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2022.10.21
兄妹の保育園・習い事の送り迎えなど、なかなか徒歩でのんびり、とはいかないファミリーの移動時間。特に幼いわが子には、たとえ行き先が近所であっても1人で行かせるわけにはいかない。共働き世帯など、パパとママが交代で都合をつけて送迎することもあるだろう。
移動手段や頻度など、送り迎えの実態はどのようなものなのだろうか。具体的に調査した結果が明らかになった。
EV-LAND株式会社は、乗り物を使って子供の送り迎えをしているパパ・ママを対象に、「子供の送り迎え」に関する調査を実施した。
最初に、送迎で使う交通手段について尋ねている。1位は自動車で87.7%、2位は自転車で21.4%だった。
次に、どのような場面で子供の送り迎えをしているか。「保育園・幼稚園」が48.4%で最多に、「習い事(46.7%)」「学校(32.6%)」「遊び(19.2%)」と続いた。習い事は帰りが遅くなることが多く、学校も悪天候時などには特に送り迎えをしてあげたいのが親心だろう。
送り迎えの頻度や時間を見てさらに実態に迫ってみよう。週に何日子供の送迎をしているか尋ねると、一番多かったのは「週5日以上」で44.3%。
1日あたりの送迎に要する時間は「10~30分未満(55.7%)」が最も多く、次いで「10分未満(22.2%)」「30分~1時間未満(16.3%)」と続いた。8割近くが30分未満の送迎であり、1回あたりに要する時間は短く済ませられていると言える。それでも子供がいつも素直だとも限らず、ましてや毎日ともなれば、パパ・ママにとっては一仕事になっているはずだ。
そこで、送り迎えで大変だと思うことを尋ねている。1位は「悪天候時に送り迎えすること(49.1%)」。積雪が予想される時などは、前の日から対応を考えて気が気ではないかもしれない。「終わるまで待機すること(12.4%)」「送り迎えの時間が兄弟で違うこと(12.3%)」といった負担もあるようだ。
そんな子供の送り迎えだが、何歳くらいまで必要だと親は考えているのだろうか。なんと最多の回答は「高校生以上(24.4%)」。その理由として「高校生になると帰りが遅くなるから(30代/女性/岡山県)」「コロナ感染防止のため(40代/男性/埼玉県)」といった声も寄せられた。年齢が上がるからこそ送迎が必要になったり、コロナという今日的な課題への対応が必要になったりという事情もあるのだ。
「送り迎えをしていて不安なこと」を尋ねると、「子供や自身が事故に巻き込まれる心配があること(59.1%)」が最も多く、次いで「急用等で子供の送り迎えができない時の対応策がないこと(40.2%)」そして「公共交通機関を利用することによる、ウイルス感染のリスク(18.1%)」と、さまざまなリスクへの懸念が挙げられた。
最後に、送り迎えの手段で最重視するポイントを質問している。やはり1位は「安全性が高い(54.7%)」こと。2位の「費用がかからない(16.4%)」も物価高騰の今、大切だろう。
パパ・ママたちがわが子の送り迎えに気を遣い、苦労している様子が伝わる調査結果だった。しかし、送り迎えは大変なだけのムダな時間だろうか?
送迎を、家と目的地の移動とだけとらえるのは少しもったいない気もする。短い道程にも自然や街並みの変化があり、すれ違う人たちがいるはずだ。子供にとっては車中でパパやママと2人きりになれる特別な時間かもしれない。
わが子が大人になった時、幸せな時間として思い出される送り迎えがあっていい。時にはそんな意識をもって送迎してみてはどうだろう。安全には気を付けて。
〈調査概要〉
「子供の送り迎え」に関する調査
・調査日:2021年8月24日(火)
・調査方法:インターネット調査
・調査人数:1,023人
・調査対象:乗り物を使って子供の送り迎えをしている親御さん
・モニター提供元:ゼネラルリサーチ
文:平井達也
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