2021.04.07
2023.03.17
2022.04.10
©Little Kitchen Academy
料理を通じて、算数や理科などの知識や日常生活のさまざまな問題に建設的に対応するための“ライフスキル”を学べる教室がある。モンテッソーリ教育に触発されたアプローチで話題の子供向け料理アカデミー「Little Kitchen Academy」は2019年にカナダのバンクーバーで第1校がスタートし、アメリカでは2021年8月にロサンゼルス・センチュリーシティ校が開校した。対象は3歳から10代までで、1クラス最大10人で構成。
料理には旬の地元産有機農作物や自分たちで育てた果物・野菜・ハーブなどを使う。自分の食べているものはどこから来たのか、どのように準備すればおいしくなるのか――そんな気づきも与えてくれる。
食材に熱を加えたときの変化や、小麦と水に酵母を加えて発酵させたときの様子を観察することで、理科の知識も学べる。 ©Little Kitchen Academy
Little Kitchen Academy
HP:littlekitchenacademy.com
文:大山真理
落ち葉にコルクをつけて水に浮かべたり、長時間飛行できる紙飛行機を作ったりするなど、トラックの“積み荷”でさまざまな工作や実験が体験できる。 ©Bay Area Discovery Museum
トラックを開くと、3Dプリンターや工具、飛行機を飛ばすレールなど、子供たちの好奇心を刺激するたくさんのツールが現れる。サンフランシスコの博物館「ベイエリア・ディスカバリー・ミュージアム」がSTEAM教育プログラムの一環として行う「Try It Truck」は、子供たちに工学=エンジニアリングを学ぶ環境を提供する取り組みだ。
ロボットやIT技術などのエンジニアリングに触れて、自分で学ぶ力、自発性、創造力、判断力、問題解決力を養うSTEAM教育は今、アメリカで話題の教育法。「Try It Truck」は小学校や図書館などに出向き、子供たちが小さい時からエンジニアリングの考え方を身につけられるよう活動している。
Try It Truck|Bay Area Discovery Museum
HP:bayareadiscoverymuseum.org/school-community-programs/visits-toyour-school/try-it-truck
文:大山真理
店内の子供向け売り場に設置されたオモチャ回収ボックス。 ©Yukinobu Shuzui
フランス人は「ソリダリテ」という言葉をよく使う。「連帯」という意味で助け合いの精神を指すが、年末はその「連帯」が色濃く反映される時期だ。
パリの百貨店ギャラリー・ラファイエットでは、フランスの慈善団体エマウス・デフィと協力して、全ての子供たちが暖かなクリスマスを迎えられるよう店内でオモチャの回収を行なっている。
回収されたオモチャは販売会に出され、“第二の人生”として、新たな子供のもとに旅立つ。その利益は貧困家庭への支援となり、恵まれない子供たちの経済的な助けになる。オモチャで生まれる「連帯」が、どこかの家庭の暖かな年末を支えてくれるのだ。
Galeries Lafayette
HP:haussmann.galerieslafayette.com/ja
文:守随亨延
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