2020.05.19
2023.02.21
2021.12.21
佐藤さんが子供たちの健康のために、食事で心がけていたのは「栄養バランス」と「免疫」。肉・魚・野菜をバランスよく食べさせ、健康に欠かせないという「身体を温める」ことを意識。野菜は生野菜ではなく、できるだけ温野菜にして食べさせていたそうだ。また、免疫を強くするために、腸内フローラを整える乳酸菌を摂取すべく、飽きないように様々なヨーグルトをそろえて食べさせていたという。
まだ子供が小さいパパママが特に気になる「野菜」と「おやつ」の食べさせ方は、どのように工夫していたのだろうか。
親が食べさせたいものを食べてくれなかったり、野菜が嫌いという子供も多いだろう。そんな時、佐藤さんは無理に嫌いな食材を食べさせることはしなかったそう。佐藤さんの長男は、子供時代はブロッコリーが大嫌いで、給食に出る日は学校を休んだほど。しかし、大人になった今では大好物に。子供の好き嫌いにはさほど過敏にならなくてもいいようだ。
嫌いなものを無理して食べさせず、別のもので栄養を補うようにするのが佐藤さん流。また、小松菜を小さく刻んで餃子やハンバーグに入れたり、ナスとブロッコリーをミキサーにかけてカレーに入れたりといった「混ぜ込み作戦」を駆使していたそうだ。
また、おやつには、栄養のあるカボチャを煮る&潰して作る「かぼちゃマフィン」もよく作って食べさせていたそう。作っている時のキッチンからの香りに、子供たちのテンションも上がったそうだ。そんなおいしそうな香りも、親からの「無言の応援」になったという。
佐藤さん曰く、子供に直接声かけをすることはもちろん大事だが、頑張っている子供には「頑張ってね」とは言わず、あえて普段通りに落ちつく環境づくりをしてあげることで、子供はパワーを発揮できる。それが、子供が自分らしく頑張れる環境づくりの秘訣かもしれない。
さらに、糖を大量に摂取すると、血糖値が急に上がることで眠気が起きやすくなる傾向がある。しかし、脳が活発に働くには糖分は不可欠。佐藤さんによると、自分のパフォーマンスに適した量を普段の生活から知ろうとするスタンスが重要だという。
小さい子にはまだ難しいが、おやつの食べ過ぎによる肥満や小食傾向とならないためにも、注意が必要だ。元気がない時には「お米を食べてみようか?」や、「お腹いっぱい甘いものを食べると眠くて遊べなくなっちゃうよ」などと声をかけるだけでも、自分の糖分の適量を意識する習慣が身につきそうだ。
血糖値の上がりにくいからだづくりには、「ベジタブルファースト」として野菜から食べ始める、早食いを控えるなどの方法も心がけたい。
最後に、育ち盛りの子供のおやつにオススメのレシピを紹介する。手軽で子供たちに大人気だったという佐藤ママの伝説メニュー「佐藤ママの出汁かけ揚げおにぎり」をアレンジして、ふわふわ卵をプラスしたパワーアップレシピだ。
【材料】
(おにぎり)
ごはん:360g(おにぎり3個分)
梅干し(しそ):中3個
サラダ油:大さじ1/2
小ねぎ:1本
(出汁)
和風だしの素:5g
酒:小さじ1
みりん:小さじ2
薄口醤油:小さじ2
水:500mL
片栗粉:小さじ1/2
卵:M1個
【作り方】
(1)種をとった梅干し1個分を入れたおにぎりを3つ作り、そのまま20分ほど置き、表面を乾燥させる。
(2)サラダ油をおにぎりのまわりにまんべんなく塗り、フライパンまたはトースターで焼き色をつけるようにカリカリに焼く。(トースターは230℃で片面10分ずつ焼く)
(3)出汁の材料を鍋に入れてよく混ぜたら、大さじ1と1/2を器にとってから、火にかけて温める。
(4)(3)でよけた出汁に片栗粉を入れて良く混ぜてから、卵を割り入れてさらに良く混ぜる。※「からだにユーグレナ グリーンパウダー 乳酸菌」(3包)を加えてもgood
(5)軽く沸騰した(3)に(4)を入れて、卵に火を通す。
(6)(2)を器に盛り、(5)をかける。小口切りにした小ねぎを散らしたらできあがり。
「子供を応援したい」そんな思いを、ぜひ手作りのメニューで伝えてみてはいかがだろうか。きっと子供は親の愛情を感じ取ってくれるだろう。
佐藤亮子さん
奈良県在住。主婦。「佐藤ママ」の名称でお馴染み。津田塾大学卒業後、英語教師として2年間教壇に立つ。3男1女の子供たちが4人とも東京大学理科Ⅲ類に合格。現在は執筆やメディア出演、講演など幅広く活動。主な著書に『佐藤ママの 強運子育て心得帖: 幸せと成功を引き寄せる 53の言葉』(小学館)、『3男1女東大理IIIの母 私は6歳までに子どもをこう育てました』(中央公論新社)など。
編集部のオススメ記事
連載記事