2022.12.07
2021.02.25
2022.10.27
手作りロボットによる真剣勝負が繰り広げられるコンテスト「ロボコン」。2020年に初めて小学生対象で実施された「小学生ロボコン」が今年も開催される。秋には予選が始まり、来春には全国大会が開催される予定だ。
今回は3人1組のチーム戦。ロボットにピンポン玉を運ばせて、ゴールに入れるスピードと正確さを競う。興味はあるけど、まだロボットを作ったことがない……という小学生でも大丈夫。「小学生ロボコン」公式のスターターキットが登場している。
先日発売された、ユカイ工学株式会社の『ユカイな乗りものロボットキット』は小学生ロボコン公式のスターターキットだ。
同社はこれまでも小学生ロボコンに全面協力し、『ユカイな生きものロボットキット』『ユカイなぼうけんクラフトキット』や、拡張パーツ『ばんのうジョイント』を開発してきた。
この秋リリースされた『ユカイな乗りものロボットキット』は、今年度の大会ルールにふさわしいロボットを作るための部材を揃えたもの。段差を乗り越える、ピンポン玉を運び、飛ばすなど、競技に必要な機能はこのキットで装備できる。あとはアイデアとテクニックとチームワーク次第で勝ち抜くことができるだろう。
キットはハサミさえあれば組み立て可能。ハンダ付けが不要なのはパパやママとしても安心だろう。モーター、電池ケース、単三電池、スイッチなど心臓部分は揃っているので、組み立ててすぐに動かすことができる。
そこから先のオリジナリティを出せるかがポイントだ。車輪やフレームの形を工夫し、どこまでスペックを高められるか。部品の組み合わせを容易にする『ばんのうジョイント』の活用もカギになりそう。公式サイトの作り方レシピ(note.com/kurikit/n/ndcd5f9c9d7e6)を参考にしてみてもいいだろう。
作例:左から、2輪走行できるロボット、ピンポン玉を飛ばせるロボット、ヘリコプターのようにプロペラが回るロボット
同梱の両面テープやプラ段ボールは、一度剥がしても貼り直しやすい素材。試行錯誤しながら作り上げることになりそうなロボット製作にこれはありがたい。うまくいかずにやり直す中にこそ、学びの要素が詰まっているものだ。
「小学生ロボコン」の各地での連携予選会の応募はすでに始まっているので、ホームページ(official-robocon.com/shougakusei/)でチェックしてみよう。
紹介したキットの嬉しいところは、子供が工夫してオリジナルなものを完成させる余地を大きく残してくれていることだ。既成のもの、従来のものに改善点を見出し、新たな価値を加えていく力は、今後ますます必要とされる能力のはずだ。
もしわが子のロボット作りが失敗に終わっても、その原因を振り返り再挑戦できるよう、パパ・ママは励ましてあげてほしい。段差を乗り越えるロボットを作る以上に、挫折を乗り越える力をつけることが子供にとっては大切なはずだ。
〈製品概要〉
・製品名:ユカイな乗りものロボットキット
・価格:¥5,500(税込)
・内容物:ばんのうジョイント(2個)、結束バンド 乳白(長5+短5)、結束バンド カラー(7色x各2)、ピンポン玉(2個)、モータ(2個)、電池ケース(1個)、単三電池(2本)、スイッチ(2個)、両面テープ 大(5枚)、両面テープ 小(5枚)、目シール(2個)、コード(2本)、プラ段ボール(6枚)
・販売:ユカイ工学オンラインストア(store.ux-xu.com/products/norimono-kit)
文:平井達也
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