2021.10.11
2022.05.21
2022.02.04
先が読めない状況が続く中で、多くのファミリーにとって、感染対策をしながら家族とのオフタイムをいかに楽しく過ごせるかは重要なテーマの1つになっていることだろう。さらに子供の成長につながる挑戦の場も取り入れたいもの。パパママも一緒に楽しめるものに取り組めば、親子の絆を深めることもできるはず。
そこでオススメなのが、「ものづくり」と「アウトドア」だ。どちらも、大人も無心になって没入できる。そして(たぶん)パパママの方が少しだけ上手にできて、わが子にいいところを見せられるのではいだろうか。
アソビュー株式会社は、今年やりたいものづくり体験&アウトドア体験を調査。その中から、“子供と一緒にやりたい” ものづくり体験とアウトドアアクティビティを集計し、ランキングを作成した。さっそく結果を見ていこう。
ものづくり体験の1位に輝いたのは「陶芸」。全体の31.19%がやってみたいと答えた。専用の窯を必要とする陶芸は家庭で簡単にチャレンジするわけにはいかない。いつかやってみたい、と憧れているパパママも多いだろう。子供にとっても、自由になんでも作れるのは魅力的なはずだ。器以外にも、好きなキャラクターやペットをモデルに焼いてみるのも楽しそうだ。
2位は「ガラス工芸(約29%)」。家で使うグラスなどが、お手製の世界で1つだけのものであれば、愛着もひとしおだろう。3位は「伝統工芸品(約15%)」。「体験を通して子供にもその地の歴史や文化に触れてほしい」「伝統工芸の技術を学んでほしい」といった、子供の学びにつなげたい意向もあるようだ。
続くランキングは以下のようなラインナップとなった。
●4位:ボタニカルキャンドル、アロマワックスバーなど(6.94%)
●5位:アロマオイル(6.57%)
●6位:レザークラフト(6.47%)
●7位:フラワーアレンジメント(5.96%)
こうした「ものづくり体験を選んだ理由」も調査では尋ねている。
圧倒的に多かったのは「やったことがないことで興味があったから(約68%)」。「子供が好きそう、子供に経験させたいものだから(約18%)」「以前やったことがあって、おすすめしたかったから(約11%)」と続いた。まずはパパママの関心も重視するのは、子供と一緒に楽しむという点で決して悪いことではない。
さて、アウトドア体験についても見てみよう。
1位は「乗馬(21.97%)」。優しい目の馬の背に乗ることができれば子供は大喜びだろう。2位は近年人気上昇中で、体験できるスポットも増えている「空中アスレチック(16.02%)」。親子で冒険心を満たせそうだ。3位は「登山、エコツアー(15.8%)」だった。
以下のランキングは下記の通り。
●4位:ダイビング、シュノーケリング(11.28%)
●5位:カヌー、カヤック(10.62%)
●6位:ラフティング(9.01%)
●7位:SUP※(5.40%)
※SUP:「スタンドアップパドルボード」の略称で、河川や湖などで専用のボードに乗り、パドルで漕ぎ進むアクティビティ。
これらを選んだ理由の上位は、「やったことがないことで興味があったから(約44%)」「以前やったことがあって、おすすめしたかったから(約25%)」。この2つはものづくりでも上位の動機となっている。
3位は「今しかできない体験をやっておきたいから(約15%)」。家族でアウトドアに出かけられるのも、子供が一定の年齢になるまでがチャンスだろう。思い出作りにとどまらず、その時期にしかできない多様な体験を、子供が何でも吸収していく時期だからこそ触れさせてあげたい。
さらに、どんなシーンでものづくりやアウトドア体験をしたいかも質問している。ものづくりでは「家族とのお出かけで、一緒に体験をしたい(約54%)」、アウトドアでは「旅行先でのメインコンテンツとして(約32%)」が最多回答だった。
モノを買うのはネットで済ませることが多くなっている。「モノ消費からコト消費」への流れがコロナ以前から顕著だが、家族で出かけて体験を共有することに時間とおカネを使う傾向はこの先も続いていくだろう。
ものづくりにしてもアウトドア体験にしても、パパママの子供時代に比べて格段にメニューが豊富になっていると感じないだろうか。その中でも今年は何が来そうか、参考になりそうなランキングではある。
もちろん流行を追う必要はない。大切なのはワクワクできる何かを見つけることだ。子供はパパママが何かに夢中になっている姿を見る機会が少ない。大人になってもワクワクしたり無心に楽しんだりしている姿を見せることも、子育てには必要だろう。
〈調査概要〉
・調査名:今年やりたい「ものづくり体験」と「アウトドア体験」
・調査期間:2022年1月12日(水)~13日(木)
・調査対象:アソビュー! 会員
・調査人数:ものづくり体験 2,343名/アウトドアアクティビティ 2,410名
・調査方法:インターネット調査
文:平井達也
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