
2024.02.09
偏差値社会で育った僕が衝撃を受けた「シュタイナー教育」が目指すものとは?

2025.03.31
STEAMS教育コンサルタント
森下絵美子さん
バーミンガム大学美術史・音楽学士号取得、ロンドン大学 University College London美術史修士号取得。アトリエベッラルーナを設立し、STEAM教育にSportsを加えた“STEAMS教育”のコンサルタントとして、教室運営、出張授業、教材販売、企業/団体とイベント開催及びプログラム開発等を行う。
「Artの教育というと、お絵描きや工作、というイメージがあるかもしれません。でもArtの本質は、固定概念を取り払って、自由な発想や表現をすること。AIやITがどんどん発展するこれからの時代には、そんな『アート思考』を育てることが重要です」。
ロンドン大学で美術史を修め、Art中心のSTEAMS教育(※)のプログラムを開発・提供している森下絵美子さんはそう語る。(※STEAM教育にSportsを加えた教育のあり方)
「美術でも有名なレオナルド・ダ・ヴィンチは、科学を始めとするさまざまな分野でも造詣が深い人物でした。そんなオールラウンダーな人間を育てることが、STEAM教育の本来の目的だと考えています」。
では、アート思考を育てるためには何が必要なのだろうか。
「自分の表現を作品としてアウトプットすることは不可欠ですが、そのプロセスが重要です。いろいろな体験をして、自分なりに考え、脳にさまざまな情報を蓄えること。また、人との対話を通して新しい表現を生み出したり、自分のアイデアを言葉で人に伝える経験を積むことも大切です」。
Artはゼロから自分1人で作り出すものだと思われがちだ。しかし、「実際はゼロからは生まれないし、1人でも生み出せません」と森下さん。アート思考を育てるために重要な4つのプロセスを教えてもらった。
作品や物事を見るときに、「なぜ?」と考えるくせをつけること。「これはどうしてかな?」と子どもに投げかけ、当たり前だと思っていたことを問い直すことが、課題を発見したり、新しいものの見方に気付くことにつながります。
自分なりの表現やアウトプットをするために、自分で考えて試行錯誤をすること。大人が正解を教えずに、自分で考えて、やってみて、気付くプロセスを体験することが、課題に対して創造的な解決方法を生み出すことにつながります。
人の意見やアイデアに耳を傾け、視野を広げること。Artは1人で取り組むものだと思われがちですが、人とコミュニケーションやコラボレーションをすることで新しいアイデアや表現が生まれます。
自分の表現やアウトプットについて、自分の言葉で人に伝えること。相手に伝わるような言葉で説明する、さらに言えば、人に伝わるような表現やアウトプットを考えることは、将来的に社会で自分の力を活かしていくためにも欠かせません。
「STEAM教育でアート思考を育てる」というと難しそうだが、Artを中心にすることで、幼児から楽しんで取り組めるという。森下さんが実践した事例を通して、アート思考を育む具体的なプロセスを紹介!
小学校低学年を対象として、世界各国で本格的なイタリア料理やエスプレッソを提供するパスクッチとのタイアップにて実施。
小学校低学年を対象として、子ども向け運動教室も運営する株式会社Grit Nationとのタイアップにて実施。
幼児を対象として、季節の自然とアップサイクル(※)をテーマに代々木公園にて実施。(※ごみになるものを、別の価値あるものに生まれ変わらせること)
小学校高学年を対象として、「日本絵画」をテーマに東京都美術館にて実施。
STEAMS教育でアート思考を育てる、というと難しそうに思えますが、料理やお菓子作りを通して物質の変化を楽しむこともできますし、身の回りのものを使って工作をするだけでも思考力を養うことができます。ぜひ、日常の親子の対話の中でアート思考を育てる取り組みをしてみてくださいね。
アトリエベッラルーナは、「AI時代を生き抜く創造力を身につける!」をビジョンとして、Art中心のSTEAMS教育のプログラムをさまざまな形で提案・実践しているプロフェッショナル。子どもたちやクライアントのニーズに合わせた豊富なアイデアの数々は、まさにアート思考の結晶だ。
◆イベント・ワークショップ提案
企業・団体のニーズに合わせたSTEAMS教育のイベントやワークショップを提案。
◆プログラム提案・出張授業
保育園・幼稚園などの教室施設にSTEAMS教育のプログラムを提供。
◆教材・書籍販売
STEAMS教育の厳選したプログラムを誰でも実践できるよう、書籍やプログラムカードを販売。
◆STEAMSクラス運営
東京都内の千石・大森でSTEAMS教育のクラスを運営。
文:FQ Kids編集部
Sponsored by アトリエベッラルーナ