あなたの子供は大丈夫? 「マスクシンドローム」を防ぐ3つの対策とは

あなたの子供は大丈夫? 「マスクシンドローム」を防ぐ3つの対策とは
マスクでの生活が一般的になった今年。大人はマスク疲れで不快感があれば自ら気づくことができるが、子供は違う。今回はマスクシンドロームの症例と健康を保つための対策を医師から教えてもらう。

あなたの家族にも起こりえる!?
「マスクシンドローム」とは

外出する時、仕事に行く時、子供は学校でも日々マスクが当たり前になっている。内科医の今井医師(みらいクリニック院長)によると、新しい生活になって私たちの心身にマスクシンドロームと呼べる症例が表れてきているという。

マスクシンドロームとはマスク着用による不調の総称だ。肌荒れや頭痛といった自覚を伴うものから、口呼吸のリスク増加、表情筋の衰えなど、意識しないところでも進行する。

マスクシンドロームの代表的な症例

・集中力低下
・歯並び悪化
・便秘
・虫歯、歯周病
・頭痛、めまい
・睡眠時無呼吸症候群
・気管支喘息
・上気道炎
・ほうれい線、しわ、たるみ
・うつ状態
・食事のムセ
・肌荒れ   など

※これらのトラブルの多くは、慢性的な口呼吸と表情筋の衰えが主な原因。

マスクとの生活
健康を保つ3つの対策

大人に比べて、子供は自分の体調の変化や不調に気づくことが難しい場合もある。

そこで今回は、パパ・ママができる「家族の健康を守るためのポイント」を紹介。今井先生によると、最も手軽にできるマスクシンドローム対策は以下の3つだ

1.ガムを噛む
ガムを噛むことで表情筋を鍛えることができるほか、唾液の分泌を促すので口呼吸による症状の対策にもなる。

2.コンブを食べる
ガムと同様に表情筋が鍛えられ、味覚を刺激することで唾液が出るので、口臭予防になる。

3.口元のエクササイズ
「い」と「う」の発音の口の形を繰り返して表情筋を大きく使うと、舌力がついて自然と口呼吸も促される。マスクが汚れないよう、口を閉じたまま舌を動かす運動をするのもいい。

大事な家族の健康。子供のマスク着用時間が長くなりそうな時は、手軽に持ち歩けるガムやコンブで健康ケアを心がけてみよう。

教えてくれた人

今井一彰先生
みらいクリニック院長、相田歯科耳鼻科内科統括医長
内科医・東洋医学会漢方専門医副理事長
NPO法人日本病巣疾患研究会副理事長

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