【体験レポート】小学生のお金の教育がこの本一冊で! 本格ワークブックに挑戦してみた

【体験レポート】小学生のお金の教育がこの本一冊で! 本格ワークブックに挑戦してみた
子どもの「お金の教育」に悩むパパ・ママは多い。そこで、金融教育のプロが監修した、お金の大切さや使い方を遊び感覚で学べるという子ども向けワークブックを、2児の子育て中の編集スタッフが親子で体験してみた。

<目次>
1.子どものお金の教育を家庭でできる本とは?
2.「お金を大切にできる8つのミッション」を体験!
3.わかりやすい解説を読みながら具体的なミッションに挑戦
4.子どもが気づいた「お金を使う」とはどういうことか
5.おわりに

 

子どものお金の教育を
家庭でできる本とは?

小学生になると、だんだん気になってくるのが「お小遣い」のあげ方。計算もできるようになってきたし、いちいちおねだりされるのも大変だから、あげてもいいかなと思う一方で、無駄遣いをしないか心配……。

そんな中、「お金を大切にできる子になる!」というお金の教育のワークブックが出たらしい。さっそく、FQ Kids編集部スタッフで2児の子育て中の征矢が、実際に親子で体験してみた。

【お金の教育の本】
「お金を大切にできる8つのミッション」を体験!

今回挑戦したのは、『NOLTYキッズ お金を大切にできる8つのミッション』

以前体験・紹介した『かいけつゾロリのときデザインノート』シリーズと同じ、日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)のワークブックだ。

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さて、現在小5となった子どもの反応は?

「これやったらお小遣いくれるの? ならやる!」

お金のワークだけに、なんとも現金な返事……。実は、わが家ではまだお小遣いをあげていないのだ。でも、これでお金の大切さをわかってもらってからなら、お小遣いも安心してあげられるはず!

さっそく、親子で毎日少しずつワークを進めることにした。

【お金の教育の本】
わかりやすい解説を読みながら具体的なミッションに挑戦

この本は、イラストや漫画がいっぱいのわかりやすい解説に加えて、「8つのミッション」をクリアしながら体験できるワークブックになっているのが特徴。

さっそく、親子で解説を読みながらミッションに取り組んでみた。

ミッション1――おうちの人は、誰に感謝されているのか調査せよ!

この本の素敵なところは、まず最初に「お金=ありがとうの気持ち」、と明記してあること。人に「ありがとう」と言えるお金の使い方ができて、「ありがとう」と言われるお金の稼ぎ方ができる大人になろう、という話が一番最初に書いてあるのだ。

「ママも感謝されてるからお金もらってるの?」
「そうだよ(多分)。人の役に立つことでもらえるんだよ」
「ふーん……」

まだあまり実感してないかな? でもこれを子どもの頃に聞いたか聞いていないかで、「お金」に対する考え方が根本的に変わる気がする……!

ミッション2――おうちの人と一緒に買い物に行って「ありがとう」と言ってみよう!

次にさっそく実践的なワーク。これは「自分が本当にほしいもの」を考えるワークでもあるそう。この機にちゃっかり、ずっと欲しがっていた分厚い折り紙の本(2500円もする)をゲットした息子。

満面の笑みで、「ありがとう!」と言っていた。

ミッションをクリアするとシールを貼るページも。小5だしそんなにシール貼らないかな? と思ったけど、喜んで貼っていた。

ミッション3――ものの値段を調査せよ(身近なもの編)

次に、身近なものの値段を知るためのミッション。子どもはすぐアレ欲しいコレ欲しいって言うから、物の値段の相場観を知っておくことはとても大事だと思う。

「今日のあなたの服には、全身で〇〇円かかってるんだよ。うまい棒〇〇本分だね」
「え、やば……じゃあ服着なかったらうまい棒〇〇本食べれるってこと?」

そういうことじゃない……(笑)。服は高いから、長く着れるように大事に着てほしいな~という話をした。

ミッション4――ものの値段を調査せよ(水道光熱費)

次は、身近だけど目に見えないものにかかっているお金を知るためのミッション。こんなの子どもの頃考えたことなかったな~! パパが家計管理アプリを見ながら一緒にやってくれた。

ちなみに……計算するときに筆算させたら算数の練習にもなって一石二鳥! と思ったのだが、面倒くさがってやろうとしなくなったので(泣)、電卓を渡したら喜んでやっていた。

計算するミッションがたくさん出てくるので、スムーズに進めるためにはあまり欲を出さないでサポートしてあげた方がいいかも。

ミッション5――値段が変わる理由を調査せよ!

なぜ同じ商品やサービスの値段が異なるのかを調べるミッション。需要と供給の話もしっかり解説してあるのがすごい!

ちょうど夏休みに行こうとしていたテーマパークがあったので、その値段が夏休みと土日と平日でどう変動するか調べてみた。

「このページには3,×00円~って書いてあるのに、3,×00円の日がないよ。夏休みは4,×00円もする!」
「きっとどこかの日は3,×00円なんだよ。一番安い日の値段を出してるんだね」
「ずるだ……」

ずるじゃないんだけどね……! ちなみに「むだづかいチェック表」もあった。

全部チェックしてる……とほほ。

ミッション6――地球に優しいマークがついている商品を探し出せ!

「エコマーク」を探すことで、商品の役割が同じでも、作り方やコンセプトによって値段が変わることを調べるミッション。……かな? と思っていたが、意外と難しかった!

スーパーにもよると思うが、エコマークがなかなか見つからず。パパや下の子にも手伝ってもらって、やっと見つけたのは「ボールペン」だった。

「エコマークついてても他と値段一緒くらいじゃん」
「ほんとだね。似たようなものを選ぶならエコマークついてるか見て選んだら、地球にいいことしたってことになるね」

見た目やデザインだけじゃ意外とわからないということも、個人的に勉強になった。

ミッション7――自分のおこづかいを人のために使うとしたら、誰にどんなふうに使いたいか考えてみよう!

いよいよ実践的なミッションに。まず、お小遣いを「自分のために使うお金」「誰かのために使うお金」「貯金するお金」に分けて考えよう、ということを教えてくれる。

これも子どもの頃教えてもらわなかったな……! その中でも、人のために使うとしたら? を考えるミッションなのだが……

「え~やだ! 全部自分のために使いたい!」

まあ、そりゃそうだよね。子どもの性格にもよると思うので、まずは「人のために使う」「貯金する」という選択肢もあることを知ってもらえれば十分!(と思いたい)

せっかくなので、ユニセフに寄付したときに送られてきた資料も見せてみた。

「あなたの2,500円の折り紙の本2冊分で赤ちゃんをたくさん救えるんだって」
「えっ……そうなんだ……」

ちょっとショックを受ける息子。今は無理でも、将来的には寄付っていう選択肢もあると知ってくれたらいいな。

ミッション8――おこづかい帳をつけよう!

そして最後は、実際にもらったお小遣いをもとにお小遣い帳をつけるミッション。子どもでも続けやすいように、あえてシンプルに作られているそうだ。

その前段階として、「お小遣い」についての解説や、「金額」「もらい方」「ルール」などを決めたり、貯金の計画を立てるためのワークシートもあって、まさに至れり尽くせり!

【お金の教育の本】
子どもが気づいた「お金を使う」とはどういうことか

さて、ここまでワークブックをやってみた、うちの息子の感想はというと……

「お金を使うって、こんなにいろいろ考えないといけないんだね……」

だった。これまで「早くお小遣いちょうだい! 自分で自由に使いたい!」と言っていたのが、「お金を自分で使うって、思っていたより大変」ということに気づいてくれたようだ。

「むだづかいチェック表」で全チェック付けていた息子にとっては、それに気づいただけでも本当に大きな学び! これからのお小遣いのあげ方・使い方については、しっかり時間をかけて一緒に考えていきたいと思う。

おわりに

実際に体験してみて、お金のことを教えたい、お小遣いの使い方を考えてほしいというときには、この一冊でまるっと学べるようにできていると感じた。

解説もしっかり書いてあるので、この先何度も振り返りながら長く使えそうだ。全国の書店やAmazon等で発売中なので、ぜひ親子で挑戦してみてほしい。

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文:FQ Kids編集部

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