2023.12.06
2021.04.21
2022.07.28
中学生になると多くの学校で、地域の会社やお店、公共施設で職場体験を行う。わが子に職業体験をさせるのに、それを待つ必要はない。今やいろいろな仕事を経験できる専用施設もある。小学生以下でも参加できる場を、いろいろな企業などが企画してくれている。地元でそんなチャンスがあれば、子供と応募を相談してみてはどうだろうか。
全国各地に拠点を構える「結婚式場」もその1つだ。遠出を試みなくても、この夏、わが子にとっておきの体験をさせてあげられるチャンスだ。
全国でウェディングプロデュースを手がける株式会社テイクアンドギヴ・ニーズは、地域の子供たちに向けて『T&Gキッズプロジェクト』を7月29日(金)から開催する。全国で同社が運営する結婚式場で、式場スタッフの仕事を体験してもらおうというものだ。「仕事体験」以外にも「結婚式体験」「食育体験」のプログラムを用意している会場もある。
『T&Gキッズプロジェクト』は、2017年から毎年夏休みに実施されてきた。前回開催の2019年には、全国26ヶ所の結婚式場で約1,500名の親子が参加。今年は過去最多の全国52ヶ所で、3年ぶりの開催となる。
「仕事体験」ができるのは26会場。内容は「ブーケづくり体験」「テーブルコーディネート講座」「ケーキデコレーション体験」「ドレス試着体験」などだ。一部店舗では新プログラム「カメラマン体験」を実施。プロと同じ撮影機材を使って写真撮影に挑戦できる。
結婚式という晴れやかな場が、多くの人に支えられて成り立っていることを学べるはずだ。また、誰かの幸せを祝うことで自分も幸せな気持ちになれることも感じられるのではないだろうか。
子供には結婚や結婚式の意味を理解するのは少々難しい。9会場で催される「結婚式体験」では、模擬挙式への参加や演出体験、クイズなどを通して結婚とは何か、式を挙げることの意義を知ることができるだろう。
新郎新婦が父母への手紙を朗読するのは結婚式の定番。「結婚式体験」では参加の親子がお互いに手紙を交わす。模擬体験とはいえ、パパママは思わずウルウルしてしまうかもしれない。
「食育体験」が開かれるのは17会場。家族に向けた調理を体験し、シェフからの話を聞くことで学ぶ。料理の楽しさや調理方法はもちろん、フードロス問題、衛生問題、一部店舗では地産地消や、魚や海老を捌く体験を通して「食べ物への感謝」「命の大切さ」を考える内容なども盛り込まれる予定だ。
せいいっぱいの祝意を料理に込めるとはどういうことか。誰かの幸せを願って頑張るところに仕事のやりがいがあることも、わが子に伝わってほしい。
いずれのプログラムも会場によって体験内容が異なるため、詳細は公式HP(kidsproject.hp.peraichi.com/tgn)を参照のこと。
ブライダル関連は最近の人気職種の1つで、業界を目指すコースを設ける専門学校も多くある。さらに結婚式場での経験は、職業そのものへの憧れはもとより、パパママが、そして子供自身が家族となった経緯への興味にもつながるかもしれない。
今の家族ができるまでにはいくつもの運命のような出来事があったのではないか。少しずつそんな経緯を話していくことで、わが子は家族、そして自分自身がかけがえのない存在なのだという思いを深めていくはずだ。
文:平井達也
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