とまどう幼児期の言動……からだのお話、どうやって伝える? おすすめ対処法&アイテム

とまどう幼児期の言動……からだのお話、どうやって伝える? おすすめ対処法&アイテム
からだの話、性教育について、子供にどうやって伝えたらよいのだろうか。性教育で使いたい絵本やアイテム、親が学びたいときのサイトを紹介する。ぜひ活用してみて。

無邪気な好奇心で性的な興味を持った時は
どうすればいい?

大切なのは、自分の体は大切で、大切にされていいんだという気持ち。入浴は「プライベートゾーン」について話す最適な時間だろう。また、幼児期にプライベートパーツの名前を公の場で口にしてしまうような子供には、「プライベートな場所のことだから人前で話すのはルール違反」「でも体のことを知るのは大切なこと。何か知りたいことはある?」と伝えてあげよう。

幼児期には性器いじりも自然に起こる。大人が動揺して頭ごなしに叱ってしまうと、「この話をすると怒られる」という気持ちがインプットされてしまい、その後大人に相談しにくくなってしまう。これもまた「自然なことだけど、触りたい時はきれいな手・からだでやさしく、ひとりの場所でやろうね」と声をかけてあげることが大切だ。

「じゃあ、お父さん(お母さん)はどうしてるの?」という質問にたじろいでしまうこともあるかもしれないが、そんな時は「それはプライベートな話だから話したくない」と線引きしてOK。大人のそうした姿から、イヤなことに対する「NO」の言い方を子供は学ぶからだ。

教えてくれた人

福田和子さん
SRHR(性と生殖に関する健康と権利)を守る社会を目指す「#なんでないの プロジェクト」代表。「世界性の健康学会(WAS)委員。現在スウェーデン・ヨーテボリ大学大学院在学中。
 

性教育で使いたい
絵本&アイテム7選

『プラべ』(sowledge)

プライベートゾーンについて学ぶカードゲーム。それぞれの動物の大切なパーツをカードで守りながら、「さわられたくないところ」を学ぶ。
対象年齢:5歳~
HP:sowledge.org


『ぼくのはなし』

監修:山本直英 さく:和歌山静子
発行:童心社
どのようにして「ぼく」は生まれてきたのかをさわやかに描いた絵本。大人たちが「ぼく」を大切に思う気持ちも伝わるはず。


『わたしのはなし』

監修:山本直英 さく:山本直英・和歌山静子
発行:童心社
「プライベートゾーン」について幼児にもわかりやすく解説。自分の体と心を守る大切さについて、親子で学ぶことができる1冊。


『性の絵本 みんながもってる たからものって なーんだ?』

著:たきれい 監修:高橋幸子
発行:KADOKAWA
性教育絵本の決定版。親子で読みながら、体のことや赤ちゃんができるまでを学べる。


「性教育 トイレットペーパー」(sowledge)

ユネスコの国際セクシュアリティ教育ガイダンスをもとに、医師や専門家が監修した性教育について学べるトイレットペーパー。
対象年齢:小学1年生~
HP:sowledge.org


「伝え方ガイドブック」(sowledge)

性教育に学ぶ親の悩みを解消するガイドブック。漫画やイラストでわかりやすく解説しながら、子供への説明の仕方や声かけを学ぶ。
HP:sowledge.org


【親向けPart1~5】 子どもに性についてどう話す?
【AMAZE 保護者向け性教育シリーズ】日本語字幕

© AMAZE.org

日本語訳:NPO法人ピルコン
正しい性の知識と判断力を育む支援を行なっているNPO法人ピルコン翻訳によるアメリカNGO「AMAZE.org」製・保護者向けアニメ。子供から性に関する質問をされたら? をわかりやすく学ぶことができる

もっと「性教育」について勉強したい方は
家庭での性教育について
トータルで学べるサイト

「命育(めいいく)」

医師専門家とママクリエイターによる家庭でできる性教育サイト「命育」。性別や年齢による「伝え方」の解説やQ&Aのほか、おすすめの性教育絵本の紹介やイベントやセミナー情報も充実。
HP:mejiku.com

セミナー・ワークショップを
定期的に開催中

過去には15年以上幼児期の性教育に取り組んできた北千住どろんこ保育園の園長を招き、幼児期の性教育についてセミナーも開催。

#なんでないのプロジェクト

今回取材にご協力いただいた福田和子さんも、性にまつわる講演会やワークショップを開催。世界の動きや最新情報を知りたい方におすすめ。イベント情報「#なんでないの」サイトをチェック。
HP:syncable.biz/associate/nandenaino
 

わが家の性教育、どうした?

本を活用しながら6歳からスタート
知人から「性教育は9歳までにした方がいい」と言われていました。9歳というのは、親子で性について話してもギリギリ恥ずかしくない年齢だとか。わが家の2人の娘には早めにスタートしようと思い、長女が6歳になった時に性教育をスタートしました。

まず長女と2人きりになり、「大事な話がある」とまじめな雰囲気に。あとは性教育の本を読みながら、セオリー通りに説明しました。プライベートパーツの名前はできるだけさらりと口にして、平静を装うのがポイント。生理や妊娠のメカニズムについても説明しましたが、1回じゃ理解しきれなかった様子です。これから何度かくり返す必要がありそうですね。

「ひよこルーム」という託児所を運営していますが、おむつ替えや着替えは別室で行い、プライバシーを守るように気をつけています。「親子で性の話をするのは恥ずかしい」という声もよく聞くので、託児所で性教育のワークショップを開くのも検討中。親もあまり堅苦しくなく考えられるようになるといいですね。

教えてくれた人

清水景さん
託児所「ひよこルーム」代表。JADP認定メンタル心理カウンセラー。

「パパママが笑顔でいることが子供たちの笑顔につながる」子供の世話だけでなく、自分の人生を楽しむ姿も子供に見せることが子育てにおいて大事なことなのではという考えのもと、一時預かり保育を通し「子供とのちょうどいい距離」をもつきっかけをつくる保育施設。事前登録・入会金不要
ひよこルームHP:hiyocoroom.com


文:藤城明子

FQ Kids VOL.07(2021年夏号)より転載

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