2023.12.06
2021.07.31
2024.04.05
大切なわが子が平和で暮らしやすい環境を守っていくことは、親として大事な責務の1つだ。環境問題という大きな課題を解決していくためには、小さなことでも、1人ひとりができることを日常の中で継続的に行っていくことが必要だ。
調査結果を参考に、自分は環境のことを暮らしの中でどれだけ意識できているか、家庭ではどんなことができるかを考えてみよう。
子育てママのくらしがちょっぴり軽くなる生の声メディア「ママソレ」(運営:株式会社KG情報)は、子育て世帯の保護者300人を対象に「持続可能な社会」や「SDGs」など地球の環境保護に対する関心についてアンケート調査を実施した。
まず、親の環境問題への関心度から尋ねている。「非常に関心がある(8.3%)」「ある程度関心がある(52.0%)」と6割が関心があることがわかった。一方、「あまり関心がない(11.7%)」「まったく関心がない(2.7%)」と、15%近くが関心を持てずにいるのも気になるところだ。
「環境保護や持続可能な社会に対する子どもへの教育を行っているか」については、「頻繁にしている(2.3%)」「たまにしている(41.7%)」が約4割、「あまりしていない(41.7%)」「まったくしていない(14.3%)」が約6割という結果となった。関心はあるものの、そうした問題についてどのような教育を行えばいいのかよくわからない、というのも一因にありそうだ。
環境保護の取り組みの1つである「ゴミの削減について」どのような実践をしているかは、「ゴミを分別している(255票)」「マイバッグを持ち歩いている(249票)」が多く、それ以外では「詰め替え用を購入している(200票)」が目立つ。企業と消費者の協働がうまくいった好例だろう。
「食材は使い切る分だけを購入している(176票)」も、食品ロスが話題になっている影響もあってか、票を伸ばした。
次に「省エネのために各家庭でどのようなことに取り組んでいるか」。最多は「電化製品の無駄な使用を避けている(222票)」、次いで「エアコンの温度を高すぎない(低すぎない)ようにしている(198票)」という結果に。電気代の上昇も省エネを後押ししているのかもしれない。
リサイクルも持続可能な社会に向けて大事な取り組みだ。「子ども服やおもちゃを購入する際のリサイクルショップの活用頻度について」尋ねると、「頻繫に活用している(11.0%)」「たまに活用している(40.3%)」を合わせると、活用している家庭がわずかに半数を上回った。品揃え豊富でおしゃれなリサイクルショップやフリマアプリの登場で、「中古」のイメージも刷新されつつある。
移動に公共交通機関や自転車を使うことも、CO2削減の観点から意義がある。それらの活用頻度を聞いてみると、「頻繁に活用している(29.7%)」「たまに活用している(26.3%)」と回答した人が約6割で、「あまり活用していない(23.7%)」「まったく活用していない(20.3%)」を上回る結果となった。
調査結果からは、環境やSDGsに配慮した行動を心がけている子育て世帯は少なくないことがわかる。問題の大きさに対して、自分1人がやったところで意味はないのでは……と考えてしまいそうにもなるが、本当にそうだろうか。
親が当たり前に取り組む姿こそが、約6割の親が「していない」と答えた「環境保護や持続可能な社会に対する子どもへの教育」となり、そんな姿を見て育った子どもたちにとってもその1つひとつが当たり前になることで、改善できることはあるはずだ。大切なわが子の未来のために、できることをコツコツとやっていこう。
〈調査概要〉
「持続可能な社会」や「SDGs」など地球の環境保護についての関心に対するアンケート調査
調査期間:2023年10月11日〜12日
調査対象:小学生~高校生の子を持つ保護者
調査方法:インターネットによる任意回答
回答者数:300人
出典:ママソレ|【2023年最新】エコや環境保護、持続可能な社会についての意識調査。子育て世帯のパパママ300人にアンケート!
文:平井達也
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