2020.12.01
2020.04.20
2023.07.08
小学3年生から必修になっている英語だが、小学校の授業だけで足りるのか、心配なパパ・ママも少なくないだろう。学校の外でも学習塾やオンライン英会話講座、アプリなど、いまや学習手段は多岐にわたる。費用面も含めて選択には迷うところだ。
子どもの習い事としての英語を考えるときにイメージしたいのは、英語をどのように使っていきたいのか、というわが子の将来像。これからの多様化社会において、わが子にはどのような英語学習が必要なのだろうか。最新の教育トレンドがわかる調査結果を参考にしてみよう。
世界約50ヶ国で子ども向けオンライン英会話を提供するNovakid(ノバキッド)は、6~12歳の小学生を持つ保護者247人を対象に、「英語学習に関する意識調査」を実施した。
まず、「学校以外で英語(英会話教室、通信教材、塾)を習っているか?」という質問では、約5割が「はい(45.4%)」と回答した。
具体的にどのように英語学習をしているかを質問をしたところ、最多が「塾の英語(18.2%)」、続いて「学習用アプリ(タブレット、スマホ、PCなど)(13.9%)」、次にほぼ同数で「親が教えている(13.4%)」という結果だった。
英語学習にもデジタルツールが浸透していること、わが子に直接教えているパパ・ママが多いことが注目される。
「英語学習を始めた理由」を質問をしたところ、最多は「学校の授業に必要だから(25.5%)」だった。授業対策という目前の課題がきっかけになっている家庭が多いようだ。
一方で、「英語が必要な将来になると思うから(23.4%)」「話せる方が有利だから(14.2%)」「国際感覚を養ってほしいから(11.7%)」という回答も上位に挙がり、今後のグローバル化を視野に入れている親が多い。「子どもが始めたいと言ったから(11.7%)」と、英語に興味を持っている子も少なくない。
さらにパパ・ママの意識を探るため、保護者として「子どもが英語を学習する上で重視したいこと」をたずねている。1位は「英語でコミュニケーションが取れるようになること(28.5%)」。次いで「英語に苦手意識を持たないこと(18.7%)」「英語を好きになること(17.9%)」となった。
全体的に、コミュニケーション手段としての習得や、英語への親しみを重視する意識が浮き彫りになっている。
また、「英語を身につけるために何が必要だと思うか」を質問すると、1位は「英語を話す機会(25.5%)」だった。
そこで「日常で英語を話す(アウトプットする)機会はありますか?」という質問をしたところ、約7割が「いいえ(70.9%)」と回答。もっとも必要だと考えられている「話す機会」を、実際は多くの子どもが得られていないのだ。
「日常的に英語を話す(アウトプットする)機会は必要だと思いますか?」という質問に約9割が「はい(85.4%)」と回答。わが子にもっと英語を話す機会を、と多くの親が願っていることがうかがえる。
では「なぜ話す(アウトプットする)機会が必要、または不要だと思いますか?」と聞くと、「話すことで自信がつく(30%)」「話すことで自然な英語が身につく(29.6%)」の回答がトップに並んだ。先の質問での、英語への親しみやコミュニケーションスキルを重視する思いからくるといえるだろう。
英語に限らず、今の教育の流れは従来の詰め込み型のインプット重視から、自身の考えを的確に伝えられるアウトプット重視へとシフトしている。保護者を対象に行われた調査結果からも、そのトレンドが感じ取れたのではないだろうか。
予測不能なVUCAの時代を生きていくためには、自身の考えを他者とすり合わせ協力して課題を解決していく力が重要になるのは確かだろう。コミュニケーションスキルとなる英語は、そうした時代性がより端的に現れる。小学校の授業以外にも、わが子が英語でアウトプットできる方法を探ってあげたい。
〈調査概要〉
「ノバキッド・小学生保護者の英語学習に関する意識調査」
・調査対象:6~12歳の小学生の子どもを持つ保護者(日本在住)
・調査委託先:Attest Technologies
・調査手法:インターネット調査
・実施期間:2023年5月23日~25日
文:平井達也
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