの可能性が広がる

海外の大学は、日本の大学と比べてどのようなメリットがあるのだろうか。

「日本の教育では子どもの個性をたたいてならしてしまうこともあると感じますが、海外の教育現場では子どもの個性や出る杭を活かすのが当たり前です。日本の学校が合わないタイプの子でも、海外ではのびのびできるかもしれません。

卒業後も、海外では国籍・年齢・性別関係なく、自分が何ができるかで評価してもらえます。進路や就職の幅が格段に広がるし、初任給もまったく変わってきます」。

多様性時代を見据えてコミュニケーション能力を育てていくのであれば、その先が日本の学校・企業・社会だけである必要もない。ぜひ当たり前の選択肢の1つとして知っておこう。

海外進学、ここがポイント!

海外大学の試験は自己推薦入試が基本。日本の受験勉強に比べて一発勝負ではなく、その人の本質が問われるという。可能性を拓くためにおさえておきたいポイントを、辻村さんに教えてもらった。

1 興味・関心に沿っていろいろな活動・体験をする

ただ海外で学びたいではなく、海外で“何を”学びたいかが大切。子どもの頃から本物に触れる体験をたくさんして、好きなことを探しましょう。

2 語学力・コミュニケーション力を上げる
英語は必須。行きたい国が非英語圏なら、その国の言葉も学びましょう。興味のある国に短期間でも実際に行って、文化や環境を体験しておくのもおすすめです。

3 勉強だけではなく「課外活動」も力を入れる
海外大学の試験はほとんど自己推薦入試。自分の興味関心を確認するために、さまざまな分野の『課外活動』を体験しましょう。

4 学校での毎日の積み重ねも大切に

海外進学に奨学金を出してくれる財団は多数あり、選考を通れば学費の心配も無用に。在籍学校の成績が重視されるので、普段からの積み重ねが大切ですよ。

海外進学におすすめの
“国・地域”は?

海外の大学といえばアメリカ……というのは昔の話。今はより多様な選択肢が広がる。各国・エリアの最新情報を知っておこう。

北米(アメリカ・カナダ)

スタンフォードやハーバードなど超有名校が多いアメリカ。トップ校ほど「尖った人間」を歓迎してくれる。一方で、まだ興味を絞りきれていない人には幅広く学べるリベラルアーツ系の大学という選択肢も。公立・私立ともに世界で最も学費が高いが、その分奨学金も充実している。カナダの大学は公立大学が多く、教育水準の平均が高い。留学生が、在学中もしくは卒業後の3年間、現地で働くことができる制度も魅力だ。

オセアニア

語学留学やワーキングホリデーの人気も高いオセアニア地域。中でもオーストラリアは、アメリカに次いで世界で2番目に海外大学進学のビザ発行が多い(コロナ前のデータ)。また移民が多く多様性の面でも人気が出ている。その地理的環境から「海洋学」や「環境学」などの研究が盛ん。アジアやオセアニア地域で活躍したいのであれば注目だ。オーストラリアの大学卒業後2年間、現地で働くことができる制度も魅力。

イギリス

ケンブリッジやオックスフォードなどの老舗大学があるイギリスも、歴史的に多くの留学生を受け入れている国。ほとんどの大学が国立大学で、アメリカのトップ大学より学費が抑えられる。「国際関係学」「開発学」「物理学」「文学」「スポーツ」など、学問発祥の分野や他国より研究が進んでいる分野も多い。学びたい学問分野がしっかり決まっている場合におすすめ。

ヨーロッパ

イギリス以外のヨーロッパでも、英語で受験し学ぶことのできる大学が増えている。今一番人気があるのはオランダ。他の英語圏エリアと比べて学費が安いのも魅力だ。日本人の進学が比較的少ないため、希少価値のある経験ができるのもおすすめポイント。

アジア

これからの可能性を秘めているアジアの大学。香港、台湾、韓国、マレーシア、シンガポール、フィリピンでは、英語で学ぶことができる学問もある。日本と比べて学費・生活コストも安い。アジア諸国との架け橋になれる日本人は、これからますます求められるはず。

\辻村さんからアドバイス/

これからの世界情勢を考えると世界中の国を視野に入れたいところですが、インドやアフリカは民族の課題があり、留学あっせんが難しい面があります。中東・東欧なども近年は政治状況が不安定。中国も近年留学生が減少傾向です。今後も情勢は変化していくので、5年後、10年後に向けてぜひ知識をアップデートしていってください。

 

「世界中から進路を選ぶ」を
スタンダードに
GLOBAL LEARNING CENTER

辻村さんが管轄する『GLOBAL LEARNING CENTER』では、海外の大学・学部選びのカウンセリングから、出願、受験、奨学金獲得のサポートまで行い、海外進学を総合的に支援。海外のさまざまな大学から、国内で留学制度が充実したグローバル系の大学まで、幅広い選択肢を紹介してくれる。オンラインライブレッスンとe-learningが中心で、自宅から世界の大学を目指すことができる。

近年は問い合わせが低年齢化し、小3くらいからの相談も増えているそう。子どもが海外進学に興味を持ったら、 まずは「カウンセリング付き無料体験」で相談してみよう。

 

教えてくれた人

辻村 慎乃介さん

イギリスで修士号(MBA)を取得し、成績優秀者(Distinction)で卒業。自身の留学経験を活かし、グローバルな進路支援、自治体のグローバル・海外進学プログラム支援を行う。カウンセラーとして過去12,500件以上の海外進学相談と出願や英語学習アドバイスの経験がある。世界の大学受験に精通。
 

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文:FQ Kids編集部
編集協力:GLOBAL LEARNING CENTER

FQ Kids VOL.17(2024年冬号)より転載

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