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2021.05.10
英語やプログラミングの必修化、オンラインの導入など、小学校での教育が大きく変わってきている。昨年度実施された大学入学共通テストも、新学習指導要領の導入を見据えた変化を見せている。
こうした動きに、未就学児を持つパパママも無関心ではいられない。教育への考え方やニーズは変化しているのだろうか? 株式会社明日香は、同社が運営する保育研究プロジェクト「子ねくとラボ」にて保育園児の保護者を対象に「SDGsと保育に関する意識調査」を実施。結果からパパママたちが今、保育園に何を求めているかを探ってみよう。
まず、「あなたは、保育園において自然や地域と関わりノスタルジーを感じさせる取り組みと幼児教育として英語や体操等のカリキュラムを積極的に導入することのどちらを行ってほしいと思いますか」という質問。
回答は、「どちらも行ってほしい(38%)」が最も多く、つづいて「ノスタルジーを感じさせる取り組み(25%)」と「幼児教育(28%)」がほぼ並ぶ結果に。パパママたちは保育園に、小学校ですぐに役立ちそうな英語や体操等の幼児教育を必ずしも最優先しているわけではないようだ。
Q.あなたは、保育園において自然や地域と関わりノスタルジーを感じさせる取り組みと幼児教育として英語や体操等のカリキュラムを積極的に導入することのどちらを行ってほしいと思いますか?
「ノスタルジーを感じさせる取り組み」を行ってほしい理由としては、「自分が住んでいる地域のことを学ぶことは大切だと思う」「勉強ばかりだとしんどくなりそうなので、子供のうちは伸び伸びして欲しい」「自然が少ない都会に住んでいるから」という声が挙がっている。
また、「あなたのお子さんが通っている保育園では、周辺施設や地域住民との交流など地域社会に関係する取り組みが行われていますか?」の質問では82%が「行われている」と回答。多くの保育園では地域との関わりを重要視して取り組んでいることがわかる。
Q.あなたのお子さんが通っている保育園では、周辺施設や地域住民との交流など地域社会に関係する取り組みが行われていますか?
具体的に行われていることでは、「戦争時代を一緒に考える」「老人ホームへの慰労訪問、消防署や清掃所の見学」「介護施設への訪問」「夏祭りや運動会」といった自由回答が。多様性やSDGsも学べそうな機会が設けられている。
そして「保育園では環境問題や地域貢献など社会的な取り組みを行うべきだと思いますか?」の質問では、約8割(「とても思う(22%)」「思う(56%)」)のパパママが「行うべき」と考えていることが判明。待機児童解消のために新しい施設が増える中で、カリキュラムのみならず、その保育園の社会的側面にも注目しているパパママが多いようだ。
Q.保育園では環境問題や地域貢献など社会的な取り組みを行うべきだと思いますか?
近年、外部講師を招いての英会話やリトミックといった幼児教育を積極的に取り入れている保育園が増えている。習い事の時間をなかなか確保しづらいファミリーにとってありがたい傾向だ。一方で、幼いわが子には自然や地域と関わりノスタルジーを感じさせるような取り組みもしてほしいと願うパパママも多い。多様性が求められる今、保育園にも多様な取り組みが期待されているようだ。
<調査概要>
・調査名:SDGsと保育に関する意識調査
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2020年12月9日~同年12月10日
・有効回答:保育園に子どもを預ける保護者100名
文:平井達也
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