ゆがんだ姿勢は集中力や身長の伸びを鈍化させる!? 学習環境を考えるイベントリポート

ゆがんだ姿勢は集中力や身長の伸びを鈍化させる!? 学習環境を考えるイベントリポート
人間工学に基づいた子ども向け学習家具『mirumio(ミルミオ)』の発売イベント、「まなぶチカラを育てる学習環境を考えようDay」が1月末、都内、株式会社オカムラのショールームで開催された。好ましい姿勢を維持できる学習環境とは?

<目次>
1.子どもたちの好ましい姿勢を維持でき、無理なく成長を促す学習環境とは?
2.Instagramで約13万人のフォロワーを持つyuki kurodaさんがトークイベントに登壇
3.ヒントを手掛かりに謎を解き明かす。「わかった!」で自己肯定感もUP

 

子どもたちの好ましい姿勢を維持でき
無理なく成長を促す学習環境とは?

デジタルデバイスの進化に伴い、子どもたちのスクリーンタイム(スマートフォン、パソコン、ゲーム機などのデジタル画面を視聴する時間)が増加。

加えて、2019年に文部科学省がGIGAスクール構想を発表以降、教育の場でもパソコンやタブレットの導入が加速し、学校でも家でも子どもたちはうつむいた姿勢を長時間継続することが多くなっている。

姿勢の悪さによる骨盤や頸椎のゆがみが慢性化することで身長の伸びが鈍化したり、猫背による胸部圧迫で呼吸が浅くなり、疲れやすさや集中力の低下が指摘されるなか、これからの子どもたちにはどんな学習環境が求められるのか。株式会社オカムラで実施された体験型イベントをリポートする。

【プログラム】
1)セミナー「一緒に考える!これからの学習環境と姿勢」
2)親子参加型謎解きイベント「ミライのオフィスからのSOS」
※開催時間中は『mirumio(ミルミオ)』展示のほか、随時、試座体験も実施

Instagramで約13万人のフォロワーを持つyuki kurodaさんがトークイベントに登壇

セミナーは『mirumio(ミルミオ)』開発担当者、岩田友香さんの「みんなの好きな宿題はなんですか?」という問いかけから始まる。そわそわしていた子どもたちもマイクを向けられ、「漢字の宿題」「算数……」と答えながら、岩田さんの話に興味をもっていく。

成長期の子どもは筋肉が柔らかくゆがんだ姿勢になってしまいがち。好ましい姿勢を維持したまま椅子に身体を支えてもらうことは重要であり、学習効率にも影響することが、イラストを使用したわかりやすいスライドで語られた。

好ましい姿勢を保ち、ストレスなく学習するためには身体にあった家具を選ぶことが大切だとわかったところで、14歳と11歳の双子三姉妹のママでもあるyuki kurodaさんが登壇。

質問形式のトークショーが開催され、子どもたちの自立心を育てるポイントは? との問いに、「特に、声掛けを大切にしています。“勉強はしているの?”ではなく、“宿題の進み具合はどう?”など、具体的な言葉を選び、本人が行動にうつしやすいようにしています。

また、子どもは3人とも違う個性を持っているので、それぞれに寄り添った言い方をするように心がけています」と回答。

子どもたちの将来をどのように考えていますか? との質問には、「AIの普及で今ある仕事が将来あるという保証はないので、自分で生き抜く力をつけて、強くたくましく育ってほしいと思っています」と。

『mirumio』をモニターした感想を聞かれると、「わが家も小学校の低学年まではリビング学習でした。ただ学年があがるにつれて教材も増え、机のスペースは限界でしたし、座り姿勢もあまり気にしていませんでした。

『mirumio』を使ってみて、机は横幅も奥行きもあり圧迫感がなく、集中できる環境だと思いました。娘が学校に行っているときに私も使ってみたのですが、大人でも広さとゆとりがあって、デザインも大人向けとまでは言いませんが、子どもっぽくないシャープな印象だと思いました」と、率直に語ってくれた。

最後に岩田さんが、「好ましい姿勢を身につけることは成長期にこそ重要です。また、好ましい姿勢で座ることが子どもたちのやる気にスイッチを入れてくれるようになってほしいと思っています。自主性を育むためにも、子どもたちが頑張りたいことに取り組みやすい環境を作ってあげたいですね」と、セミナーを締めくくった。

ヒントを手掛かりに謎を解き明かす
「わかった!」で自己肯定感もUP

セミナー後は、子どもたちが心待ちにしていた謎解きイベント! 3つの難易度の中から適したレベルを選んだら、広々としたショールームに張り巡らされた謎を解明していく。

謎は、椅子や机など身近にある家具の便利な機能やマメ知識、SDGsに触れたものなど、知っていると自慢できることばかり。名探偵さながら、「謎が解けた!」「ここにヒントが隠れていたよ!」と笑顔で会話する子どもたちの楽しそうな姿に、ショールーム内が明るい雰囲気に包まれた。

5つあるすべての謎を解いたら、ついにゴール。正答数に応じた賞品をもらった子どもたちは、満面の笑顔で謎解きを大いに楽しんでいた。

子どもの成長に合わせて、家具も成長する

オフィス、教育・医療・研究・商業施設、物流センターなどさまざまなシーンにおいて、クオリティの高い製品とサービスを提供しているオカムラ。「人が活きる社会の実現」に向け、「豊かな発想と確かな品質で、人が活きる環境づくりを通して、社会に貢献する。」をミッションに、このたび子ども用の机と椅子、きみと一緒に成長する学習家具『mirumio(ミルミオ)』を発表した。

2024年12月20日(金)~2025年1月30日(木)に応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」にて先行販売が終了。応援購入総額約655万円を集めた。一般発売は公式ECサイト「OKAMURA Lifestyle Store(オカムラライフスタイルストア)」にて2025年春を予定。

>>『mirumio』の詳細はこちら

DATA

オカムラ


文:FQ Kids編集部

連載記事 連載記事

〈連載〉島村華子の「“自分でできる子”になる親子コミュニケーション」
〈連載〉寺島知春さんの「非認知能力を育てる絵本」
〈連載〉新井美里の「“個才”を発見して伸ばす方法」
〈特集〉自己肯定感を高める おうち性教育
〈特集〉「おうちで・楽しく・短時間で」実践に使える英語力をみにつける
〈連載〉てぃ先生の子育てお悩み相談室
〈連載〉小島慶子さんが語る「子育て 世育て 親育て」
〈連載〉平田オリザ “わからない”を超えるチカラ -演劇×コミュニケーション能力-
〈連載〉鶴岡そらやす先生の「ごきげんおやこの視点づくり」
〈連載〉アフロ先生・阪田隼也さんの「大人と子供が響き合って、育ち合う」
〈連載〉佐藤卓/親子の「デザイン的思考」入門
〈連載〉和田明日香さんの「むずかしくない食育」
〈連載〉照英さんの「子育て・夫婦のお悩み」一緒に考えます!
〈連載〉谷崎テトラの「未来の地球人育て」
メニューフォームを閉じる

FQ Kids | 親子のウェルビーイング教育メディア

メニューフォームを閉じる