2021.08.25
2020.02.28
2021.08.26
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撮影:渡邊眞朗
水面に浮かびながら簡単に海の中を覗くことができるシュノーケリングは、外からは見えない海の奥深さに気づく絶好の機会です。自分の力で泳いで自分で覗くという行為自体が子供の自信に繋がりますし、何より海の中に広がる未知の世界に感動を覚える特別な体験。
海に入るのが怖いという小さな子には、箱メガネなどで波打ち際で海を覗くのでも十分楽しめますよ。
小さな子供がまず出会うマリンアクティビティであろう浮き輪遊び。ズボンのように履くタイプもあるので、幼児でも波の気持ちよさを体験することができます。
「空が青いね」「大きな波が来たね」と、子供と同じ目線で一緒に楽しんでください。親自身が楽しむ姿を見せることで、「自分は親に愛されている」と実感し、それが自己肯定感のベースになります。
人気急上昇中のSUPは、浮力の強いサーフボードの上に乗り、パドルで水をかきながら進むスポーツです。常にバランスを取りながら乗ることで、バランス感覚が自然と身につくと言われています。
海を進む中で、子供たちには「あそこまで行きたい」などの気持ちが自然に芽生えるので、安全を確保しながら見守ってあげましょう。パドルを持って上手に乗りこなすことを最初からゴールにしないでいいのです。バランスを崩してボードにしがみついて……海に落ちて親子で笑い合う、そんな共有体験が子供には大切な宝物になるでしょう。
自分がサーフィンを趣味とするパパママは、子供と一緒にできたらと思いを馳せることもあるでしょう。海の上でボードに立つというサーフィンは、子供にしてみれば大きな挑戦かもしれません。「自分はできるんだ」とう気持ちを持ち続けられるよう、細かい達成の積み重ねを誉めてあげてください。
例えば「パドリングのタイミングが良かった」「立つときの恐怖によく打ち勝った」などの細かいポジティブなフィードバックを繰り返して子供たちのチャレンジを支えてあげましょう。それが彼らの意欲に結び付きます。
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撮影:渡邊眞朗
小型のボードにうつ伏せになり波乗りするボディボードは、初心者でも気軽に楽しめる海のアクティビティです。水面を滑って波と一体化する感覚が最大の魅力で、コツさえ掴めれば子供でも簡単に乗ることができます。
親が手取り足取り教えすぎず、子供には思い切り試行錯誤させてあげてください。どんどん失敗していいのです。親ができることは、ライフジャケットなどを準備して、失敗したときに危険にならないようにサポートしてあげることですね。
子供が安心して自然の中で楽しむためには、何より親自身も楽しむこと。親子で楽しさ、不思議、時間を共有することが大切です。
そして子供が挑戦しようとするときに親が先に目標を設定したり、「できたかできないか」という大人の基準で判断をすると、子供は失敗を恐れてチャレンジしにくくなります。ぜひ子供の試行錯誤を見守り「気持ちいいね」などの気持ちを代弁してあげるような言葉をかけてあげてください。
石崎一記教授
東京成徳大学応用心理学部教授。専門は発達心理学、環境教育など。自然体験が子供の発達にどのように影響を及ぼすかについて研究を行う。ネイチャーゲームなどを通して“自然を分かち合う”ことを体験する日本シェアリングネイチャー協会トレーナー。
文:松永敦子
FQ Kids VOL.07(2021年夏号)より転載
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