すぐに実践できる! 子供の非認知能力を伸ばす、リビング・水回り・子供部屋の使い方

すぐに実践できる! 子供の非認知能力を伸ばす、リビング・水回り・子供部屋の使い方
家には子供の非認知能力を伸ばせる環境がたくさんある。各部屋には役割があり、非認知能力を伸ばすためのメソッドも、それぞれで異なる。心理学の観点からみても説得力のある、効果的な使い方を学ぼう。

リビングルーム

リビングルームやダイニングは、家族との会話をとおし、他者と精神的につながることを覚える場所。また、子供のコミュニケーション能力や社会性を育むうえで最適な場所でもある。

特に大切なのは、パパの存在だと話す八納さん。「心理学の観点からみても、パパの存在はとても重要です。子供にとってパパとは、社会の象徴。リビングルームやダイニングで、パパとよくコミュニケーションを取っていた子供は、社会に出てから多様な人と難なく会話できるようになります」。

仕事などで忙しく、なかなか子供とコミュニケーションを取れない時に役に立つのが、家族みんなの本を置く「ファミリーライブラリー」なのだとか。

「子供は成長するにつれて、大人の本にも興味を示すように。ふとした時にパパの本を手に取り、読んでみるという行動に意味があります。本をとおしてパパの内面や考え方に触れることができるうえ、パパの存在を感じることもできるでしょう。自身の不在を補うかたちで、「ファミリーライブラリー」を活用するのがオススメです」。

風呂・トイレ

他者といい関係を築ける人は、仕事でもプライベートでも、豊かな時間を過ごすことができる。また、他者と人間関係を構築する時、プラスに働くのが「利他の心」だ。こうした心を育むうえでオススメなのは、子供に風呂やトイレを掃除してもらい、やり遂げたら思い切り褒めるという方法だという。

「汚れがつきやすい水回りは、掃除が大変な場所。特にトイレ掃除は、“あまりやりたくない作業”と捉えられがちです。しかし、風呂やトイレを掃除した結果、パパやママが喜んでくれたという記憶は、子供にいい影響をもたらします」。

大変な作業であっても、率先してやれば大きな苦にならない。しかも、周囲の人を喜ばせることができる。こうした感覚が、子供の内面で養われるという。「ただ、自己犠牲の気持ちでこうした作業に臨むのはご法度。やがて心が潰れてしまいます。子供が楽しんで取り組めるよう、導いてあげてほしいですね」。

子供部屋

アメリカにおける子供部屋は、睡眠をとる場所だ。「じつは子供部屋にはもう1つ、重要な役割があると考えられています。子供部屋は、インテリアの構築能力や整理整頓する力を育む場所でもあるのです」と、八納さん。

インテリアの構築能力や整理整頓する力は、将来、子供にどのような影響をもたらすのだろう?「身の回りにお気に入りのモノを置き、なおかつ美しく整えておくことで、想像以上にいい影響がもたらされます。自分が好きなモノ、興味のあるコトを常に認識できるため、進学や就職の際、自分がどのような進路に進むべきか、スムーズに決められるでしょう。また、自分自身に対する肯定感が上がるともいわれています」。

子供に部屋を与える場合、なるべく好きなようにインテリアを配置させるのがいいという。また、整理整頓を習慣として身につけさせるのも、大切なのだとか。「いわゆる“汚部屋”は子供の自己肯定感を著しく下げるので、注意が必要です」。

室内灯や家具の配色にも
気をつけよう!

室内の光や家具の配色は、非認知能力に直接的な影響はないが、子供の健やかな成長を促すためにも配慮したい。八納さんに、家をより過ごしやすい空間にするうえで効果的な室内灯や配色を教えていただいた。

「まず、家の照明には、温かみのある電球色と温白色、そして白っぽい光を放つ昼白色の3種類があります。電球色と温白色のもとで過ごすと、人はリラックスしやすくなり、スムーズに入眠できるといわれています。つまり、室内灯は基本的に電球色か温白色にするといいでしょう。勉強する時は、昼白色のスタンドを手元に当てるといいと思います。

また、子供部屋のカーテンをはじめとする家具は、モノトーンや寒色系のものでそろえるのがオススメです。モノトーンや寒色系には内面をクールダウンさせ、深い眠りをもたらす効果が期待できます。なお、赤系の家具は頭を興奮させ体温を上げてしまうので、子供部屋には不向きといえるでしょう」。

教えてくれた人

八納啓創さん
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求する1級建築士。「G proportion アーキテクツ」代表。


文:緒方佳子

FQ Kids VOL.06(2021年春号)より転載

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