
2020.08.13
ランドセルがパスケースにも! 卒業後も子供に寄り添う「ランドセルリメイク」が受付開始

2025.09.26
長い夏休みが終わり、再び始まった学校生活に文句を言いながら登校しているわが子を横目に、ホッとしている保護者も少なくないだろう。しかし、いつものことと軽視していると、子どもからのサインを見逃してしまうかもしれない。
厚生労働省・警察庁によると、2024年に自殺した小中高生は529人で、1980年の統計開始以降、過去最多となったという。原因・動機としては、学業不振や進路に関する悩みなどの「学校問題」に加え、「健康問題」や「家庭問題」なども。また、学校の長期休暇明けは自殺者数が増加する傾向にあるそうだ。
よく観察すること、話を聞くこと、受け入れること……親が子どものためにできることはさまざまあるが、安心して過ごせる居場所を提案することも、大きな支えとなり得るのではないだろうか。
全国の児童館を支援する一般財団法人児童健全育成推進財団は、各地の児童館とともに、生きづらさを感じている子ども、特に小学生や中・高校生世代に向けたメッセージ「じどうかんもあるよ」を発信。このメッセージは、「児童館を安心できる居場所の1つとして利用してほしい」という児童館職員の想いから生まれたもの。
児童館は、子どもが自らの意思で自由に来館し、安心して過ごすことができる児童福祉施設であり、困ったときや悩んだときに相談し助けてくれる専門職員がいる場所だ。子どもたちにとって、学校でも家庭でもないもう1つの居場所となるよう、全国の児童館では来館のきっかけづくりが取り組まれている。
>>児童館・児童クラブの情報サイト「コドモネクスト」
地域のボランティアや学生と連携しながら、連日児童館内でのイベントを実施している。クッキングタイムは、中学生たちがデコレーションしたプリンを食べたりしながら、日常や学校生活についておしゃべりをする場にも。
SNS等で発信する「青春応援通信」で、自分に合った児童館の楽しみ方を見つけてもらうため、おすすめの利用方法をYES/NO チャートで診断できるようにしている。卓球で遊ぶ、飲食スペースを利用する、クラブ活動に参加するなど、子どもたちが自由に過ごせる居場所であることを伝えている。
子どもたちにとっては、学校や家庭、習い事といった“今いるコミュニティ”が世界のすべてになってしまいがちだ。世界には、日本には、地域にだって、安心して楽しめる場所・接することができる人は絶対にいる。
身近にいる大人が、それを知っているということはとても大きいことだ。まずはお出かけ先に「じどうかんもあるよ」と教えてあげてはどうだろうか。
文:FQ Kids編集部