2020.11.27
2024.07.19
2023.06.02
阪田隼也さん
株式会社リーベ代表。小中学校で保健体育科講師をする中で運動嫌いな遊ばない子どもの多さに気づき、就学前の身体づくりのあり方に疑問を持つ。その後、幼児の運動プログラム「リーベ式運動あそび」を開発し、100を超える全国の幼稚園・保育園で指導を行う。通称“アフロコーチ”。
裸足だともっといい!
道具がいらず、走り回るスペースさえあればどこでもできる“最強の遊び”鬼ごっこ。走る、方向を変える、鬼をかわして逃げるなどの多様な動きで全身を使い、運動能力を向上させる。その結果体幹が鍛えられたり、足指で踏んばる力がついたりとメリットは大きい。
子どもたちが大好きで、日常ではあまりしない動作を経験できる貴重な遊びです。パパ・ママも一緒に走りまくってください!
大人が支える準備を
凹凸のある木の感触を確かめながら足場を探し登っていく……理屈じゃない面白さがある木登り。腕の力や広背筋、太ももの裏側など多様な筋肉を駆使するので、全身をくまなく使える。足をかける位置や自分で降りられる高さの把握など、判断力も鍛えられる。
高い場所自体ではなく、そこから落下することが危ないんです。大人は手の届く場所で見守り、子どもの挑戦をサポートしてあげましょう!
唯一無二の空中感覚!
弾力があり不安定な場所でジャンプするトランポリンは実は全身運動の宝庫。腹筋や背筋、ハムストリングなどの抗重力筋が鍛えられるうえ、空中動作では前庭覚や姿勢を戻す調整力が養われる。最初は大人が手を繋いで補助をし、慣れてきたら1人でやってみよう。
ほかの遊びでは体感できない空を飛ぶような感覚でワクワク度アップ! 家庭用もあるので気軽に始めてみてください!
大人が子どもをホールドした状態から抜け出すだけの簡単ゲームで、スキンシップにも最適。
1.子どもはうつ伏せになり、大人は上からかぶさるように両腕でがっちり子どもを抱え込む。
2.両腕から脱出できたら子どもの勝ち。
簡単に見えて、脱出するために身体をひねったり、全身をめちゃくちゃ使います。秒数をカウントすると子どもは燃えますよ!
紙切れに息を吹きかけ合って、サッカーのようにお互いのゴールに到達させるゲーム。
1.新聞紙やティッシュを小さいサイズに切る。四つん這いで大人と子どもが向き合い、お互いの後ろの壁や、何かを置くなどしてゴールを設定する。
2.フーフーと息を吹きかけ合い、先に相手ゴールに入った方が勝ち。
四つん這いの姿勢は体幹が鍛えられておすすめですが「四つん這いしようぜ」と言っても子どもはしないので、遊びの一部にしてみました。
大人の身体を木に見立ててよじ登る遊び。ポーズを変えることで難易度も変えられる。
1.大人が自分を木に見立てて壁に片手を付き、片足を曲げる。
2.子どもができるところまでよじ登る。
子どもは足の指をぎゅっとして踏ん張ったり、落ちないようバランスを取ったり全身を駆使して登ります。大人の筋トレにもぴったり!
文:松永敦子
FQ Kids VOL.13(2023年冬号)より転載
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