
2025.01.30
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2025.04.14
進学・進級シーズンは子どもの準備も増えて、心の余裕がなくなりがちな時期です。ただでさえ忙しい朝、子どもの準備が遅いと、ついイライラして注意ばかりしてしまう、というご家庭も多いのではないでしょうか。
実際に、雪印メグミルクが実施した調査によると、子育て家庭の9割以上が朝、子どもを急かしているという調査結果もあります。
参考: prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000150134.html
しかし、イライラに任せて子どもを叱り続けるのはNG。日常的にストレスを受け続けると、子どもの成長に大切な脳の海馬の成長が抑えられてしまう可能性があります。海馬は記憶を司る、子どもの成長にとっては非常に大切な部分です。注意ばかりしてしまう方は要注意です。
そこで、「叱らない」朝時間を過ごすために大切な、子どものやる気を引き出す極意を3つ、ご紹介します。
朝、子どもを「叱らない」ための
やる気を引き出す3つの極意
子どもがギリギリまで起きてこない時は、まず、一番最初にできることとして、カーテンを開けて光を当ててみましょう。太陽光を浴びることで、覚醒を促す脳内ホルモンであるセロトニンの分泌が活発になり、すっきりとした目覚めや、集中力の向上につながります。
セロトニンは夜間にはメラトニンという睡眠を促すホルモンの材料となるため、夜間ぐっすり眠ることにもつながります。
参考:prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000150134.html
意外かもしれませんが、ある実験では朝ごはんの中で子どもに役割を与えてあげると、時間の短縮につながる結果になりました。
例えば、お箸や割れにくいお皿、小分けになった個包装のチーズといった置くだけでおかずになる食材を配るなどの簡単な役割を与えると、朝ごはんにゲーム要素が加わり、食事への意欲が高まります。その結果、席に着いてから食べるまでの時間が短くなったと考えられます。
実際に2つの子育て家庭で雪印メグミルクが行った実証実験では、子どもに「6Pチーズ」を配る役割を与えた時に、「席についてから食べ始めるまでの時間」がA家族では40秒から4秒、B家族では30秒から1秒に減少しました。
この大きな変化の一番の理由は、子どもに役割が与えられたことだと考えられます。子どもは役割を与えられると大きな喜びや信頼を感じます。「ありがとう」と感謝を伝えられたことで、成功体験としても記憶されます。それが次の成功体験を作り出す原動力になり、脳の前頭前野などが刺激され、自己肯定感が高まると言われています。
参考:www.youtube.com/watch?v=3ow6bYxSRxM
脳の発達の進み方は不均一です。幼い頃は視覚や聴覚といった感覚に関わる脳の後部が発達し、年齢を重ねるにつれて思考能力や判断力に関わる前部の発達が進んでいくことが分かっています。
早くしなさいという指示を与えるより、やることをイラストや写真にしたお仕度ボードを作って、視覚的にもやることを明確にさせてあげるのがおすすめです。ゲーム要素を使用して意欲を高める、ゲーミフィケーション要素も加わり、自発的な朝の準備につながります。
ゲーミフィケーションとは、ゲーム要素を使用して意欲を高めるアプローチです。ゲーム化に加えて、親子で一緒に楽しく、子どもが取り組みやすい役割を与えることもポイントです。
今回は、忙しくなる新生活にこそ押さえておきたい「子どもの朝のやる気を引き出す極意3つ」について解説しました。朝の時間は子どもの成長にとても重要な役割を果たします。「光」「役割」「見える化」のポイントを押さえて、ぜひ親子で楽しい朝時間を過ごしてみてください。
脳科学者
瀧 靖之(たき・やすゆき)
東北大学加齢医学研究所教授。東北大学スマート・エイジング学際重点研究センター センター長。医師 医学博士。株式会社CogSmart代表取締役。脳の発達や加齢のメカニズムを明らかにする研究者として活躍。読影や解析をした脳MRIは、これまでにのべ約16万人に上る。「生涯健康脳」(幻冬舎)、「賢い子に育てる究極のコツ」(PHP研究所)は共に10万部を突破するベストセラーとなり、海外でも翻訳本が多数出版。