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2023.01.11
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速さや高さを極限まで追求する「エクストリームスポーツ」の中でも大きな競技場やスタジアムや海、山などの遠方ではなく都市でできるものをアーバンスポーツと呼んでいます。
競技や習熟度にもよりますが、家の外に一歩出れば、基本的にどこでも可能です。近所の公園でもできはしますが、「やっていいと許可のある場所」でやりましょう。例えばスケートボードやBMX、インラインスケートは騒音や公共の構造物破損の問題もあるので、専用設備のあるパークで楽しむのが望ましいでしょう。
競技は明確に定められてはいませんが、主要国際大会の種目になっているのはスケートボード、BMX、パルクール、スポーツクライミング、インラインスケート、ブレイキン、バスケットボール3X3、ダブルダッチ、スラックラインです。
<他にもある!>
ベルト状のロープの上を跳んだり廻ったりしてバランスを取り、技の難易度を競うスラックライン、縦に車輪が並んだローラースケートでアクロバティックな技を披露するアクティブインラインスケート、3人制バスケットボールの3×3などがある。
1つはそれぞれの競技が「勝敗にとらわれず自己の壁を超える」という自己表現の面が大きいところ。2つ目は指導者がいなくてもできる、どこでもできる、自分のスタイルを築けるなど、とにかく「自由」なところが大きな違いです。代表格であるBMXやスケートボードなどはファッションや音楽などの若者文化と融合しながら発展しており、スポーツでありながらカルチャーという側面もあります。
昔はそういうイメージでしたが、今は環境も良くなり本当にクリーンになりました。基本的に有料の施設は管理者がいるので、安全面や治安・秩序が特に守られています。
スケボーは“ヨコノリ系”で 上下関係の少ない自由な雰囲気で年齢性別関係なく仲良くなって交流するのも醍醐味の1つ。それでも中高生や大人と一緒は不安という場合は、人が比較的少ない朝早くなどを狙うと、子供が萎縮したり人と衝突したりするリスクは軽減します。
競技者を目指す場合、2~3歳くらいから取り組むご家庭もあります。ただ、どの競技も適した年齢というのはなく、お子さんが興味を持った段階で触れさせてあげてください。アーバンスポーツは難易度が高いものが多いので、本人が「怖い」と言ったら無理はしないことが大切です。
試しにやってみたい場合は体験イベントへ。競技名でインターネット検索すると、近所の体験イベントやスクールが簡単に探せます。やりたい意志が固まっているならスポーツショップで道具を揃えてもいいですし、逆に道具が既にあるなら独学でも始められます。
始め方1:体験イベントに行く
親が経験者でなく「何から始めていいのかわからない」という場合、スポーツショップやスクール、ジムや自治体などが開催している体験会に行くのが1番おすすめです。道具をレンタルできる所も多く、続けたいと思えば道具の揃え方も教えてくれますよ。
始め方2:プロショップへ行く
子供のやりたい競技が決まっていたら、直接スポーツショップへ道具を見に行ってみるのもいいでしょう。ショップでは年齢や体格を見てどんな道具が適しているかフィッティングさせてくれますし、簡単な乗り方や道具の使い方なども教えてくれます。
始め方3:スクールに通う
メジャー度の高いスケボーやBMX、ボルダリングはもちろん、パルクールやスラックラインなど日本でまだ馴染みの薄い競技も、実は全国各地に教室やジムが増えてきています。スケボースクールのポータルサイトもあるので、通える場所を探してみてください。
始め方4:独学で始める
今はSNSなどで一流の技を簡単に見られる時代なので、それを見て独学で始める人も多いです。カッコいい動画を見て子供が「やってみたい」と言ったら、始めるチャンス。初心者向け講座の動画の他、競技の本などでルールやマナーを学ぶこともできます。
橋本 要さん
札幌大学講師。学部でリベラルアーツ専攻の教鞭を執るかたわら、同大学に日本初のX-SPORTS部を立ち上げ、スケートボードやスノーボードなどの普及活動も行う。スポーツ庁「アーバンスポーツツーリズム研究会」元委員。
文:松永敦子
FQKids VOL.12(2022年秋号)より転載
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