2021.08.05
2023.01.15
2022.10.04
生活の中でSDGsを意識したら、まず取り組みやすいのはモノを捨てない、再利用することだ。これまでゴミとして出していたものも、見方を変えればまだまだ何かに使えたりする。
この「見方を変える」という方法はアートにおいても基本的な素養の1つ。当たり前ではない視点で、対象から新鮮な本質をつかみ取る行為が芸術だ。芸術の秋を子供と楽しむなら、今年はSDGsを意識した作品作りに挑戦してみてはいかがだろうか。
端材、廃材を使ったアート作品を公募しているのは「端材でハンズメイド大賞 2022」。主催するのは株式会社ハンズだ。
ハンズでは製品の生産時にどうしても出てしまう端材や廃材をパッキングして、Hand Marks「端材/廃材シリーズ」として販売している。ラインナップはスポンジパック、革パック、木材パック、ヒバチップパック、ろうそく芯パック、シーグラスパックなど幅広い。
「端材でハンズメイド大賞 2022」では、この「端材/廃材シリーズ」を使ったオリジナルハンドメイド作品を募集している。応募期間は9月9日(金)~11月13日(日)。まずはネット上の応募フォームから画像で応募する。11月中旬に一次審査(画像審査)、12月中旬に最終審査(現物審査)を経て2023年2月中旬に結果発表の予定だ。
小学生以下の作品の審査にあたるゲスト審査員は造形作家の丸林佐和子氏。『しまじろうのこどもチャレンジ』造形あそび監修。Eテレ図工番組『キミなら何つくる?』造形スタッフを務める。ゲスト審査員賞にはハンズギフトカードなどが用意されている。
ハンズではこの取り組みを、端材や廃材を有効活用したサステナブルなものづくりの実現によって廃棄物の削減を目指し、SDGs達成に寄与するものと位置づけている。
特にSDGs目標の9「産業と技術革新の基盤をつくろう 」、12「つくる責任 つかう責任」、15「 陸の豊かさも守ろう」、17「パートナーシップで目標を達成しよう」を意識した企画だ。
子供は時々、大人には真似できない自由な発想を見せる。工作の素材が端材かどうかなど、本来関係ないのかもしれない。これはちゃんとした材料、残りはゴミ、と区別して廃棄物を生んでしまうのは大人の社会の責任もありそうだ。
地球環境が危機を迎えている今だからこそ、子供たちには、これまで不用ととされていたモノにも価値を見出す視点を大切にしてほしい。そこから未来を切り拓く新しいクリエイティビティも生まれるのではないだろうか。
文:平井達也
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