2020.11.29
2023.10.13
2024.01.11
1日中恐竜の化石が探せる「ディッグ・フォー・ア・デー」©Wyoming Dinosaur Center
1億5000万年前の恐竜の化石や骨を発掘できる博物館「ワイオミング・ダイナソー・センター」。1995年創設で、東京ドーム約652個分の大きさがある発掘サイトも大人気。
シリコンゴムなどを使って本物の化石の型取りをしたり、プラスチックやゴムを流し込んで化石の複製品を鋳造するなど、化石の保存や研究で重要なプロセスを体験できる。
年齢問わず本物の恐竜の骨を研究や展示のために掃除をする「パレオプレップ」©Wyoming Dinosaur Center
また、地質学的な知識や地層の分析に基づいて化石の位置を予測する探査体験や、7~12歳の子どもたちが古生物学を学べる「キッズ・ディッグ」など、さまざまなプログラムを提供。初めて本物の恐竜の化石を見る子どもたちは、驚きや興奮で言葉を失うほど。
Wyoming Dinosaur Center
文:大山真理
キャンプ場で出会った人たちとキャンプファイヤーを囲みながら、歌い、語り合う。
長期休暇中、2〜3週間のキャンプに行くオランダ人家族は多い。総数2500近くあるオランダのキャンプ場は、湖、屋外プール、遊び場、食堂、グループ宿泊施設などそれぞれに特色があり、家族のスタイルに合うところが選べる。テント、寝袋、自炊道具はもちろん、自転車も車に積んでいざキャンプへ!
テント以外にキャンピングカーを所有する家族も多く、この期間は親も仕事を休んでゆったりと家族との時間を満喫するのである。
Hof van Moeder Aarde
文:米屋香林
ウェルビーイングの統計を見たり、アンケート調査に回答することができるアプリ
ヘルシンキのEdTech企業School Dayは、小学校から高校に向けて、子どもたちのウェルビーイングを向上させるためのアプリを開発した。例えば登校後にスマホやタブレットで「学校はどうですか?」「朝食は食べましたか?」といった簡単なアンケートに選択肢で答えると、匿名で教師や学校関係者に伝わり、授業や学校運営改善のヒントになる。
また、生徒には学校や家庭で試せる実践的なアドバイスが届く。学習成果の向上は幸福感が土台と考える同社の製品は、フィンランドを始め海外の小学校から高校でも利用が広がっている。
SchoolDay LLC
文:靴家さちこ
自然の中で泥だらけになったり、ちょっとしたケガを体験するのも学びになる。
デンマークが発祥で日本にも広がる自然保育、「森の幼稚園」。子どもたちは毎日、森の中でかくれんぼをしたり、昆虫をつまんだり、たき火でパンを焼いたり、木に登ったり……。
大人は最低限の安全は確保するが、基本的には指図をせずに見守る。自分の感覚で、自分の可能性と限界、そして危険を認識することが大切だと考えられているからだ。天気や自然と同様に、人生も思い通りにはいかないもの。物事をフラットに受け入れ、しなやかな在り方を身につけるために、自然の中は絶好の場所だ。
文:Ayumi Umino, Educational Visits Denmark
入館料は無料で紀元前2300年から現在までの幅広い収蔵品がそろう。©Luke Hayes courtesy of Victoria and Albert Museum, London
ロンドン市内東部にて、ビクトリア&アルバート博物館の分館だった「V&A子ども博物館」を3年かけて改装した「ヤングV&A」が、7月1日に開館した。0歳から14歳に向けた博物館で、「想像」「遊び」「デザイン」をテーマに約2000作品を展示。歩き出す前のハイハイ時期の子ども向けギャラリーなども備える。
さらに、10月14日から始まった特別展の第1弾は日本がテーマ。神話からジブリ、ポケモンまで、日本の漫画とデザイン、文化を紹介する。
Young V&A
文:守隨亨延
長い夏休みは海で家族と過ごしたり、学童のようなアクティビティに参加したり。
イタリアの小学校の夏休みは約3ヶ月。典型的な夏休みは、家族で海辺の別荘や長期貸しのアパートなどに滞在して毎日ビーチで過ごす。親戚一同がビーチに集うこともあり、にぎやかだ。
とはいえ、会社員の休暇は3~4週間だけなので、両親が休みに入るまでサマーキャンパス(学童のようなもの)に参加する子どもたちも。これは市が運営するものから、スポーツ系、英語や科学などの学習系、ダンスやアートなど芸術系、海や山への遠足系までさまざま。
共働きの親は子どもを預けられてありがたく、子どもにとっても楽しいサマーキャンパスは、年々種類も増加中。
文:田中美貴
子ども向けプログラムはドイツ語だけでなく、英語、仏語、スペイン語などでも行われる。書籍によって年長から中学生が対象。©国際児童図書館
7月16~20日、ドイツ・ミュンヘンにある国際児童図書館で「ホワイト・レイヴェンス・フェスティバル」(White Ravens Festival)というイベントが開催された。これは児童文学やYA文学の文化交流を目的とした催しで、さまざまな国の児童文学の朗読や、トークセッション、ワークショップなどが行われた。
推薦児童図書の1つに日本の「光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島」が選ばれ、著者の朽木祥さんが自ら紹介。被爆二世が書いた原爆の物語を読むことは、ドイツの小学生にとって類まれなる読書体験となったはずだ。
White Ravens Festival
文:町田文
FQ Kids VOL.15(2023年夏号)より転載
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