2020.12.10
2021.12.25
2023.12.13
インフルエンザをはじめとするさまざまな感染症が猛威を振るう中、宴会シーズンに突入した今こそ気を引き締める必要がある。ぜひ免疫力を上げる対策を復習しておきたい。
栄養の観点からはどんな食事を選ぶべきかを、感染症に詳しい内科医と、免疫力を上げる栄養素に詳しい管理栄養士のアドバイスのもと紹介する。さらに、手軽に栄養摂取できるドリンクもおさえておこう。
内科医・血液専門医の久住英二先生によると、大麦やキノコなどに含まれる水溶性食物繊維「β-グルカン」は、腸内細菌による発酵を介して短鎖脂肪酸の産生を促すという。短鎖脂肪酸が免疫系を刺激することで、腸管免疫を強化するそうだ。
β-グルカンを積極的に摂るには、食事の白米を、β-グルカンを多く含む大麦ごはんにすると良いという。
久住先生によると、アミノ酸の一種「タウリン」は、自然免疫である好中球のウイルス分解・殺菌作用の強化、獲得免疫のB細胞の活性化・抗体産生の促進、T細胞の増殖・機能性向上といった有益な作用があるという。
タウリンはイカ・タコ・牡蠣といった魚介類に多く含まれ、それらの食品を食べることでも摂取できる。
管理栄養士で、東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部 部長の濱裕宣先生も、β-グルカンとタウリンを免疫対策として勧める。
加えて、免疫細胞を元気にしてくれる、鮭、いわし、しらす、ツナやしいたけ、きくらげに含まれる栄養素「ビタミンD」もおすすめだという。ウイルスや病原菌の過剰な免疫反応も抑えることがわかっているそうだ。
濱先生は、免疫機能を司るリンパ球の1種である、ナチュラルキラー細胞を活性化してくれるといわれる「サポニン」も勧める。ゴボウや豆腐などの大豆食品に多く含まれるそうだ。
濱先生は、ユーグレナにも注目している。ユーグレナとはワカメや昆布と同じ藻の一種で、動物と植物の両方の特徴を持ち、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、不飽和脂肪酸など59種類の栄養素をバランスよく含んだ食品だ。
ユーグレナの継続的な摂取は、感冒症状(かぜ様症状)の発生および諸症状の重症化を抑制することが判明している。
さらにユーグレナの継続摂取により、主にユーグレナ特有の成分で食物繊維の一種である「パラミロン」が、免疫バランスを保ちインフルエンザウイルス感染症状を緩和するなど、免疫が関わる諸症状を緩和する可能性も報告されているそうだ。パウダータイプやドリンクタイプなど、多様に商品展開もされている。
仕事や宴会などで忙しい今の時期には、手軽に取り入れられるドリンクでの栄養摂取もおすすめだ。
からだにユーグレナ
フルーツグリーンオレ
¥149(税込)
ユーグレナをドリンクで美味しく摂取できるドリンク。石垣島ユーグレナ10億個をまるごと濃縮処方している。
果汁ミックスタイプの自然な甘みで子どもも飲みやすく、飽きのこない味。使用量の最も多いりんごは、国産100%の混濁果汁。保存料・合成着色料・人工甘味料不使用で、カフェイン・トランス脂肪酸フリーなのも安心して飲めるポイント。
ヘルシア緑茶プラス 免疫ケア
¥205(税込)
花王の体脂肪ケア飲料ブランド「ヘルシア」と、キリンの免疫ケアブランド「キリン iMUSE」とがコラボした機能性表示食品。2023年12月2日より数量限定で発売。
茶カテキンが、BMIが高めの人の内臓脂肪を減らすのを助け、プラズマ乳酸菌(L. lactis strain Plasma)が、健康な人の免疫機能の維持をサポートする。無理なく内臓脂肪と免疫機能のケアができるのが嬉しい。
家族の健康を守るには、まずパパ・ママ自身の体調管理をしっかり行うことが先決だ。年末年始に向けて忙しい日々の中でも、免疫力を強化する対策を心がけよう。
内科医・血液専門医
久住英二先生
1999年新潟大学医学部卒業。内科医、とくに血液内科と旅行医学が専門。虎の門病 院で初期研修ののち、白血病など血液のがんを治療する専門医を取得。血液の病気をはじめ、感染症やワクチン、海外での病気にも詳しい。
管理栄養士
濱裕宣先生
東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部 部長。『その調理、9割の栄養捨ててます!』や、レシピ本『慈恵大学病院のおいしい大麦レシピ』など多数の栄養、健康レシピ本にかかわる。
文:FQ Kids編集部
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