2021.12.20
2022.08.01
2021.05.07
>>関連記事【子供乗せ自転車に乗るパパママ必見! 事故や転倒を防ぐ「安全の心得」5ヶ条とは?】
「子供乗せ電動アシスト自転車は大きく分けると2タイプ、前乗せと後乗せがあります。基本的には幼児2人同乗用自転車を選んでおき、必要になったらシートを追加して2人乗せに対応させましょう。
今回は、前乗せタイプと後乗せタイプ、それに前カゴの有無により分類しました。その他の大切なポイントはタイヤサイズです。低重心で小柄なママでも安心な20インチが主流ですが、26インチは大柄な方でも運転しやすくスピードを維持しやすいというメリットがあります。
選ぶにあたっては、自分の使用条件を明確にすることが大切です。同乗させる子供が1人なのか、2人なのか。2人であれば、年齢が近いのか、離れているのか。主に使用するのがパパなのかママなのか、兼用なのか……それらに応じて適したモデルは変わります。事前に様々なパターンを想定しておくと良いでしょう。
バッテリー容量やアシスト力については、有力メーカーの商品を選べば不満を感じることはないはずです。一方で、乗せ降ろしのしやすさや運転のしやすさといった使い勝手はモデルごとに異なります。それらを把握したうえでご購入いただくには、店舗に足を運んで試乗等で実車に触れてみるのが一番です。
その際に『身長や体力に合っているか』を確認しましょう。サドルにまたがった時に両足のかかとがしっかり地面に付き、支えることができるモデルを選んでください。これらを守っていただければ、きっとご自身のニーズにマッチした最高の1台を見付けることができるはずです」。
子供乗せ電動アシスト自転車
タイプ別選び方ポイント
1人カゴあり(後乗せタイプ)
子供1人で2歳以上ならコレ一択。2人目との年齢差がある場合に適している。
メリット
●一般的な自転車に近い乗り心地と操作性。
●前にカゴがあるので荷物の積載性が高い。
●子供乗せを卒業後はシートを外して自転車として使える。
デメリット
●2人乗せ用に前シートを後付けすると、自転車を漕ぐ足がシートに当たりやすい。
1人カゴなし(前乗せタイプ)
子供1人で2歳未満ならコレ一択。2人目の子供には後シートを追加して「カゴなし2人乗せ」として対応できる。
メリット
●前に大きなシートがあるので子供は快適。
●乗せ降ろしがラク。
●自転車を漕ぐ足が前シートに当たり難い。
デメリット
●カゴがないので荷物の積載性が低い。
●操作性が一般的な自転車と違う。
2人乗せカゴあり
(後乗せ+前シート後付け)
前シートの子供と運転者の快適性は高くないが短期間なら我慢できる。子供2人の年齢差がある場合は選択肢に入る。
メリット
●2人乗せながらカゴがあるので荷物の積載性が高い。
●子供乗せを卒業後はシートを外して自転車として使える。
デメリット
●後付けの前シートは小さく快適性が低い。
●前シートが運転者に近くガニ股運転になる。
2人乗せカゴなし
(前乗せ+後シート後付け)
年齢差が近い2人の子供を乗せるのに適している。
メリット
●前に大きなシートがあるので子供は快適。
●前シートの子供の乗せ降ろしがラク。
●自転車を漕ぐ足が前シートに当たり難い。
デメリット
●カゴがないので荷物の積載性が低い。
●操作性が一般的な自転車と違う。
「カゴあり」は後乗せベース、「カゴなし」は前乗せベースと考えるとわかりやすい。またシートは前後で乗車可能年齢が異なる。前シートは1~4歳(最長)、後シートは2~6歳までが推奨年齢である製品が多い*。子供の数と年齢差、また将来のことまで考えながら選んで欲しい。
*各都道府県の道路交通法施行細則等により6歳未満までと定められている場合がある。推奨年齢はモデルにより異なる。
法律上、子供2人を乗せることができるのは、幼児2人同乗用自転車という十分な耐久性と安全性が確保された特別な自転車(幼児2人同乗基準適合車)だけ。2人を乗せる可能性があるなら「幼児2人同乗用自転車」を選ぼう。
「BAA」は自転車業界がユーザーの安全を考えて制定した自主基準。「SGマーク制度」は安全基準・製品認証・事故賠償が一体となった制度。これらのマークが付加されていない自転車は安価だが安全性が保証されていないことに留意してほしい。
「モトベロ」二子玉川店 店長
大地 祐太朗さん
全国に6店舗を展開する電動自転車専門店モトベロ。その二子玉川店長が大地さん。豊富な商品知識と、多様なユーザーニーズに対応できる幅広い知識を惜しげもなく紹介してくれた。
文:川島礼二郎
絵:岡本倫幸
FQ Kids VOL.05(2021年冬号)より転載
編集部のオススメ記事
連載記事
#今話題のタグ