2023.10.25
2023.07.18
2021.07.08
子供が自ら作って食べられるという手軽さと楽しさが人気で、昔から愛されているお菓子のひとつ。最近は楽しさに加えて子供の創造性や集中力などを高める「学び」「知育」の面でも注目を集めている。
「当店では近年の注目度の高まりから専用のコーナー展開しているほどで、海外の方のお土産としてもニーズが高まっています。とくに2020年はステイホームの影響で家で過ごす時間が長く、この学べるお菓子に挑戦する子供たちも多い傾向にありました。
学べるお菓子といえば、ただ楽しいだけでなく、さまざまな『学びの力』を身につけることができるのが他の菓子には無い大きな特徴です。パッケージを見て『想像力』や『好奇心』が膨らんだり、制作中には『モノの科学変化の体感』や『集中力』、完成時には『達成感』を得ることができます。
家族やお友達と一緒に作ることで自然と『コミュニケーション力』や『協調性』も養われます。種類も豊富なので、皆さんもぜひご家族で楽しんでほしいと思います。」
博品館TOY PARK 銀座本店
堅田 朋宏さん
博品館TOY PARK 銀座本店
HP:www.hakuhinkan.co.jp/toypark
TEL:03-3571-8008
「学べるお菓子」で身に付く
4つの力
想像力と創造力が豊かに
一見お菓子になりそうに見えない材料から、完成写真のようなお菓子になることを頭に浮かべ工程を積み重ねることで想像力を養います。さらに飾り付けなど自由なアレンジの場面では創造力が磨かれます。
科学変化を体感する
材料を混ぜると色が変わったり、膨らんだり、固まったりと製作の中では物質の変化を体感できます。科学に興味を持つきっかけになる、幼い子供にとって貴重な体験です。
達成感を味わう
「順序を守って作る」という作業と、見本のように完成させることは、普段の遊びではなかなかできないこと。完成したあとは何よりの達成感と自尊心の向上につながります。
コミュニケーション能力を養う
「1人で作るのに?」と意外かもしれませんが、困難な作業に直面した際に周りに助けを求めたり、友達と分担を決めて作ったりとコミュニケーションが必要な場面は多くあります。
子供は欲しがるけど、親世代からすると付き合い方が難しいというのが本音。「作るより食べ物で遊んでしまわない?」「添加物がいっぱいなのでは?」など、そんな疑問にお答えします。
対象年齢は設定されていないものも多いが、水で混ぜるだけの簡単なもので2~3歳程度から楽しめるだろう。レンジを使用したり細かいパーツ制作が必要なものは周りの大人がサポートしてあげよう。
「こういうお菓子の味は二の次」と思う人も多いだろうが、近年は味や香り、食感にもこだわった商品が多い。本格的な味を再現したものと、グレープなど子供向けの風味にしているものとがあるので選ぶときの参考に。
カラフルな見た目から体によくないものが入っているのでは? と思いがちだが、合成着色料や保存料を使っていない商品も多く、子供にも安心して与えられる。心配な場合はパッケージに書かれているので一読しよう。
親からは遊んでいるように見えても、手先を使うことで脳を活性化させたり、失敗した時にも諦めない気持ちを育んだりと身に付くものは多い。なにより「楽しむ」ことが子供の成長のプラスになる。
もちろんお菓子づくりも食育・知育の観点からは素晴らしいもの。しかしすべての工程を1人で作ることは難しい。「学べるお菓子」は難易度の違いこそあれ子供主体でできるように設計されているので、お手伝いでは得られない楽しさや達成感が味わえる。
次回は、この続きとして「“学べるお菓子作り体験”の兄弟レポート」をお届けします!
写真:DANNY DANKS(ARROW PHOTOGRAPHY)
文:松永敦子
FQ Kids VOL.05(2021年冬号)より転載
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