2022.01.07
2024.03.04
2021.06.20
夏休みのお出かけスポットとして人気の高いコルケアサーリ動物園 ©Korkeasaari Zoo
1889年に開園したヘルシンキのコルケアサーリ動物園は、世界最古の動物園の1つといわれて、フィンランドの子連れ家族に人気のお出かけスポット。この動物園では、ユキヒョウから森トナカイまで、フィンランドならではの動物をも含む150種類もの動物たちが、天候に関わらず屋外で飼育されている。
雪の中で動きが緩慢なラクダ
北欧の動物園らしく秋冬には動物も動きが緩慢になり、冬眠すらしてしまうのはご愛嬌。豊かな自然とありのままの動物たちが見られるから、保育園や小学校の遠足先としても定番となっている。
Korkeasaari Zoo
Mustikkamaanpolku 12, 00270 Helsinki
HP:www.korkeasaari.fi/en
文:靴家さちこ
学習すべき対象(公式、文法、歴史の年代など)をいかに想像力たくましくし、理解するか? を説明したイラスト
不得意科目に悩む子供は多い。方程式に化学式、覚えなければならない公式があると余計難しく、理数系は無理! と諦めてしまうことも。しかし、苦手意識を克服できるとベルギーで話題のメソッドがある。それが「METHOD CREATIEF DENKEN」だ。
その秘訣は、公式を子供たちのクリエイティビティに従って分析させること。例えば「なぜ、この公式では数字を3乗するのかな?」と教師が問い、子供たちの自由な視点で考えさせ、興味を持たせる。時間をかけ意見を出させたら、パズルを解くようにじっくりと公式の成り立ちを説明し正解へと導けば、苦手意識も薄らぐというわけだ。
METHOD CREATIEF DENKEN
HP:djapo.be/methode-creatief-denken
文:稲葉かおる
メキシコやラテン・アメリカ諸国の衣装をまとってスペイン語の授業に参加する生徒たち
アメリカのインディペンデント・スクール「King’s School」で行われている、小学生のためのスペイン語習得法が話題だ。まず、授業中は英語を一切使わないことが基本。教室内にはラテン音楽のヒット曲が流れ、生徒たちは身体を動かして自由にダンスしながらおしゃべりをする。
このおしゃべりでは、覚えた単語を並べるだけでもよく、習った挨拶ばかりを使うのもOK。多少間違えても「自由に話をさせる」ことに意義があるという。この楽しい習得法なら週に3回(各1時間)の授業で、半年あればスペイン語の初歩が確実に身につくという。
King’s School
HP:kingsschools.org
文:稲葉かおる
代表のバジル・ファンサ氏(中央左)とジェンナ・ファンサ氏(中央右)そして地域ボランティアのメンバー
©Jenna Fansa
どの子供にもクリスマスは平等に来るがプレゼントは平等に来ない。そんな貧しい家庭の子供たちにプレゼントを送る活動「ウィンター・トイ・アピール」を行なっている団体の1つが、ロンドンを拠点に独立事業者をサポートする団体「ローカル・バイヤーズ・クラブ」だ。
今年はコロナ禍と経済の停滞で、家計の厳しい家庭がより増えている。支援方法はクラウドファンディングと、Amazonの「ほしい物リスト」から品物を購入してもらう2通り。代表のジェンナ・ファンサ氏は「今年は4,000人以上にプレゼントを届けたい」と述べる。
The Local Buyers Club
HP:www.localbuyersclub.com
文:加藤亨延
下校中の子供達。小学生以下は保護者と一緒に登下校
イタリアは新型コロナウィルス第2波により、学校にも制限がかかっている。中学2年生以上はオンライン授業、それ以下は対面授業をしているが、時間短縮になったり、感染者が出ればクラス閉鎖になるため、授業は遅れ気味。登下校を時間差にするための公共機関の不足も問題になっている。
そこで、土日も登校するという案が運輸大臣から出て大きな話題に。教員確保の問題もさることながら、イタリアは敬虔なカトリックの国なので、「キリスト教の教えに従い日曜は休息日」という反対意見もあり、現実的には厳しそう。この案の行方は今後の状況次第となりそうだ。
文:田中美貴
ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマン店のショーウインドー
今冬のフランスはコロナ禍で異例続きだ。パリの風物詩である百貨店のクリスマスショーウインドー。例年であれば年末商戦でごった返す中、親に連れられ訪れた多くの子供たちが装飾に見惚れる光景が広がるが、今冬はロックダウンのため人もまばら。お披露目の時期とロックダウンが重なったため、百貨店側もオープニング式典はキャンセルした。
客が1人もいない店内に静かに立つ巨大ツリー
その後、クリスマスを前にして政府は制限を緩和。百貨店は再び扉を開いたものの、売り場面積あたりの入場可能人数などが定められている。今後もしばらくは百貨店にとって受難の時期が続きそうだ。
文:加藤亨延
FQ Kids VOL.05(2021年冬号)より転載
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