2023.02.06
2023.10.03
2023.07.18
1歳半頃から始まり、2歳前後にピークを迎える「イヤイヤ期」。何をしてもイヤと言われ、子どもの自己主張が強くなっていく時期だ。毎日のように「イヤ!」と泣かれてしまうとパパ・ママは心身ともに疲れてしまう。では、親はどのように接すれば良いのだろうか?
ARINA株式会社が運営する幼児・小学生の保護者向け教育メディア「おうち教材の森」が、日本全国の中学生以下の子どもを持つ保護者を対象に行ったアンケートがある。その結果から、わが子のイヤイヤ期の対応策を探ってみよう。
おうち教材の森が行ったアンケートでは、「イヤイヤ期の乗り越え方のおすすめ方法は何でしたか?」と質問。その回答では、1位は「気の済むまでイヤイヤさせる」、2位は外に出て気分転換する」、3位は「子どもの気持ちを代弁する」と続いた。
具体的な理由やアイデアなど、おすすめのポイントを紹介していこう。
●気持ちの切り替え方法を自分で学んで行く必要があるので、とくに抑止したりすることなく収まるのを待つことにしていた。親はその間の安全確保にだけ気をつけるようにした。
●なす術もなく、見守った。何しても嫌なものは嫌らしいから。外で困った時はお菓子でつって、速攻帰った。
●大人でも嫌な事があった時にすぐ気持ちを切り替えるのは難しいことなので、時間があるときは嫌な気持ちを吐き出させ、落ち着いた頃に声をかける。さっき嫌な事があったんやね? 教えてくれる? など聞いてみて様子を見る。
●イヤイヤになると何をやってもだめ。なだめても寄り添っても叱ってもだめ。心を無にして気の済むまでイヤイヤさせた。
●いつか終わると思いながら我慢した。
アンケートより、イヤイヤすることを自分で対処させることは、子どもの成長につながるようだ。泣くことを止めるのではなく、距離を置いて見守ることも効果的な対処法なのだろう。
●場面を変えると気持ちも切り替わることが多かった。
●とりあえず環境を変えてみて別のことに興味が移れば比較的早く収まる感じがする。うちの子どもの場合はアリを見て大人しくなった。
●外に出たら一番気持ちが切り替わった事が多かった。だけど、どうにもならない事が多かったので、天を仰いでどうしようか考えていろいろと上記の方法含めて乗り越えたかなと思う。
●一度外に出るとリフレッシュ出来るのかイヤイヤは収まる。
●親も子も気分が変わり、心を穏やかにすることができるから。
子どもではなく親の切り替えも重要だ。どうしても追い込まれてしまう状態であるため、一緒に子どもの好きな場所に行ったり、近くを散歩する程度でも効果はありそうだ。
●気持ちの整理に繋がるかなと思ったから。無理矢理にでも会話をしている形をとる方が、そのままイヤイヤさせておくより、親の気持ち的にもまだ楽だから。
●代弁し言葉に出すことで、自分の気持ちを落ち着かせられるように意識していた。
●ともかく子どもの嫌な気持ちを否定せず「○○が嫌だね〜」と言って一緒に子どもが嫌に思うことを見つけていました。一緒に嫌なことを見つけるのは楽しかった。
●まず子どもが何をしたかったのか、何が気に入らなかったのか、なんで嫌なのかを聞いてあげて共感してあげないと、不満ばかりが蓄積されて、イヤイヤが悪化する。
●子どもはまだうまく自分の気持ちを言葉で表現出来ないので、親は子どもの心の中を察して、◯◯ちゃんはこうしたいのね、と共感してあげる。
子どもは「見てほしい!」という表現の一貫としてイヤイヤすることがある。そうであれば、子どもに対して寄り添う形で向き合うのも親子の関係性を良くする方に繋がる。
●一番はこの抱っこが効き目があった。すぐ抱っこをすると落ち着く様で。毎回大変ですが……。
●イヤイヤしなくなるから。
●抱っこして落ち着かせたりあやすのが一番だ。
●うちでは、眠くなるとイヤイヤを始めていたので、抱っこして寝かせていたから。
●安心感を与えるため。
子どもが素直に抱っこを要求してくるときはそのお願いを受け取ることが大事だ。アンケート結果からも、その効果は抜群なものだとわかる。
●『他の遊びなど違うことを提案し、子ども本人の気持ちを切り替えさせる。』子ども本人もだんだん訳がわからなくなって、きついと思うので、切り替えた方がいいかなと思うので。
●『しっかりとコミュニケーションをとる』子どもが言いたいことを伝えられるよう、積極的なコミュニケーションをとることを大切にしていた。親が子どもの意図を理解できれば、子どもも親に理解されたと感じ、イヤイヤ期を乗り越えられると思うから。
●『逆の事を言ってみる』成長の証である。
●『自分も一緒に、イヤイヤする』子どもも見守れるほど器が大きくないから。
●仏様になりきった自分を保つ。そして辛いことはノートに書いて心の浄化を図る。自分も同じ思いを親にさせて来たのだと割り切り、いつか終わるとも思って、できるだけ前向きに捉える。
皆異なる対処法を工夫していることが見られる。子どもがイヤイヤする理由にそって対処することが重要なのだろう。
●カメラを通すと可愛く見えたので。
●成長の過程だから。
●動画を撮ることで自分も冷静になれるし、それを子どもに見せるとこんなに泣いたのか……と引いていたのでその反応も楽しめるのでおすすめ。
●きっといい思い出になるという気持ちにもなるため。
スマホが普及した現代的なアンケート結果である。加工アプリなので子どもの面白い動画を取ってみるのも親は思い出の一つとして残るのであろう。
●正直子どもが小さいうちはイヤイヤしてても泣き叫び続けていても可愛かったのでそれで十分だった。むしろ家に居ても全然育児しない夫に腹が立っていた。
●成長すればもう見れない姿だから今だけだと思えば自然と可愛いなあと思えてくる。
●うまくいかないのが子育てや人生と思うようにした。
●イヤイヤされることを楽しみ、母親が笑っていると、子どももつられて笑いだしてイヤイヤを忘れることが多かったから。
着眼点を変えた人たちもいる。イヤイヤ期をネガティブな行動と捉えず、子どもの貴重な表現方法としてポジティブに捉えることも求められるだろう。
●おばあちゃんに、テレビ電話をしたりして、気をそらした。
●自分で解決しようとすると怒ったりしてしまうので、第三者に託す。
自分で解決できないことは背負わない! 負担にならないよう、家族の一員に託すことは選択肢として視野に入れても良い。
成長の証であるイヤイヤ期。親にとっては大変な時期だが、アンケート結果から、世のパパ・ママはさまざまな工夫をして乗り切っているようだ。仏様になりきってみたり、気分転換に外に出るのもいいのだろう。
過ぎてしまえばいい思い出とは言え、いざ目の前にするとストレスとなり、優しく接することができなくなってしまいがち。その場を乗り越えるためにも、まず自分を落ち着かせることが大切だ。無理をせず、自分が最も冷静に対応できる状態で接することを意識したい。
〈調査概要〉
「イヤイヤ期の乗り越え方のおすすめ方法は何でしたか?」
・調査人数:200人(10代:0人、20代:22人、30代:98人、40代:67人、50代:12人、60代以上:1人)
・調査主体:ARINA株式会社、おうち教材の森(naki-blog.com/study)
・調査時期:2023年5月20日
・調査レポート:arinna.co.jp/report-18
文:FQKids編集部
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