2022.03.26
2023.02.08
2023.10.17
防災大国・日本において、欠かせないのが普段からの防災への備え。家族みんなで備えれば、子どもに大切なことを教える機会にもなる。家族の安全を守りながら、子どもの生きる力を育むための対話のきっかけにもなるだろう。今回は、子どもと一緒に楽しく備えられる3つの防災グッズやアプリを紹介する。
親子におすすめ!
防災アイテム3選
部屋にちょっとした絵画などのアートを飾ることで、家族の心が豊かになり、日常も充実する。そんなアートに「災害時トイレキット」30回分がストックされたのが、飾りながら備えられる『sonae 備絵』だ。
大地震などの大規模災害では断水や停電が起こりうるが、意外と困るのがトイレだという。水洗トイレが機能しなければ、あふれる排泄物で感染症のリスクが高まり、害虫も発生。トイレを我慢すると脱水症状や栄養状態の悪化、エコノミークラス症候群の引き金にもなってしまう。
そのため、水なしで排泄でき、排泄物を袋に入れ、固めてゴミとして廃棄できる災害時トイレキットの備えは、水や食料と同じく重要なのだ。
そんな災害時トイレキットを、『sonae 備絵』は被災時にサッと取り出してトイレとして使うことができる。
アートの内容は、発売した2023年9月の「関東大震災発生から100年」の節目にちなんで「Reborn」と題し、“災害からの復興の希望”をテーマにしたアーティストの描きおろし作品となっている。
復興への不屈の勇気や故郷、日本への愛情、支えあい、励ましあうコミュニティの温もり、未来に向かうポジティブな気持ちなどをイメージした作品を、人気アーティストの3名が手掛けた。子どもとの対話を通じてさまざまなことが親子で一緒に学べそうだ。
「sonae 備絵」
・価格:¥33,000(税込)~。※アート作品により異なる。
・サイズ:フレーム外寸 330×330×58mm/アート部分 294× 294mm
・内容:フレーム、アートボード、簡易トイレキット(凝固剤、畜便袋、ウェットティッシュ)30回分
問/ドリームホールディングス
www.dream-holdings.co.jp
非常食の定番の1つが、缶入りの乾パンやクッキー類。缶を開ければすぐに食べられる手軽さがあるが、その缶に可愛い絵本のイラストが描かれていれば、備蓄品ももっと身近に感じられるだろう。
『えほんのじかん そなえるウエハース』は、「くまのがっこう」や「はらぺこあおむし」「こぐまちゃん」「レオ・レオニ」といったおなじみの絵本のイラストがプリントされている。
缶の中には、子どもも食べやすいウエハースが12枚入っている。カルシウムや食物繊維、ビタミンなどの栄養素を含み、乳・卵が不使用なのでアレルギーの子も安心。5年間保存ができるので管理もしやすく、非常時のおやつに重宝する。
バニラ、バナナ、リンゴ、イチゴ、ブルーベリーの5つの味から好きなものを選ぶのもいいだろう。さらに嬉しいのは、絵本のキャラクターシールも入っていること。ちょっとしたおまけが、非常時に笑顔にしてくれそうだ。
「えほんのじかん そなえるウエハース」
・価格:1缶 ¥842(税込)
・内容:1缶につき1つの味のウエハースが個包装で12本入
・賞味期限:最大5年
問/光工業
www.hikari-ko.jp
子ども向け社会体験アプリ「ごっこランド」では、子ども向けゲーム『めざせ! ぼうさいマスター!』という防災コンテンツが提供されている。
「ごっこランド」は、子どもたちが大好きな“ごっこ遊び”を通して社会のしくみが学べる、無料の社会体験アプリ。そのアプリ上で遊べる『めざせ! ぼうさいマスター!』では、「ひなんくんれんチャレンジ!」と「めざせ! ぼうさいクイズおう!」の2種類のゲームがある。
「ひなんくんれんチャレンジ!」では、後ろから追いかけてくる“煙オバケ”に追いつかれないように、ハンカチや防災頭巾といったアイテムを使いながら非常口まで素早く逃げることで、避難を疑似体験できる。
「めざせ! ぼうさいクイズおう!」では、対戦相手(コンピューター)と競い合って、火災・災害や防災設備などに関するクイズゲームで遊びながら知識が身につく。親子で遊んでいるうちに、火災からの避難時に大切なことや、災害の発生に備えた基礎的な知識等を学ぶことができるので、防災教育にぴったりだ。
社会体験アプリ「ごっこランド」
・価格:無料
・想定対象年齢: 2~9歳(12歳程度まで)
・対象端末:Android/iPhone
問:キッズスター
www.kidsstar.co.jp
ゲーム「めざせ! ぼうさいマスター!」
問/能美防災
今後30年以内に、南海トラフでマグニチュード8~9の巨大地震が起きる確率は70~80%とされている。日頃から子どもと一緒に防災について学び、備える意識を培っておくことで、いざというときに落ち着いて行動ができるようにしておきたい。わが家にはどのような対策が必要か、何があれば安心かを考える機会を大切にしよう。
文:笹山真琴
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