2022.01.08
2022.12.07
2022.05.11
IT化やグローバル化が進んだ社会で活躍する人材育成を目的とし、科学・技術・工学・数学の4つの分野を横断的に学ぶ「STEM教育」。日本でも注目されるこのSTEM教育を、無料で体験できる機会がある。それが、『FIRST®LEGO®League (FLL)』に「スター・ウォーズチーム」として参加するチャリティープログラムだ。
世界70ヶ国で開催されるSTEM競技会『FIRST®LEGO®League(FLL)』は、子供たちに科学や技術、工学といった分野への興味や関心を喚起させることを目的として、⽶国の非営利団体FIRSTとレゴ®社が1998年から始めた国際的な教育プログラム。
「スター・ウォーズチーム」 として本プログラムに参加するチャリティープログラムは、これまでプログラミングやロボットに触れたことがない小学1~3年生の子供を対象に、『FIRST®LEGO®League(FLL)』への参加を通じてSTEM教育を体験する機会を無料で提供してきた。(※FLL2021-2022の「スター・ウォーズチーム」の募集は終了している)
FLLでは毎年新しいテーマが提供され、子供たちはそのテーマを探求し、学んだことやアイデアをレゴブロックでのモデル作りやポスター製作、プレゼンテーションなどで表現する。
FIRST Japanの選考をクリアした「スター・ウォーズチーム」には、レゴ®社プログラミング教材や大会セットが無償で提供され、大会参加費も免除。オンライントレーニングによるサポートも受けられる※。
※スター・ウォーズチームとして参加するには、スター・ウォーズにちなんだチーム名をつけることや、大会にスター・ウォーズにちなんだ自作コスチュームの着用など、条件あり
参加チーム特典の『レゴ® エデュケーション SPIKE™ ベーシック』
2月に、レゴ®の公認トレーナーによる特別講習会が開催され、FQKids編集部(小学2年生の娘とパパ)がオンライントレーニングを体験。率直な感想は?
「最近娘がハマっているレゴブロックで、プログラミングを学べるとは驚きでした。PCアプリを使っての講習会でしたが、小2の娘の理解が予想以上に早く、成長を感じられた。プログラム入力をしている時点で手元のブロックがどのような動きになるか、事前に予想することが出来ていたようで、発想や予想する力も養えると思った。
講師の先生の、子供視点でとても丁寧な説明がわかりやすく楽しかったようで、娘も夢中になって受けていた。まさか人の行動パターンもプログラミングに置き換えられるとは……! 感銘を受けました。」
FLL「スター・ウォーズチーム」に応募をするには、小学1~3年生の児童(2~6人)と、子供たちと共に活動する大人のメンター(1~2人)でチームを構成する必要がある。また、今までSTEM教育を受けたことがないことも条件だ。
2022年2月20日に、FLL2021-2022での活動の集大成となる全国大会がオンラインにて開催された。未来の輸送をテーマに各チームから想像力豊かなプレゼンテーションが行われ、FLL Exploreには勝敗はないため、すべてのチームに対して賞が贈られた。
「スター・ウォーズチーム」のスペシャルアンバサダーとして参加したサイエンスアーティストの市岡元気先生は、大会に関して次のようにコメントしている。
「将来ますますニーズが高まっていくプログラミングに子供のうちから触れることは、興味を持つきっかけとしてとても大切です。自分が思った通りに簡単にできてしまう画面上のゲームと違って、FLLではレゴブロックで実際に手を動かして学んでいくので、より考える力が身につくと思います。詰め込んだだけの知識はすぐに忘れてしまいがちですが、自分で学んで考えて発表したことは、長く記憶に残るはずです」。
さらに、双子の娘さんたちと一緒にメンターとしても参加し、「子供たちの新しい面を発見できた」そうだ。
「FLLでは1つの課題を作り上げるために、大人(メンター)も一緒に集中して取り組む必要があります。子供とあまりそういう体験ができていない親御さんにとっても良い機会になると思いましたし、僕自身もすごく勉強になりました」。
小さい頃から生き物が好きで、理科や科学を夢中になって勉強してきたという市岡元気先生のように、子供にはたくさんのことに触れ、自分の「好き」を見つけてほしい。その探求こそわが子の人生を豊かにしてくれるはずだ。FLLは科学・技術・工学・数学分野だけでなく、チームワークや表現力などさまざまな力を育む機会にもなるだろう。毎年開催される大会をFIRST Japanのホームページでチェックしてみてはいかがだろうか。
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