2021.06.26
2022.04.17
2022.02.22
近年、子供の体力・運動能力の低下が問題視されている。スポーツ庁の2021年度調査でも、小学生の体力合計点の落ち込みがはっきりした※。心身の健康面からも外遊びの重要性が叫ばれる中で、コロナ禍や多忙な生活などにより、運動から遠ざかってしまっていないだろうか。
とは言え、子供や親自身が苦手意識を持っていたり、楽しみ方がわからないなど、どうやって運動したら良いかわからないという親子も少なくないはず。わが子に運動を楽しませるための情報は、どこから得たらいいのだろうか。
PAPAMO株式会社はオンライン子供運動教室「へやすぽ」を運営してきた。週に1回30分の、自宅で運動に親しめるレッスンだ。同社が1月に、子供向け運動総合情報サイト『へやすぽナビ』(papamo.net/heyasuponavi)を新たにオープン。登録等不要で運動のコツや健康に役立つ記事を読むことができる。
例えば「すぐにできるようになる! 鉄棒特集」。鉄棒遊びの効果や、年齢別に幼児期の鉄棒の楽しみ方が紹介されている。他には「運動能力が伸びる? けんけんの効果やコツ! 子供が楽しめるやり方を徹底解説!」など、気軽にトライできそうなレクチャーも。
運動能力を伸ばすことには、スポーツにとどまらないメリットがある。運動が得意な子と苦手な子で自己イメージに大きく違いがあるという研究成果があるのだ。東京成徳大学の深谷和子教授らの調査によると、運動が得意な子供は自分自身をポジティブに評価する傾向にあるという。
調査は、運動が得意だとする子供の群と、苦手だとする子供の群に、15の項目について自己像を回答してもらったものだ。特に差が大きかった「友だちが多い」という項目では、運動が得意な子供の68.7%が「とてもそう」だと答えた一方、運動が苦手な子供では35.4%にとどまった。
「がんばる」の項目では運動の得意な子供の61.3%が「とてもそう」と答え、運動が苦手な子供では「とてもそう」は17.0%だった。逆に「気が弱い」では、運動の得意な子の「とてもそう」は5.4%、苦手な子供では22.1%だった。
(出典:調査レポート「運動の苦手な子」モノグラフ小学生ナウvol.20-1)
わが子には自己肯定感高く前向きにがんばってほしい、たくさんの友だちに恵まれてほしい、そう願うパパママには無視できない調査結果だろう。
また、運動神経機能は8歳までに80%が発達するという点からも、運動が得意になり、ポジティブな自己像を持てるようになるために、幼児期に運動に親しむことが大切だといえるだろう。
運動に限らず、苦手だと思い込んでいたものは、正しいやり方を知らなかっただけだった、ということは往々にしてある。自分は運動神経が悪いと考えているパパママ自身もそうかもしれない。まずは親がスポーツを楽しむ姿を子供に見せるのも1つの手だ。
子供なら可能性は大きく広がっている。できない・向いていないと思い込んでしまう前に、まずは楽しみ方を知ることから始めると、思わぬ才能が花開くかもしれない。
※:令和3年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査
文:平井達也
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