2021.03.29
2023.06.08
2022.08.28
可愛いわが子の誕生日には、思い切り喜ぶようなことをしてあげたいもの。プレゼントや盛大な誕生日会の様子などはSNSでも多く見受けられる。
日本では昔は数え歳が一般的で、元旦にみんなが1つ歳を取ることになっていた。戦後の法制化でようやく、誕生日が個人のものとして強く意識されるようになったといわれている。そう考えるとますます誕生日は特別だ。かけがえのないわが子の誕生日に、家族でどう過ごしたらいいだろうか。
株式会社スタジオアリスは、全国の7歳以下の子供のパパママを対象に、「子供の誕生日のお祝いに関する調査」を行った。
誕生日のお祝いといえばやはりプレゼント。調査ではプレゼント選びについて、子供がほしいものと親があげたいもののどちらを選ぶか尋ねている。結果は「子供がほしがるもの(51.8%)」「どちらかといえば子供がほしがるもの(36.8%)」と、約9割が子供の希望に沿ってプレゼントしたいと考えていることがわかった。
せっかくの誕生日、わがままに応えてあげるのが最大の贈り物かもしれない。
気になるプレゼントの予算だが、最多は「3,000円以上~5,000円未満(31.0%)」で、「5,000円以上~7,000円未満(21.4%)」「7,000円以上~10,000円未満(18.2%)」と続き、10,000円以上かけるのは14.2%にとどまった。
具体的なプレゼントについても質問し、男女別、また令和生まれ(2019年5月~現在までに生まれた0~3歳までの子供)と、平成生まれ(2015年1月~2019年4月までに生まれた3~7歳までの子供)で比較もしている。
令和生まれでは、男女ともに「知育玩具」が約5割でトップ。理由としては「本人が欲しがったから」の他に「遊びながら賢くなって欲しい」「飽きずに長く楽しめそう」という声も寄せられ、子供の希望と親心がうまく一致した結果のようだ。2位は、男の子は「鉄道・乗り物のおもちゃ」、女の子は「人形・ぬいぐるみ」、3位は男女ともに「本・絵本」だった。
平成生まれでは、男の子のトップが「鉄道・乗り物のおもちゃ」になる。また5位に「デジタルゲーム・ゲームソフト」が登場。女の子ではTOP3は令和生まれと同じだが、令和生まれで5位だった「服・アクセサリー・バッグ」がおままごとグッズを抜いて4位に。「子供用の乗り物」はTOP5から消える。年齢が上がるにつれて子供の好みや親の意向が変化していることがうかがえる。
誕生日プレゼントは親以外の近しい人からもらうこともあるだろう。そこで周囲からもらって困ったプレゼントがあるか尋ねると、50%があると回答。「子供の興味がないもの(21.2%)」「子供服(20.4%)」に困った人が多いことがわかった。いずれについても、子供の好みに加えてパパママの意向も配慮する必要がある。よその子供へのプレゼントにはかなりリサーチが必要なようだ。
改めて子供の誕生日のお祝いに何をするか質問すると、1位は「プレゼントを贈る(80.8%)」。他には「自宅でご馳走を食べる(69.8%)」「記念写真を撮る(42.4%)」も多かった。毎年誕生日にわが子の写真を撮っておけば、確実な成長の証となるだろう。
実際に子供が喜んでくれた誕生日の演出を尋ねても、「サプライズで誕生日プレゼントを贈る(46.0%)」が最多だった。また、「キャラクターケーキなど豪華なケーキを用意する(37.6%)」も喜ばれるようだ。
お祝いを「誕生日会」として実施しているかどうかも聞いている。65.8%が「実施している/実施したい」と回答。ただし設定や演出にはそれなりに苦労もあり、大変だったこととして次のような声も寄せられている。
●子供の面倒を見ながらケーキを作ったり、飾り付けをするのが大変だった(栃木県・35歳・女性)
●子供が1日中家にいる夏休みに誕生日があるので、サプライズの準備が難しかった(埼玉県・37歳・女性)
●誕生日当日が平日だと準備する時間がない(兵庫県・44歳・男性)
●手作りのケーキを子供に要求された(東京都・42歳・男性)
●欲しいと言うものがコロコロ変わること(岩手県・37歳・男性)
誕生日は数少ない、個人に属する記念日だ。だからこそ、わが子にとって、パパママのかけがえのない存在なのだと実感できる機会になる。子供がほしがっているプレゼントや食べたいごちそうを考え、差し出すだけでも、子供は少なからず愛情を感じ取ってくれる。
年1回の誕生日が楽しい日であることで、子供は成長することを肯定的にとらえることができるはず。それは人生を前向きに切り開いていく力にもつながっていくだろう。
〈調査概要〉
「子供の誕生日のお祝いに関する調査」
・調査方法:WEBアンケート調査
・調査対象者:全国の7歳以下の子供を持つ男女 500名
・調査実施日:2022年6月22日~23日
・調査主体:株式会社スタジオアリス
・調査機関:株式会社ネオマーケティング
文:平井達也
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