2022.04.12
2022.08.01
2023.09.26
猛暑続きで熱中症対策が欠かせなかった夏が過ぎ、少しずつ朝晩の気温に涼しさを感じるようになってきたこの頃。次の季節に向けて心がけたいのが乾燥対策だ。赤ちゃんの頃は必死に保湿していたけれど、ただでさえタスクが多い毎日、子どもが自分でスキンケアをしてくれたら……と願うパパ・ママも少なくないだろう。
そのためには、子どもが肌に興味を持ち、スキンケアの大切さを知る必要がある。そこで今回、ユースキン製薬株式会社が開催した、肌のしくみを学んでハンドクリームを作る親子向けイベントを取材した。基礎知識や適切な保湿方法など、レポートを参考にしてみよう。
今回、ユースキン製薬本社で開催された「ユースキン夏休みこども実験室!」には、小学1年生から4年生までの親子36組が参加した。
まず「お肌のしくみを学ぼう」では、皮膚のはたらきについてクイズ! 「①全身に血を送る」「②食べたものを貯めて消化する」「③体を守る」の3択のうち、正解は「体を守る」という大事な役割。紫外線、細菌、ウイルス、化学物質、物理的なダメージなどから身体を保護し、感染症や外傷から身体を守ってくれるのだ。
さらに、体温調節や体内の水分バランス維持など、健康の維持にも欠かせない。そんな皮膚のはたらきにとって重要なのが、水・油・保湿成分だという。保湿成分が水をしっかりつかまえて、油は肌から水が逃げないようにフタをしてくれる。
しかし、油や保湿成分は、手洗いや手指の消毒をすると簡単に落ちてしまう。すると水がつかまえられなくなり、皮膚はすぐに乾燥してしまう。乾燥した皮膚はバリア機能が弱まったり、不快感やかゆみを引き起こすリスクも……。
とはいえ手洗いや手指の消毒は感染対策として必要な習慣だ。では、皮膚を乾燥から守るためにはどうしたらいいのだろうか?
手の皮膚を乾燥から守るためにはハンドクリームを塗ることが一番! なぜなら、ハンドクリームには、皮膚の大切な仲間たち「水・油・保湿成分」が入っているからだ。
そしていよいよハンドクリーム作りに挑戦! 材料は、水(精製水)36g、色水2g、油(化粧品によく使われる油)10g、乳化剤(化粧品によく使われる乳化剤)2gの4つ。
クリームは、水と油が混ざる(=乳化する)ことでできる。ただ、水と油をそのまま混ぜただけでは性質上分離してしまい、クリームにはならない。そこで、水と油を仲良く混ぜる役割をしてくれる乳化剤を入れると、とろみのあるクリーム状に変化するから不思議だ。
子どもたちも自分でそれぞれの材料を混ぜ、水と油がクリームに変わっていく様子を目の当たりにして大盛りあがりだった。
実は、ハンドクリームでの肌ケアは“塗り方”も大切なポイント。塗る量は人差し指の最初の関節(まがるところ)までを出し、片方の手の甲に乗せ、もう片方の手の甲を合わせてすりすりとハンドマッサージ。手首から指先、指の付け根から爪周りまでしっかりと伸ばして塗り込むのが理想的だ。指の間もお忘れなく。
実験室では、正しいハンドマッサージを楽しく覚えられる動画を見ながら、みんなでノリノリで保湿を行った。
ユースキン夏休みこども実験室! に参加した子どもたちは、「乳化という現象にびっくりした、楽しかった」「シャカシャカ混ぜるのが楽しかった」「なんでこうなるのか不思議でたまらなくなった」と語ってくれた。
身近にあるものが自分の身体を守るために大切な存在であること、どのように作られているのかを知ることは、新鮮で心に残る体験になったはずだ。
スキンケアは日々の積み重ねがものをいう。子どもの頃からスキンケアの習慣を身につけられれば、健康な肌に育ってくれるだろう。まずは親子で興味を持つことから始めてみよう。
>>ユースキン製薬が取り組む「肌育」の活動はこちら
文:FQ Kids編集部
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