2024.10.17
2020.10.30
2023.07.20
誰もが憧れるみんなのヒーロー、仮面ライダー。昭和から平成、令和と時代を超え、熱烈な支持を受けてきた不滅のヒーローだ。令和ライダー4作目となる「仮面ライダーギーツ」で、そんな憧れのヒーローの座を掴んだのは、昨年10月に20歳になったばかりのスーパー新人、簡秀吉(かん ひでよし)さん。
「毎週日曜の朝、僕は仮面ライダーの電王とキバを観て育ちました。大人になったら、ヒーローになる! その夢が叶い、12月に映画も公開されました」。
高校時代にラグビーで怪我をし、休んでいる時に事務所にスカウトされた。新しいことにチャレンジしたい――。そんな想いで芸能の世界に入った。
「僕は、ラグビーと同じトライが好きです。トライして、修正して、学ぶ。怪我で試合に出られず、ベンチで悔しい思いをしている時も、常に前向き。走れない? やったー、じゃあ筋トレができる! ってね」。
ポジションは、ウイング。とにかく俊足。ボールが展開されればライン際を駆け上がって走り込み、ゴールへまっしぐら。チームのピンチを救ってトライを勝ち取る重要なポジションだ。簡さんは、常に前を向いて走り、そのポジティブさには確かな自己肯定感が感じられる。このキャラクターはどのような子ども時代を通じて育まれたのだろうか。
「野球がとにかく好きで、父とよくキャッチボールをしました。家族といろんなところへ旅行したのもよく覚えています。小さい頃は、空手を習っていたのですが、あまりにやんちゃ過ぎて、親に叱られてばかりいました。3人兄弟の真ん中で、僕だけなぜかビッグマウス(笑)。根拠のない自信だけはあるんです」。
「ビッグマウス」と自称するが、狙ったトライを決めるために戦略と努力は欠かせない。
「オーディションに落ちたら、なぜ落ちたか、どこがいけなかったか、どうすれば良かったかをとことん自己分析し、そこでの学びを次につなげます。努力は人前ではしません。まったく努力していないように見せかけ、ほらねと結果を出す。みんなが見ていないところでやっている、そういうのが好きなんです。ギーツと同じ、キツネ系かもしれませんね(笑)」。
尻尾を見せない謎めいた部分は、ギーツに変身する浮世英寿(うきよえーす)のキャラと大いにかぶる。しかし、類稀な戦闘センスと実力で他を圧倒する新しい仮面ライダー像に、初めは演技に苦労したという。
「最後に勝つのはオレだと言ってのける最強の主人公に、共感する部分もあれば、掴みどころがない部分もあって、演じるのに苦労しました。似ているキャラを研究したり、監督に相談しながら、徐々に浮世英寿を掴んできました」。
仮面ライダーギーツは、理想の世界を叶えるため、真のヒーローとなるべく勝ち残りをかけて戦う予測不可能な物語。先が見えない展開は、今の時代を象徴しているかのようだ。謎の生き残りゲームに身を投じるまったく新しい仮面ライダーの活躍に、今、日本中の子どもたちとパパ・ママたちが夢中だ。
最後に読者へのメッセージをお願いした。
「ギーツでは誰もが仮面ライダーになれる世界観。本来1人ひとりみんながヒーローです。特に子育て中のお父さん、そしてお母さんは子どもにとってのヒーローですよね。僕も負けないようにがんばります!」。
簡 秀吉(HIDEYOSHI KAN)
2002年10月23日生まれ、京都府出身。身長183cm。本作で映画初主演。ドラマ「ナンバMG5」櫻井拓郎 役(22年4月〜/CX)で俳優デビューし、ドラマ「仮面ライダーギーツ」(22年9月〜/EX)でドラマ初主演。主な出演作品に、映画『HiGH&LOW THEWORST X』(22年9月)。趣味は野球とラグビー。特技は空手。
「仮面ライダーギーツ」
毎週日曜午前9時~テレビ朝日系にて放映中!
映画『仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐』
2023/07/28(金) 公開!
▼こちらの記事では、また異なる切り口のインタビューや写真を掲載しています。
文:脇谷美佳子
写真:松尾夏樹
FQKids VOL.13(2023年冬号)より転載
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