2020.12.18
2020.09.10
2023.02.03
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<事前にできる対応策>
こういった事例は、まだ言葉の意味が分からない幼児に多いもの。まずは、スマホやタブレット機器を幼児が触れる場所に置かないことだ。
幼児に渡す際は、必ず事前にロックをかけたり、子供用の制限モードにして間違いが起こるのを防ごう。家の中で怪我をさせない環境を整えるように、デジタルメディアも安全な環境を整えることが必要だ。
危険性を伝える時は
ポジティブな言葉で!
トラブルの危険性をそのまま幼児に伝えても、意味が分からず混乱してしまう。また小学生に危険性を伝える際も、「こんなことをしてはダメ」という否定的な言い方では、反発を招く可能性も。
危険性を伝える時は、「このボタンを押したらパパがお金を払わなければならなくなって悲しむ。押さなくてもこんな楽しみ方があるよ」というふうに、肯定的な言葉を心がけよう。そうすれば、「じゃあ、そっちにしよう」と子供もやる気になってくれる。
<事前にできる対応策>
小学生の中・高学年になってくると、SNS上で友達同士のトラブルが起こったり、SNSやオンラインゲームで悪意のある大人と知り合ってしまい、性的な被害や家出につながってしまうケースも起こりうる。
そうならないためには、乳幼児期からデジタルメディアで親子一緒に遊んで一緒に学び、なんでも話ができる環境を整えておくことが重要だ。そうすれば、何か起きてもまず親に相談したり、親が抑止力となれる素地が作られていく。
まずはパパ・ママから変わる
という姿勢で!
トラブルやデメリットを避けるための基本として「子供に~をさせる」という意識は一旦忘れよう。子供が注意すべきことは、まずパパ・ママが率先して注意し、行動して背中を見せることだ。
子供は親を本当によく見ているもの。家で長時間動画を見たり、寝る前にスマホを触っていないだろうか。もしそれを注意しても止められないなら、「1日2時間以上スマホに触らない」など、家族の目標を掲げ、みんなで目標クリアに向けてチャレンジしよう。
七海 陽さん
相模女子大学 子ども教育学科 准教授。PCメーカー勤務を経てフリーランスに。デジタルメディアと子供の育ち・発達を領域として調査 研究・執筆・講演活動を行う。現在は相模女子大学の准教授として教鞭をとる傍ら、教育番組などにも出演。専門は児童文化学、子供メディア論、メディアリテラシー教育など。著書に『佐藤家のデジタル生活 子どもたちはどうなるの?』(草土文化)。
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監修:七海 陽
文:笹間 聖子
FQ Kids VOL.12(2022年秋号)より転載
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