9割が「させて良かった」と回答した子供の小中学校受験、親の最も重要な役割とは?

9割が「させて良かった」と回答した子供の小中学校受験、親の最も重要な役割とは?
小中学校受験は子供にとってどんな意味を持つのだろうか。お受験を経験させた、または予定しているパパママを対象にした調査結果を紹介しよう。安くはない教育費の準備についても参考にしてほしい。

変化を増す小中学校受験
まず確認すべきことは?

近年、都心などで盛んになっているといわれる「お受験」。自分も経験した、というパパママもいるだろうが、各学校も教育に独自色を打ち出し、わが子にふさわしい選択に悩まざるをえないだろう。

受験に臨み学校生活を送るのは子供自身だ。まずは子供がどうしたいか、意思を確認するのが先決。その上で結果はどうあれわが子に何か得るものがあれば、意義ある経験だといえる。

親としては現実的にお金がかかる決断であることも直視しておきたい。

経験者に聞いた、親の役割とは?

auじぶん銀行株式会社は、関東・関西在住で、小中学生の子供を持つ30~50代の男女を対象に「子供の教育・受験とお金」に関する調査を実施した。まず尋ねているのは子供の小中学校受験経験・受験予定の有無。

Q.子供に受験させたことがある、またはさせる予定(受験勉強中)はありますか?
結果は「小学校受験だけさせたことがある(2.2%)」「中学校受験だけさせたことがある・または受験させる予定(受験勉強中)(19.6%)」「小学校・中学校の両方受験させたことがある・または受験させる予定(受験勉強中)(5.4%)」の合わせて27%超が受験を経験するという実態が見えてくる。

さらに「受験をさせたことはないが検討したことがある(14.4%)」を加えると40%超がお受験を意識しているという結果となった。

受験をさせた理由については「高校受験をしなくても良いから(中高一貫)(43.3%)」「より良い教育が受けられると思うから(40.9%)」という回答が多かった。パパママの意向がうかがえるが、「子供が自ら受験を希望した」も27.9%と、意欲的な子供も実はたくさんいるのだ。

Q.なぜ受験させましたか(検討しましたか)? ※複数回答可

関東と関西の比較では、「小学校受験だけ」「中学校受験だけ」「小中学校両方」を合わせた受験経験者・予定者は、関東31.6%、関西22.8%とやや差が見られた。学校数やパパママの意識、交通の便など様々な要因が考えられる。

Q.【関東・関西比較】子供に受験させたことがある、またはさせる予定(受験勉強中)はありますか?

次は、小中学校受験を経験したパパママへの質問。わが子に受験をさせて良かったかを尋ねている。結果は「とても良かったと感じる(45.6%)」「まあよかったと感じる(47.4%)」と、なんと9割超の親が受験をさせて良かったと感じているのだ。

Q.子供に受験をさせて良かったと感じますか?

その理由としては「子供が自ら学ぶ姿勢を身に着けた」「子供が努力する大切さを覚えた」「子供が受験を乗り越え合格したことで自信をつけた」といった声が寄せられた。

すべての子供が第一志望に合格したとは限らない。それでも結果に関わらず、少なくともパパママの目には、受験は有意義だったと映っていることがわかる。お受験は子供にとって最初の試練かもしれない。そこを通過したわが子に成長が感じられるようだ。

受験を目指す場合、親として何をすべきかが大いに気になるところだ。これについても受験経験者・予定者に聞いている。

Q.子供の受験に臨むうえで、最もやっておいた方がいいことは?
1位は「子供の勉強の習慣作り(25.7%)」。2位「塾選び(14.7%)」、3位「教育費の確保(11.0%)」と続いた。嫌々勉強するのでは、子供の成長に結びつくかは疑わしく結果も伴いにくいだろう。子供自身が自分事として受験に臨む心構えを持てるかがカギのようだ。

調査ではもっと広く「子供の教育に関して思うこと」も質問している。

Q.子供の教育に関して思うことは? ※複数回答可
最多は「教育にかかる費用が高いと感じる(67.2%)」。教育格差が課題として語られるようになったが、悲しいことに子供の教育には経済的基盤が必要な状況があるのだ。次いで「勉強や成績面が心配(45.8%)」「子供のやる気を出すのが難しい(40.6%)」となっている。

調査では子供の最終学歴の希望を尋ねているが、「4年制大学」の回答が71.2%に上った。大学まで卒業させる場合、教育費はおおよそ、すべて公立の場合約730万円、すべて私立の場合約2,000万円とされている

Q.子供の最終学歴は何を希望しますか?

そこで教育費の総額がどれくらいになるか把握しているかも聞いている。「十分把握している(16.0%)」「やや把握している(44.0%)」が6割だが、「あまり把握していない」が29.0%、「全く把握していない」も9.0%と、少し心配な数字ではある。

Q.子供を大学まで行かせる場合、その教育費の総金額がどのくらいになるか把握していますか?

そして「教育費確保のために行っていること」は1位「普通預金(59.0%)」、2位「学資保険(42.2%)」、3位「定期預金(30.4%)」と並んだ。

Q.子供の教育費確保に向けて行っていることは? ※複数回答可

また、教育費確保に向けて今後やりたいと思っていること・関心があることは、「副業(27.7%)」「定期預金(25.0%)」「つみたてNISA(18.5%)」「株式(17.7%)」などが挙げられた。

Q.子供の教育費確保に向けて、今後やりたいと思っていること・関心があることは? ※複数回答可

お受験は家族にとっての挑戦

結果に関わらず、子供には受験したすべての学校に合格していたと伝えるよう指導している塾もあるという。目標を定め努力すること自体が子供の自信や成長につながることは調査からもわかった。

わが子により良い環境で学ばせてあげるのが理想。とはいえ周りの状況や勢いだけですぐには始められないのがお受験。資金面や生活スタイルにも大きな影響があるだけに、家族間でもよく考える必要があるだろう。

※:出典:文部科学省「平成30年度子供の学習費調査の結果について」「国公私立大学の授業料等の推移」
※:【小学校~高等学校(全日制)の学校教育費、給食費、学校外活動費】と【大学の在学中総額】で試算

〈調査概要〉
「子供の教育・受験とお金」に関する調査
・調査テーマ:子供の教育・受験とお金に関する調査
・調査方法:ウェブアンケート調査
・調査対象者:関東・関西在住で小学生・中学生の子供を持つ30代~50代男女500名
・調査実施日:2022年1月27日(木)~2022年1月31日(月)
・調査主体:auじぶん銀行株式会社


文:平井達也

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