2020.11.04
2021.07.27
2020.04.22
画像:アニエスベー公式サイトより。
アニエスベーが、2003年よりサポートし続けているタラ オセアン財団。タラ号で世界中の海を航海し、世界中の科学者や研究所と協力しながら、気候変動や環境破壊が海洋にもたらす影響を研究している。
プロジェクトのうちの1つである「タラ号太平洋プロジェクト」では、絶滅の脅威に晒されているサンゴについて研究。タラ号は、科学研究だけでなく、子供たちや若い世代への教育にも力を入れている。2017年と2018年には日本に来航し、各地の港で乗船体験や環境教育イベントを実施した。
タラ号は1989年にフランスで建造された。当初、「アンタークティカ」と名付けられ、1996年までに地球上全ての海を巡った歴史ある帆船だ。その後、船は「シーマスター」の名で、著名なヨットマンであるピーター・ブレイクに引き継がれた。
国際連合環境計画(UNEP)の支援で、環境保護計画の主なツールとして使われたが、この冒険は2001年、ピーター・ブレイクの死によって悲劇的に幕を閉じる。
2003年、アニエスベーのCEO、エティエンヌ・ブルゴワが帆船を購入。「タラ号」と改名された。タラはマオリ語で「天国の道」を意味し、ピーター・ブレイクの祖父が使用していた船の名前なのだという。エティエンヌ・ブルゴワが、環境の脆弱性についての啓発を目的に立ち上げたのが、タラ号による海洋探査プロジェクトだ。
タラ オセアン財団は「アートと科学の融合」という視点を大切にしており、今回のポスターコンクール開催もその一例だ。
ポスターコンクールで募集するテーマは「海洋環境や地球環境のためになる事/明日から自分がやろうと思う事」。自由なデザインでタラ号のポスターを制作してもらう。最終審査にあたるのは、現代美術家の日比野克彦氏だ。
応募方法は、以下の通り。
①オンライン上の特設ページから応募フォーマットをダウンロード。
②制作したポスターの写真を撮り、ハッシュタグ「#タラ号ポスターコンクール」「#アニエスベーアンファン」「#agnesb」をつけて、InstagramかTwitterに投稿。
③投稿作品から選ばれた4組は、アニエスベーとTara Ocean財団公式サイトで発表の上、瀬戸内海に浮かぶ美しい離島「粟島(香川県三豊市)」で、8月21日~22日(予定)に行う環境合宿(1泊)に招待。
ポスター作りを通して、気候変動や環境破壊への問題意識を持ったり、自由な発想でのアート化など、普段の家庭学習とは違った経験ができそうだ。
休校等で家にいる時間が多い子供と一緒に、じっくり取り組んでみてはいかがだろうか。
〈タラ号ポスターコンクール 開催概要〉
●応募資格:6歳から12歳までの児童(2020年4月の新学期において小学1年生から6年生)とその保護者。
●応募期間:2020年3月27日~6月10日
応募方法等の詳細はこちら。
文:平井達也
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