2021.11.03
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「子供乗せ自転車は便利ですが、危険が潜んでいるのも事実です。安全に利用するには、どんな時でも『大切な命を乗せている』と自覚することが大切。自転車に乗るたびにそのことを思い出して、自転車安全利用五則を遵守しましょう。そのうえで下のイラストでご紹介する『ヘルシースルメ』®のノウハウを活用すれば万全です。
久し振りに自転車に乗るという方は、子供を乗せる前に1人で練習すると良いですね。特に電動アシスト自転車は、重くて発進加速が鋭く、操作感覚も一般的な自転車とは異なります。広くて安全な場所で慣れてから子供を乗せるようにしましょう。
子供を自転車に乗せることができる時間は短いです。忙しい子育てファミリーの日常において『親子で楽しむ貴重な時間』ととらえて、自転車生活を楽しんで欲しいです」。
ヘルシースルメとは
北方さんが主宰する自転車安全サポート委員会が、子供乗せ自転車を事故から守るために作成したチェックシートが「ヘルシースルメ」®。子育てファミリーに向けて事故防止のノウハウを5項目にまとめ、覚えやすいよう、それぞれの頭文字を並べている。
万一の事故の際に頭部を守ってくれるのが「ヘルメット」。重大なダメージを避けるためにも、必ずヘルメットを使用しましょう。
子供を正しい位置に固定して、事故時には身体が投げ出されることを防ぐ「シートベルト」。ヘルメットと共に必ず使用しましょう。
自転車対自動車事故の約56%が出会い頭衝突です*。これを防ぐのが「ストップ」。赤信号や停止線では必ず止まりましょう。
*www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/bicycledgs/pdf01/04.pdf 警察庁資料より
ストップの後に必ず行うべきなのが「ルック」=前後左右の安全確認です。「ストップ」と合わせて行うことで安全を確保しましょう。
子供をシートに乗せたまま「目も手も離さない」こと! 自転車から離れる時は、短時間であっても必ず子供も降ろしましょう。
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パパはママより力がありますし「運動神経に自信がある!」というパパもいらっしゃることでしょう。でも、そんなパパこそ過信しないで!
子供乗せ電動アシスト自転車の重量は一般的に30kg以上。その前後に子供を乗せたら90kgを超えることもあります。そのうえ乗車姿勢が一般的な自転車とは異なるため、運転時は過信せず、細心の注意を払うべきです。
また自転車にチャイルドシートを装着する際には、必ず専門店のアドバイスを受けること。自転車本体の強度不足や自転車とシートとのマッチング不良による不慮の事故も起こり得ます。自信があるパパほど注意が必要なのが子供乗せ自転車なのです。
自転車安全利用コンサルタント
北方真起さん
自転車安全サポート委員会の代表として、また自転車活用推進研究会の理事等としても活動し、国交省や自治体とともに講習会開催や講演などの自転車安全利用啓発を行っている。3児のママだから持てる優しい親目線の指導が好評だ。
文:川島礼二郎
FQ Kids VOL.05(2021年冬号)より転載
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