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子供との「何回言ったらわかるの!」「早く準備して!」なんてやりとりは、一体何回繰り返されるのだろう。長い目で見れば今だけの微笑ましい光景とも言えるが、忙しい日々、なかなか余裕をもって構えられないもの。
わが子の将来を考えても、自分ですべきことを把握し、段取りを立て、チェックする癖をつけさせたい。計画を立てることは面倒なばかりではなく、実は楽しい作業でもあることを知ってほしい。そんなパパママに役立ちそうなアイテムが登場した。
株式会社交通図書協会は、子供向け手帳『ぼうけんてちょう』を発売した。
『ぼうけんてちょう』は子供の学校生活に合わせて4月始まり。週間ページと月間ページを備えている。1週間の最後にはパパママのコメント欄があり、親子のコミュニケーションにも役立てられる。
注目すべきは、大人の手帳にはない、子供の成長をサポートするための内容だ。「ねがいごと・しょうらいのゆめ」に書き込むことで、自分が何に向けて頑張っているのかを意識することができる。「もちものリスト」は忘れ物防止にも効果的だろう。「おうちルール」は「おきてからやること・かえってからやること」を自分で決め、ちゃんとできたかチェックするのに役立つ。
「おこづかいちょう」で初めてのお金の管理をさせてみてはどうだろうか。ローマ字表や掛け算九九表、世界の似ている国旗や日本地図、切符の買い方といったお役立ち便覧もある。「もしものときの防災のきろく」には、いざという時の避難場所や緊急連絡先をひかえておける。ぜひ家族で共有してほしい。
「冒険のきろく」では、季節にちなんだミッションをこなすために自ら行動し、達成感を味わえる。「サクセスツリー」には、すべきことを成し遂げた時にシールを貼っていく。裸の木が花や葉や実のシールで豊かに彩られた時、わが子も大きく成長しているだろう。
交通図書協会が『ぼうけんてちょう』を制作した背景には、子育ての悩みの多くは“子供とのコミュニケーション”が原因ではないかという課題意識があったという。手帳を通して、親子のコミュニケーションを円滑化し、良い習慣の定着を応援したい。そんな思いが『ぼうけんてちょう』に結実した。
実際にモニターとして手帳を使ったパパママからは「朝の忙しい時間のイライラが減った」「ほめることが多くなった」といった声が寄せられているという。
また、2020年度から小中高校ではキャリアパスポートが導入されている。これは子供たちがキャリア形成していくにあたり、自身の活動を振り返れるよう記録し蓄積することを促すものだ。『ぼうけんてちょう』はこうした学校教育の流れにも沿うものといえるだろう。
子育ての目標は、わが子が自分の力で生きていけるようにすることだ。そのためには、すべきことを自ら見出し、行動し、成し遂げる経験を少しずつ重ねていけるよう、パパママは応援してあげねばならない。1冊の手帳を渡して、コミュニケーションを取りながら時に手を差し伸べてあげることで、それが可能になるかもしれない。やがて子供も人生の冒険に旅立たねばならない。勇気と自信を持って踏み出せるよう、今からできる準備をしてあげよう。
〈製品概要〉
・製品名:ぼうけんてちょう
・価格:¥2,480(税込)
・サイズ:A5サイズ
・ページ数:224ページ
・発売日:2022年2月7日(月)
・販売:交通図書協会ECサイト(tosyokyokai.official.ec)、ヨドバシ.comなど
文:平井達也
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