2023.09.08
2021.07.15
2022.01.21
手指のアルコール消毒が当たり前になった昨今、オモチャにも消毒や除菌を心がけているパパママも多いだろう。しかし、実はその消毒などによってオモチャが傷んでしまうことがある。
優しいイメージがある木製オモチャは水分に弱い。電気で駆動するオモチャは回路部分が壊れやすい。よかれと思ってしたことによって遊べなくなってしまっては、大切なオモチャが台無しだ。
では、どのようにお手入れをしたら良いのだろうか。木製のオモチャには消毒液などを直接かけるのは禁物だ。ひび割れや塗装はがれの原因となる。水や薄めた消毒液を含んだ布を固く絞り、キズをつけないようにやさしく拭いていこう。プラスチック製のオモチャも同様に、塗装がはがれないようにアルコールを含んだ布で拭き掃除する。
電気を使うオモチャは、内部に水がしみ込んで回路が湿ってしまうことがないよう注意しよう。少しの湿気が配線の錆びにつながる。オモチャの細かい溝や凹凸は、歯ブラシで磨くのがオススメだ。
そしてぬいぐるみなど布製のオモチャは汚れやすく、清潔さを保つのが難しい。汚れがある状態では子供もぬいぐるみもかわいそうだ。毛がないパーツはやはりアルコールを絞った布で拭く。毛に覆われている部分はブラシで丁寧に汚れを取ってあげよう。同時に毛並みを整えてあげることで見違えるように可愛らしさも取り戻せるだろう。
こうしたコツや、使用アイテムのポイントなどは、株式会社トラーナがアップしている動画で確認できる。
同社は乳幼児向けオモチャのサブスクサービス「トイサブ!」を展開しており、20万個を超えるオモチャのお手入れを行ってきた。コロナ以前から、高濃度(77%)のアルコールや次亜塩素酸を活用している。そんなプロの手法を家庭でも応用できるようにと作られた動画だ。
コロナ禍で、家庭でもオモチャの消毒などがされるようになった反面、不適切なお手入れで傷めてしまうケースも増えているという。
まだ幼い子供は、オモチャを舐めたり噛んだりしてしまうこともある。衛生面でも、オモチャを長く快適に使うためにも、適切なお手入れを心がけよう。
子供と一緒にトライしてみてもいいだろう。大好きなオモチャをキレイにすることなら、子供は遊びの延長で楽しんでくれるかもしれない。そうしたことが衛生への意識やモノを大事にする気持ちを育んでくれるはずだ。
文:平井達也
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