2021.12.01
2022.10.04
2023.06.16
ここ何年かの動向では、ランドセル選びは小学校入学に向けて一番最初にする準備と言っても過言ではないかもしれない。でも、ブランドや色や素材などの選択肢がどんどん広がっている上、「6年間使うもの」「入学のお祝い」という要素もあって予算の幅も広く、ギリギリまで悩んでしまいがちだ。
そんなランドセル選びは時に争奪戦と化して「ラン活」とも呼ばれ、年中さんの時点で購入するという家庭も。昨今ではジェンダーレスや重たすぎるランドセル問題も注視される中、2024年度入学のランドセル選びはどのような状況なのか、最新トレンドをチェックしてみよう。
鞄の製造・販売をおこなう株式会社セイバンが、2024年4月に小学校へ入学する子どもを持つ保護者2,100人を対象に、ランドセル選びに関する調査を実施した。
まず、ランドセルの購入時期について、「ランドセル・通学カバンを購入しましたか?(2023年5月8~12日時点)」の質問で、約4割がゴールデンウィーク明けまでにランドセル選びを行っていることが判明した。
「ランドセルや通学カバンの情報収集は始めていますか?」の質問には、未購入(約62%)の方のうち約7割が「情報収集中」と回答。これからランドセル選びを始める家庭も多いようだ。
つづいて、予算はどうだろうか? ランドセルの価格帯は2万円から10万円を超えるものまでさまざまだ。「実際に購入した/現在購入を考えているランドセル・通学カバンの金額」をたずねると、約3割が「6~7万円までの価格帯(約28%)」と答え、5万円から8万円までが約7割を占めた。高価格帯で検討している家庭が多い傾向だ。
購入する場所(チャネル)については、百貨店・総合スーパーやメーカ―直営店をはじめ、近年ではオンラインショップも増えているが、昨年度の調査と比較して「メーカー直営店で購入した/購入を考えている」方の割合が約7%向上。コロナ禍が明け、実際に製品を見て説明を聞いたうえで購入したいと考えている方が増えていると考えられる。
そして、ランドセル選びで頭を悩ませる要因の1つである色の選択。子どもが「今良いと思う色」と、親が「6年間使いやすいと思う色」は食い違いがちだ。わが子の気持ちを尊重してあげたいのは山々だが、決して安くはない買い物であるがゆえに、なかなか妥協できない現実がある。
「今年購入した/購入を考えている色」を聞いたところ、男の子ではダントツで「ブラック系(66%)」、女の子では「パープル系」「ピンク系」がほぼ同率(約26~27%)で多いことがわかった。
その他にもブラウンやレッド、グリーンなども選択されており、子どもたちがさらに幅広い色の中から自分の好きな色を選択する時代になっているようだ。
最後に、「ランドセル・通学カバンを選択する際の重視点」を聞くと、「背負いやすさ」や「耐久性」「体感重量」が上位に。小学生の荷物はタブレットの持ち帰りなどでさらに重くなり、子どもたちへの負荷が心配されている。見た目はある程度親子で折り合いをつけて、機能性を重視する傾向がうかがえる。
ランドセルの購入は選択肢が広がっている分簡単ではないけれど、新たなステージに進むわが子を気持ち的にも身体的にもサポートしてくれる、納得の一品を選んであげたい。
例年、ランドセルの購入はゴールデンウィークや夏休みなどの長期休暇に増えるという。これから購入するという家庭は、情報収集しつつ、まずはランドセルがどれくらいの重さなのか、どんな背負い心地なのか、親子で実物を確認してイメージを膨らませてみてはいかがだろうか。
〈調査概要〉
「2024年度入学者対象 ランドセルに関する調査」
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:2024年度小学校入学予定の子どもをお持ちの24~45歳の方
・調査期間:2023年5月8日~12日
・サンプル数:2,100
「2023年度入学者対象 ランドセルに関する調査」
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:2023年度小学校入学予定の子どもをお持ちの24~45歳の方
・調査期間:2023年1月19日~24日
・サンプル数:2,208
文:FQKids編集部
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