子どもの「晩御飯を待てない問題」に対処！ママの悩みを解消するQ＆A

子どもの「晩御飯を待てない問題」に対処！ママの悩みを解消するQ＆A｜おやつ調査③

2025.08.22

晩御飯の前に「お腹が減った！」と子どもに駄々をこねられ、おやつを与えたら晩御飯を残されて後悔……そんな状況に多くのパパ・ママが日常的に頭を悩ませているという。短期連載の最終回ではママの質問に答える形で問題解決を目指す。

＜目次＞
1.少しずつ食習慣を改善
2.子どものおやつの悩みQ＆A
3.簡単＆安心な手作りおやつレシピ
●練乳とクリームチーズのスイートトースト

少しずつ食習慣を改善

「おやつ調査」シリーズでは、子どものおやつ選びがママにとって大きな悩みの1つとなっていることをリポートしている。忙しい毎日の中で、手軽で栄養バランスの良いおやつを用意するのは簡単ではない。手作りのおやつは安心だが、時間と手間がかかるため、家事や仕事との両立が難しい。

一方、市販のお菓子は便利だが、糖分や添加物が気になる。こうした悩みを解消、あるいは軽減するための考え方としてあまこようこ先生が提唱している『お助けおやつ3か条』。

短期連載の最終回ではあまこようこ先生がおやつの悩みにQ＆A形式で回答してくれる。ぜひ、参考にしてほしい。

子どものおやつの悩みQ＆A

Q1：市販のお菓子の味に慣れてしまい、素朴な味や手作りおやつに興味を持ってくれません。糖分や塩分、添加物等も気になるので、手作りや素材系おやつを好きになってもらう簡単な方法はありませんか？

A：市販のお菓子に慣れてしまった子どもに手作りや素材系おやつを楽しんでもらうためには、少しずつ慣れさせることが大切です。市販と手作りを半々にすることから始め、徐々に手作りおやつを増やしていくとスムーズに慣れてくれると思います。

例えば、ビスケットやヨーグルトにナッツやドライフルーツを加えて、自然な甘さを感じさせるというのもいいでしょう。また、おやつを可愛くデコレーションしたり、子どもと一緒に作ったりすることで楽しさを感じ、食べたいと思わせることができます。

ヘルシーで満足感を得られるおやつを少しずつ取り入れることで、子どもの食習慣を改善できるかもしれません。

Q2：おやつを食べたはずなのに、保育園や学童からの帰宅後におやつをほしがります。晩御飯に影響を与えず、かつ満足してくれるおやつを教えてください。どのようにあげたらいいですか？

A：おやつで摂取するエネルギーの目安は、1日のエネルギー消費量の10〜15%程度。そして晩御飯に影響を与えず、しかも満足感を得るには、薄切りりんご、無糖ヨーグルト、野菜（ブロッコリーやトマトなど）などが適しています。これらはエネルギーが低い一方、食物繊維やタンパク質が豊富なので満腹感を得られます。

晩御飯の準備中、トマトを切ったり、ブロッコリーを茹でたりしているときに少し与えると、子どもたちはおやつ感覚で空腹を満たしつつ、楽しむことができます。タイミング良く少なめの量を与えれば、晩御飯に影響を与えずに満足できるおやつになります。空腹は最高の調味料と言いますが、おやつをうまく使えば、嫌いな野菜も食べられるようになるかもしれません。

Q3：お休みの日には、おやつを食べるタイミングが公園や車の中、あるいは歩きながらなど、家の外になることが多く、持ち運びしやすい市販菓子に偏りがち。どうしたらいいでしょうか？

A：外出時のおやつには、持ち運びやすく食べやすいものがおすすめです。例えば、棒状にラップで包んだおにぎりは手の汚れを気にせずに済みます。おかかや塩昆布、枝豆など、さまざまな具材にしてもいいでしょう。

さらに、スティック状の野菜やフルーツをカップに入れて持ち運ぶと、栄養摂取と食べやすさを確保できます。市販の干し芋や個包装のチーズも便利。長時間の外出でも安心してエネルギーを補充できるように子どもが自分で食べやすいように工夫したおやつを持参するといいでしょう。

外出時のおやつで大事なのは「持ち運びやすく食べやすい」。